ありすぎてわからない?ベース弦を選ぶための知識

こんばんは、嵯峨駿介です。

 

ニッケル、ステンレス、ナイロン、テーパード、ラウンド、フラット、ハーフ、ヘックスコア、、、

 

ベース弦の種類って、結構多いんですよね。

しかも値段も比較的安価なダダリオでも2000円程。

ダダリオのギター弦が600円程度だと思うとベース弦ってかなり高いです。

 

色々試すに試せない。

 

今回はベース弦の種類や要素について、解説してみようと思います。

 

Contents

・素材の種類

・芯線の種類

・巻き弦の種類

・コーティング弦について

・ゲージの違い

 

 

◎素材の種類

ベース弦は一般的に、芯線と呼ばれる真ん中の弦にさらに弦を巻いた構造です。

この巻き弦の種類によってサウンドは激変します!

 

ベース弦に採用される素材には主にニッケルとステンレスの2つがあります。

ニッケル

ギターやベース用の弦として、最も用いられるのがニッケルです。

ステンレスと比べると、スムーズな弾き心地、中音域に特徴のあるサウンドが特徴的です。

非常にポピュラーで、値段も安いので迷ったらニッケルを勧めます。

 

ステンレス

ニッケルに比べると非常に硬度が高く、サビにも強いので耐久性に優れています。

しかし、当然ながらフレットの減りは早くなる傾向にあります。

かためのテンションときらびやかでスピーディな高音域が特徴的です。

ニッケルと比べるとざらついた触り心地に感じるかもしれません。

 

 

エレクトリックギターの場合、巻き弦は磁性体である必要があります。

マグネティックピックアップは電磁誘導の作用を使って音を拾っているのですが、ピックアップの周りに発生する磁力線を動かすには磁性体である・・・

的な話をギター配線学のワークショップでしています!

banana

 

 

◎芯線の種類

巻き弦の話をしましたが、続いて巻き弦の中心にいる芯線について。

 

芯線は主に2種類、ヘックスコアとラウンドコアがあります!

 

ヘックスコア

なんと、芯線が六角形になっています!

 

ラウンドコア

なんと、芯線がまん丸になっています!

 

 

で?っていう

 

な話ですが、ヘックスコアよりもラウンドコアの方が芯線と巻き線の接触面が多くなります。

 

 

・・・・・・で?っていう

 

 

これらの違い、かなりなんとも言いづらいです。

芯線だけを違う構造にしているシリーズの弦とかがあればわかりやすいんですけどね。

 

ヘックスコアよりもラウンドコアの方がテンション感が柔らかい、という人もいます。そして逆の意見の人もいます。

 

整然としない書き方でごめんなさい。

 

 

◎巻き弦の種類

巻き弦の巻き方には主にラウンドワウンド、フラットワウンド、ハーフワウンドの3種類があります。

巻き方で弾き心地、サウンドがかなりかわります。

 

ラウンドワウンド

ラウンドワウンドは芯線に丸い線を巻きつけた構造です。

丸い弦なので、でこぼこしており、フィンガリングノイズが出やすいです。

でこぼこしているっていうことは、指と弦との抵抗が少ないともいえますね。

フラットワウンドに比べてブライトな傾向があります。

 

フラットワウンド

ラウンドワウンドが芯線に丸い線を巻きつけるのに対して、平らな弦を巻きつけるのがフラットワウンドです。

芯線に対しても、指に対しても接触する面積が大きくなるので、引っかかりを感じるかもしれません。

 

高音域が押さえられたオトナなフィーリング。

強めのテンション感と相まって、全体的にコンプがかったようなサウンドが特徴的ですね。

 

ハーフワウンド

芯線側はラウンドワウンド、指側はフラットワウンド、という欲しがり過ぎる構造。

サウンドも中間的に感じますね。

 

 

ということは芯線と巻き線の密着具合はサウンドに直結する・・・!!

じゃあ芯線の種類も同じようにサウンドに影響するはず・・・!!

(勉強になるなぁ)

 

 

◎コーティング弦について

弦って、手汗等の汚れや金属疲労で劣化していくものです。

 

そんなギタリストの悩みを吹き飛ばしたのが、90年代後半に発表されたエリクサーです。

 

エリクサーは独自のコーティング技術と耐腐食加工で弦の寿命を3~5倍に!

 

弾き心地はちょっとぬるっとして、良く言えばスムーズです。

テンション感はちょっと硬めに感じますが、皆さんいかがですか?

 

サウンドは最初から少し落ち着いたサウンドで、張りたてからしばらく弾いてもサウンドの変化が少ないです。

 

この、変化の少ないサウンドが思わぬ副産物を生み出します!

 

例えばレコーディング。

1日目と2日目で音が全然違ったらちょっと嫌ですよね。

レコーディングの現場でエリクサーが多く使われているのにはこんな理由があります。

普段は2ステージで弦を張り替えていたミュージシャンもエリクサーなら1ツアーまわりきれるようになりました。

経済的。

 

以上の理由から、プロのミュージシャンにも愛用者が多いんですね。

 

 

◎ゲージの違い

弦のゲージ、すんごいたくさんあります。

 

以下ダダリオのゲージ

 

Medium

1弦 – .050 2弦 – .070 3弦 – .085 4弦 – .105

Regular Light Top Medium Bottom

1弦 – .045 2弦 – .065 3弦 – .085 4弦 – .105

Regular Light

1弦 – .045 2弦 – .065 3弦 – .080 4弦 – .100

Extra Super Light

1弦 – .035 2弦 – .055 3弦 – .075 4弦 – .095

Custom Light

1弦 – .040 2弦 – .060 3弦 – .080 4弦 – .100

Super Light

1弦 – .040 2弦 – .060 3弦 – .075 4弦 – .095

Heavy

1弦 – .055 2弦 – .075 3弦 – .090 4弦 – .110

 

多っ!!!!

 

それだけベーシストたちの要求が細かいって事ですね。

これに加えてバランスドテンションっていうのもあります。

 

バランスドテンションは、数学的に計算してより均等にバランスの取れたテンションになっています。

 

バランスドテンションのMediumのゲージはこちら。

1弦 – .050 2弦 – .067 3弦 – .090 4弦 – .120

ちなみに通常のMediumのゲージはこちら。

1弦 – .050 2弦 – .070 3弦 – .085 4弦 – .105

 

2弦を細く、2弦と4弦を太く調整されていますね。

 

 

ベーシスト的感覚でゲージを考えると、緩さやテンション感が大きな違いかな、と思います。

 

逆にギタリストはチューニング的な意味だったり、指への負担を減らすためだったりしますよね。

 

 

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でGeek IN Boxをフォローしよう!