こんにちは、嵯峨駿介です。
ベースって昔は4弦しかなくて、一般の人の認識も
「弦が6本がギター、4本がベースでしょ?」
っていう感じですよね。
でもその考え
今や古いんです!!!!
残念っ!!!!!
(残念っ!の方が古いかも)
昨今は5弦ベース、6弦ベースを始めとした多弦ベースが市民権を獲得し、一般的にもポピュラーなものになりました。
多弦ベース、弦が増えたのは分かったけど、4弦と何が違うのでしょうか。
今回は多弦ベースってなんぞやという疑問に一発で答える記事を書いていこうと思います。
xotic xj-1t
◎弦が多い
あたり前ですね~。
5弦の場合、一般的に低い音の弦、もしくは高い音の弦を増やします。
これらを「Low-B」「Hi-C」と表記する事があります。
どちらかというとLow-B弦が増えているパターンの方が多いですね。
その場合、チューニングは
5弦-B
4弦-E
3弦-A
2弦-D
1弦-G
となります。
通常の4弦ベースがE-A-D-Gなので、本当に低いところに1本増えただけです。
Low-B弦が増えるとどんなメリットがあるのかというと、ジャズやR&BでよくあるE♭が低い音で使えたり、4弦ベースで弾くと腰高になりがちなDの音を1オクターブ下げて使えたり、というように下の音域を広げられます。
また、例えばGを4弦3フレットで弾くと、5度の音は3弦5フレットになりますが、Low-B弦があると5弦3フレット、オクターブ下の5度も使えます。
オクターブ下5度の手癖を幅広い音域で使える、というのが僕個人的には大きなメリットだと思いますね。
それともう1つ、指置きにめちゃめちゃ丁度いい(笑)
Low-B弦を使った5弦ベースのメリット
・ 4弦ベースでは腰高になりがちなコードもベースらしい音で演奏できる。
・ フレージングの自由度が上がる。
・指が置ける
対して、Hi-C弦を貼る場合チューニングはこうなります。
5弦-E
4弦-A
3弦-D
2弦-G
1弦-C
高い方に1本増えます。
ではHi-C弦を使うとどんなメリットがあるのでしょうか。
4弦ベースよりも高い音域が使えるので、ギターのようなコードプレイがしやすくなります。
ローインターバルリミットという単語を聞いたことがあるでしょうか。
低い音程になるほど和音が濁ってしまう、的な意味なのですが低音楽器であるベースこそ、ローインターバルリミットを気にしなければなりません。
和音が濁る事を避けるには、インターバルを広げる、もしくは音程を上げる事が必要です。
例えば、3度の音を1オクターブあげてみたり、同じコードでも1オクターブ高いところで弾いてみたり。
これをするには、当然「高い音域」が必要になります。
まさにHi-Cの出番ですね。
また、ベースでは奏でづらいレンジのメロディラインもさらっと弾けるようになります。
Hi-C弦を使った5弦ベースのメリット
・ 美しいコードプレイが可能になる!
・ギターに奪われるレンジのメロディを奏でられる!
ベースの高音域とかコードプレイ、結構好きな人多いんですよねー。
「低い音だって欲しいし、コードプレイだってしたいんや!」
という欲しがりのあなた、安心してください。
6弦ベースはLow-BとHi-Cの両方を張ったベースです。
つまりチューニングは
6弦 – B
5弦 – E
4弦 – A
3弦 – D
2弦 – G
1弦 – C
となります。
サガスペシャル
◎ネックが太い
あたり前ですね。
弦が増えるんだからネックも基本的には太くなります。
例えばナット幅はこんな感じ
4弦ジャズベース – 約38mm
4弦プレシジョンベース – 約42mm
5弦ジャズベース(Xotic XJ-1T) – 約47mm
10%以上幅が広くなります。
ネックが太くなる、ということはネックの体積が増えるということでもあります。
木材によって音が変わるのは周知の事実ですが、全体を構成する木材の割合が変わると音が変わるのも当然ですよね。
多弦になるほど、サウンドはダークになっていきます。
Roscoe LG-3005
◎弦間ピッチが狭い
弦間ピッチとは、ブリッジ部分やナット部分での弦と弦の距離です。
例えばブリッジでの弦間ピッチ、4弦では20mmピッチがポピュラーですが、5弦では18~19mmピッチがポピュラーです。
1mmや2mmがなんじゃい!と思うかも知れませんが、かなり違います。
Lakland 55-94 standard
最近はコストパフォーマンスに優れた5弦ベース、6弦ベースも多くあります。
また、多弦ベーシストをターゲットにしたベースギアも多く登場してきているので、多弦デビューするのには良いタイミングでしょう。
これを機に他弦ベースの世界へ足を踏み入れてみませんか?
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