電池でパワーアップ?パッシブとアクティブの違い

こんにちは、嵯峨駿介です。

 

最近始めたギター配線学のワークショップ、思っていたよりも人が集まっていてとても嬉しいです。

 

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ギター配線学ワークショップ

 

少しでもミュージシャン達の力になれるようこれからもがんばります!

 

 

 

さて、今回はパッシブとアクティブの違いについてです。

一般的に、電池を使うか使わないかで区別されますが、ちょっと深く理解するとまた違う考え方、プレイが出来ると思います。

 

パッシブピックアップの信号は通常ハイインピーダンスであり、電気的には微弱です。

そのために外来ノイズの影響を受けやすく、ケーブルを通ることで起こる信号の劣化(ケーブリングロス)を起こしやすいです。

 

一方、その弱点を改善できるのがアクティブピックアップやアクティブプリアンプ、というわけです。

これらを搭載したギター、ベースはローインピーダンスの信号を出力します。

 

ざっと違いを書き出して見ましょう。

 

Contents

パッシブ回路

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出力インピーダンス・・・高い

電源・・・不要

ノイズ・・・目立ちやすい

ケーブリングロス・・・目立ちやすい

コントロール・・・カット方向のみ(トーンコントロール)

 

アクティブ回路

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出力インピーダンス・・・低い

電源・・・必要

ノイズ・・・目立ちにくい

ケーブリングロス・・・小さい

コントロール・・・カット、ブースト、両方が可能

 

パッシブの弱点を改善したものがアクティブなので、対照的にアクティブの方が優れているように見えますね。

 

続いてアクティブピックアップとプリアンプについて。

 

アクティブピックアップ

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ピックアップはコイルの巻き数を増やすほどに抵抗値(インピーダンス)が上がり出力を稼げますが、抵抗値が上がる分ノイズは目立ちやすくなります。

アクティブピックアップはコイルの巻き数を最低限に抑えることでインピーダンスを上げず、信号の小ささや音色を内臓回路で増幅して出力します。

 

世の中にはただローインピーダンスにしただけのパッシブピックアップも存在します。

これらはプリアンプと併せて使われるのを前提にしている場合が多いです。

 

ポットは20kΩ~50kΩ程度の抵抗値のものが使われます。

これは巻き数がパッシブピックアップの1/10程度に抑えられているためです。

 

一般的に1台のギターにアクティブピックアップとパッシブピックアップの両方を搭載することはありません。

ハーフトーンの状態ではアクティブピックアップの音しか聴こえず、出力レベルの違いからバランスを取ることも難しいためです。

もしそうする場合、ポットの抵抗値はパッシブピックアップ側に合わせましょう。

 

プリアンプ

一般的にギターやベースに搭載されるプリアンプはインピーダンスを下げ、音色を補正する事が目的です。

 

プリアンプにはこんなコントロールがあります。

 

・トレブルコントロール・・・高音域の音量の調整

・ミッドコントロール・・・中音域の音量の調整

・ベースコントロール・・・低音域の音量の調整

・フリーケンシーコントロール・・・調整する音域の調整

・ゲインコントロール・・・信号全体の増幅量の調整

 

パッシブとアクティブの違い、アクティブの内容について解説してみました。

アクティブのいいところばかり紹介する形になりましたが、決してアクティブがパッシブよりも優れている、というわけではありません。

 

パッシブとアクティブ、その違いを理解してより良いミュージックライフを。

 

 

それではまた。

 

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