こんばんは、嵯峨駿介です。
昨今ライブ現場にマイアンプを持ち込むベーシストも増え、そしてアンプに関する知識も備わりました。
でもスピーカーキャビネットはどうでしょう?
ということなので今回はスピーカーキャビネットについて書いてみようと思います。
まずはスピーカーユニット。
スピーカーユニットの直径を口径といいます。
現在市販されているスピーカーの口径は、8inch、10inch、12inch、15inchがポピュラーです。
スピーカーユニットが再生できる周波数の範囲を再生周波数帯域といい、◯Hz-◯Hzで表されます。
この中で最も低い再生周波数を最低共振周波数といい、fo(Hz)で表されます。
ギターアンプ用のスピーカーユニットではfo=100Hz、ベース用ではfo=50Hz程度が一般的です。
高い周波数は大体5kHz-7kHzのものが多いです。
ちなみにオーディオ用スピーカーの再生周波数帯域は30Hz~15,000Hz程度にされていることが多いです。
このほかに、スピーカーユニットには能率というものもあります。
アンプの出力が同じでも、スピーカーユニットによっては音の大きさが違うことがあります。
これは能率の違いによるところもあります。
スピーカー能率はdb/mで表され、この指標が90を超える表記がされているものは性能としては十分でしょう。
以下、参考までに各メーカーの採用しているスピーカーユニットの口径です。
ender twin reverb – JENSEN 12inch
marshall JCM800 – CELESTION 12inch
MESA/BOOGIE MARKⅣ – EVM 12inch
Peavy 5150 – Shefield 12inch
VOX AC30 – CELESTION 12inch
Matchless D/C 30 – CELESTION 12inch
HIWATT LS-412V – CELESTION 12inch
Ampeg SVT810E – Ampeg 1-inch
Gallien kruger Back line 100 – GK custom 12inch
次にそんスピーカーユニットを入れるためのキャビネット。
その前にひとつ、位相について。
スピーカーユニットの前から出てくる音と後ろから出てくる音は逆位相になっています。
低音ほど音は回り込み、干渉し、、打ち消し合います。
(位相が逆の音が混ざると、音は打ち消し合ってしまいます。これを利用しているのがハムバッキングピックアップです。)
そんな事を踏まえつつ、スピーカーキャビネットの種類をいくつかみてみましょう。
密閉型
スピーカー後部から出た逆位相の音が外に出ないようにします。
スピーカーキャビネットが密閉されているため、中の空気の圧力によりスピーカーユニットのコーン紙の動きが鈍くなります。
すると、結果的にスピーカーの最低共振周波数が高くなってしまい、低音が出にくくなります。
この現象を抑えるためにはキャビネット内の容積は大きいほどいいとされています。
また、この密閉型スピーカーキャビネットはサウンドがストレートに前に出るので、ロック系の大出力アンプによく採用されています。
バスレフ型
スピーカー後部から出た逆位相の音をダクトを通して前に出すのがバスレフ型です。
逆位相の音前に出したら音ちっちゃくなるやんけ
と思いますが、安心してください。
ダクトから出る音はさらに逆位相になるので、スピーカー前部から出たサウンドと同位相となり威力倍増、低音を強く出す事ができます。
ベースアンプに向いているといえるでしょう。
後面開放型
スピーカー後部から出た逆位相の音が回り込み、低音は出にくくなりますが、後部の壁に反射して音が広がって聞こえます。
コンボのギターアンプではこのタイプが多いです。
縦に置いてみたり、壁から遠ざけてみたり、試してみてください。
バックロードホーン型
バスレフ型をさらに発展させてバックロードホーン型。
主にオーディオ向けに作られる事が多いスピーカーキャビネットです。
楽器用ではほぼ見かけませんが、こんな構造見せられるとゾクゾクしませんか。笑
いくつか紹介しました。
そういえばあのアンプ……!!
の方も多いのではないでしょうか。
この特性を踏まえた上でいろいろ試してみると案外面白いものです。
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