前回までの記事
◎ベースのことをきちんと理解して、一歩踏み込んだベーシストになりましょう。
ただ弾くだけでも楽しいベースですが、その魅力は弾くことだけではありません。
ベースから出てくる音には様々な要素が複合的に存在します。
その内容を知ることで、更に1歩踏み込んで楽しむ事ができるので、ぜひ知識を取り入れてみてください。
前回の記事では、音への影響も大きいボディのパーツについて紹介しました。
引き続き今回もボディにあるパーツの働きについて紹介していきます。
今回は音を操作するサーキットについての少し専門的な内容になります。
〇サーキット
ベースは弦の振動をピックアップで拾ってアンプへ送り、音を増幅させて出力します。
そのピックアップのボリュームやトーンの調整を行うのがサーキットに組み込まれたパーツです。
これらは複雑なパーツの組み合わせにより成り立っている部分ですので、一つずつ見ていきましょう。
〇ポット(可変抵抗器)
ポットはボリュームやトーンに用いられています。
シャフト部分を回す事によって抵抗値を変化させてボリュームをコントロールする役割を果たします。
一般的にシングルコイルピックアップには250KΩ・ハムバッキングピックアップには500KΩの抵抗値のものが使われています。
シングルコイルピックアップは250KΩでないとダメ、というわけではありません。
しかし、元々ハイが出やすいシングルコイルピックアップに対してハイが出やすい500KΩのポットを用いる事は少なく、逆にハイが出にくいハムバッキングピックアップには500KΩの抵抗値を使う事が多いです。
〇コンデンサー(キャパシタ―)
コンデンサーには高音域を通しやすい、という特性があります。
トーン回路はこれを利用し、「高音域のボリュームをコントロール」しています。
一般的には、シングルコイルピックアップには0.047μF、ハムバッキングピックアップには0.022μFという値のものが使われています。
これもポットの抵抗値と同様に厳密な決まりはありませんが、高音域を通しやすいシングルコイルピックアップには容量の多いコンデンサーを使う事で高音域を調整しやすくする意味があります。
ルールはないので、自分の好みでカスタムしてみても良いでしょう。
シングルコイルには0.047μFのコンデンサーが定番ですが、Geek IN Boxでは特にジャズベースの場合は0.022μFをオススメする事が多いです。
簡単に交換できるパーツなので、色々試すのがいいでしょう。
〇おわりに
いかがでしたか?
今回は少し難しい内容になってしまいましたが、楽器の構造を理解しているのとしていないのとでは全く違います。
突然の故障やカスタムの際に的確な処置ができるベーシストになって、身につけた知識を生かしてみてください。
楽器の持つ奥の深い魅力をもっと探ってみてくださいね。
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