ベーシストこそ注目するべき真空管ブースター Beyond Tube Booster

こんにちは、GIBの嵯峨です。

最近真空管を使ったエフェクターの人気が再燃し始めている感じがしますね。

その中でも、僕が今最も注目しているのがBeyond Tube Boosterです。

Contents

注目の新興ブランドBeyond

 

この投稿をInstagramで見る

 

ThingsInc.さん(@thingsinc_info)がシェアした投稿


Beyondはソニーのエンジニアを中心に、2018年に創立された株式会社シングスのブランドです。

彼らの製品の第一弾であるBeyond Tube Boosterは、クラウドファンディングサイトMakuakeで400万円以上もの支援を集めたことでも知られています。

初めてリリースする作品がこれだけの注目を集めている時点で、少々異質です。

Beyond Tube Boosterについて

実際に真空管を使った製品は少なくありませんが、その中には本当の意味でフルアナログで真空管を使っていないものもあります。
そのような製品のフィードバックを受けたうえで、Beyond Tube Boosterは真空管をフルアナログでドライブさせることをテーマにしています。

時として手段と目的は逆転してしまうことがありますが、本モデルにおいてはあくまでサウンドのための真空管であり、決して真空管を使うためのペダルではありません。

高品質な真空管12AU7を搭載

安価なペダルでは、質の低い真空管を使うことがあります。
しかし、本モデルにおいては質の高さで知られるエレクトロハーモニクス製の12AU7を採用。

外側に真空管を配置することでコンパクトなシャーシサイズを実現しています。
密閉しないことで長時間使った時に「あっちっち」になることも防いでいますね。

真空管にこだわるのはもちろんのこと、音響用のコンデンサ・金属皮膜抵抗など1つ1つの電子パーツは厳選された上質な物を使用しています。

チューブだからこそのエモーショナルなサウンド

 

この投稿をInstagramで見る

 

ThingsInc.さん(@thingsinc_info)がシェアした投稿


チューブを使用して音を増幅すると、基本波に加えて第二調波(偶数調波)が加わります。
それに比べてトランジスタを使用して増幅した場合は基本波に加えて奇数調波が含まれます。

偶数調波は基本波と美しくマッチングしますが、通常奇数調波は基本波にと調和しません。

これがチューブによるサウンドに暖かみや美しさを感じる理由なのです。

(と偉そうに語ってみたけど公式に書いてました)

シンプルなUIでありながら細かな音作りをサポート

見ての通り、コントロールはボリュームのみですが裏蓋をあけると、内部には2つの半固定のトリマーが設置されています。
これはボリュームとトーンの調整のためのものです。

好みに合わせて詳細なイントネーションを調整できるのはミュージシャンにはありがたいポイントですね。

サウンドについて

 

この投稿をInstagramで見る

 

ThingsInc.さん(@thingsinc_info)がシェアした投稿

これを通すと単純に音に太さがでます。

よくバッファーを評する言葉として「通すだけで音が太くなる」というものがありますが、そういった意味合いとは全く異なる次元で、音が太くなります。

低域から中低域にかけての大きさ、密度が増して、まるでトトロのおなかの上に乗っかるような安心感がサウンドに付加されます。

ギタリストがトランジスタアンプ対策に使うのはもちろん有効だとは思いますが、僕があえておすすめしたいのはベーシストたち。

フラットすぎるDクラスアンプを使う場面や、ラインの信号をメインに使わなければならない場面が近年では少なくありません。

そんな時、このようなペダルで有機的なイントネーションをサウンドに加えられたらどんなに心強いでしょう。

宅録に、ライブに、リハーサルに、あらゆる場面で力強い味方になってくれることを確信しています。

まとめ

今注目している真空管ブースター、Beyond Tube Boosterについて解説しました。

これ以上論ずるよりも、まずは試してもらいたいです。ぜひ。

Beyond / Beyond Tube Booster在庫

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でGeek IN Boxをフォローしよう!