【レビュー】ZOOM B3の後継機、B3nの機能やB3との違いについて徹底解説!

こんにちは。まだまだ寒い日が続きますね。ベースやギター弾くのも手が冷えて硬くなってイマイチです。プロのクラシックギターの演奏家は、ステージに出る直前まで、お湯の入ったコカ・コーラのガラス瓶にタオルを巻いて握って、まさに「手をウォーミングアップ」させるんだそうです。

さて、もう多くの方が耳にされたかと思いますが、多くのベーシストに愛用されているベース用マルチエフェクター、ZOOM B3にいよいよ後継機が登場します! その名も「B3n」2017年3月に発売開始予定となっています。今回はZOOM B3nの概要・特色について解説していきます。

Contents

概要

エフェクターは各社いろいろあるものの、ベーシストとしてまず、いの一番に口に出るのがZOOM B3ですよね。定番アイテムといって差し支えないと思います。同社はギター向けG3、ベース用B3のヒットで近年大変メジャーになっていますね。

同社のベース用マルチエフェクターの最新製品Zoom B3nは、これまでの「ZOOM B3」の後継機です。実はB3は「Bass Effects & Amp Simulator」とカテゴライズされていましたが、B3nは「Multi-Effects Processor」と、昇進しています!

ZOOM B3nで新たに搭載されたエミュレーションでは、クラシックなベースアンプサウンドが5つ、スピーカーキャビネットも5つプリインストールされています。このキャビネットサウンドは、まさにリアルで迫真のうなり。調整はアナログなつまみの回転で直感的にできます。これにとどまらず、ZOOM Guitar Labソフトウェアを通じて、更に多くのアンプ&キャビネットの設定データをダウンロードできると発表されています。

B3とB3nの主な違い(一部)

寸法

B3 170mm(D) x 234mm(W) x 54mm(H)
B3n 181mm(D) x 234mm(W) x 58mm(H)

重量

B3 1.20Kg
B3n 1.28Kg

電源

B3 単3乾電池4本・ACアダプター
B3n ACアダプターのみ

液晶パネル

B3 大きなLCD×3つ
B3n ドットマトリクスLCD(128*32ドット)小さな液晶×3つ

効果調整

B3 3つノブで調整可
B3n 4つのノブで調整可

USB出力

B3 USB Audio
B3n USB MIDI / USB Micro-B

オーディオ出力

B3 標準モノラルフォーンジャック、標準スレテオフォーンジャック、XLRバランスアウトジャック
B3n 標準モノラルジャック、標準スレテオフォーンジャック (バランスアウトはなし)

入力

B3 標準モノラルフォーンジャック
B3n 標準モノラルフォーンジャック、AUX INスレテオミニジャック

エフェクトタイプ

B3 111タイプ、同時3つまで
B3n 80タイプ、同時7つまで

パッチユーザーエリア

B3 10パッチx 10バンク
B3n 150パッチ

リズム・パターン

B3 41種類
B3n 68種類

Zoom_B3n_Slant_0

本体の色は公式サイトの写真がかなりダークな感じで、チョコレート色というか深い赤茶色に見えますが実際にはかなり鮮やかな、ワインレッドに近い塗装です。それから…「液晶パネル」が小さくなり、その分、本体の下に足で踏んで操作する大きなペダル状スイッチがつきました! 操作性が大きくかわります。

<新機能およびB3から受け継がれた機能>

B3nでシュミレートするベースアンプ・スピーカーキャビネットは5種類です。一覧は以下の通り。

アンプ名 / スピーカーキャビネット名

Ampeg SVT / Ampeg SVT-810E (8×10”スピーカー)
Fender Bassman 100 / Fender Bassman 100 (4×12”スピーカー)
SWR SM-400 / SWR GOLIATH (4×10”スピーカー+ツイーター)
Trace Elliot AH400SMX / Trace Elliot 1048 (4×10”スピーカー+ツイーター)
Aguilar DB 750 / Aguilar GS410 (4×10”スピーカー+ツイーター)

いわゆる定番のベースアンプとスピーカーの音をシュミレートできるわけですね。これにとどまらず、B3n の標準エフェクトは、ディストーション、EQ、コンプ、ディレイ、リバーブ、フランジャー、コーラスなど、合わせて70種類を搭載。ディストーション系15種類、アンビエント系11種、モジュレーション系17種、フィルター系で19種など、多彩なサウンドが選べます。

これらのエフェクト、アンプ、キャビネットは7種類まで自由に組み合わせが可能。そのお好みの設定をプリセットで150個まで保存可能です。B3と同じく3つのエフェクトをそれぞれのパッチ・バンクに用意しておき、スイッチを推す(踏む)ことで切り替えます。ONになっていると液晶の画面が白地に黒字で表示され、他の2つは黒字に白地の逆転の表示になり、これでOFFを表します。

個人的にはNo.009の「JacoBass」No.44「Fat tube」がお気に入り。レジェンドののライブを思わせる渋いサウンドで、ちょっとなかなか出せない音が再現できて、感動です。

ベースをプラグインしてB3nの内蔵のリズムパターンを鳴らせば、すぐにハイレベルな練習ができます。「オンボード・ルーパー」と呼ばれるこの機能では、自分の演奏したフレーズを最大80秒まで、すぐにループ再生し、多重録音していくことがとができます。

このルーパー、リズムパターン、ディレイエフェクトなどの機能をすべて同期させ、自分だけのトラックを簡単に作成可能です。いわずもがなですが、クロマチックチューナーもしっかり内蔵、ドロップチューニングなどの変則チューニングにも対応。B3n以外にあれこれ用意するものはほとんどないようですね。

Zoom_B3n_Rear_0

入出力ジャックの使い勝手ですが、B3nではこれまでのノウハウに基づき、改善がなされています。1/4インチ(6.3mm)標準フォーンジャック入力に加え、スマートフォンなどを接続できる1/8インチ(3.5mm) ステレオミニジャック入力(AUX IN)に変更加されています。練習やデモ録音ではこれはありがたく、B3よりさらに便利になりますね。

練習用のヘッドフォンジャック、ベースアンプ、PAシステム等へのモノラル・ステレオL / R接続用デュアル出力もしっかり装備。ただ、B3に装備されていたXLRタイプBALANCED OUT端子が無くなりました。エフェクターをこれで出力するというのはニーズがあまり無いのでしょうかね。

エフェクト専用のコントロール入力ジャック(Control In)は変わらずで、「ZOOM FP02M」エクスプレッションペダル(別売)が使用できます。USB端子はこれまでの大きなタイプではなく、マイクロUSBに変わっています。

まとめ

いかがでしたか? このように、素晴らしい機能を書き連ねるとキリがありませんね。

満を持してのZOOM新商品、B3nはぜひ実際にショップで触れて試してみてください。参考価格24000円でこの性能は絶対欲しい! 物欲をそそりまくるアイテムです。

ソース: ZOOM – B3n


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