こんにちは、Geek IN Boxの嵯峨駿介です!5弦ベースって今や4弦ベースと同じかそれ以上の割合で現場で使われています。
実際にツイッターでアンケートをとってみました。お題は「次のベースを買うときに5弦ベースを検討するか」
記事用にアンケートさせてください!
次に買うベースの候補に5弦ベースは・・・
— Geek IN Box (@Geek_IN_Box) 2017年10月13日
70%以上の人が5弦ベースも候補の1つになっているんですね。すごい。
でも、5弦ベースって弦やパーツは高いし、重いし、ミュートは難しいし、難点もたくさん。ミュージシャンたちはどんなメリットを得るためにわざわざ5弦ベースを使っているのでしょう?
今回はそんな、5弦ベースを使うメリットについてまとめてみようと思います。
5弦ベースのメリット
音域の拡大
通常の4弦ベースで最も低い音は4弦の開放、Eですが、ローBを張った5弦ベースではさらに下のBまで音域が拡大されます。
音楽性の多様化に伴いポップスやロックにも様々なキーが使われるようになりました。例えばE♭のキーでは4弦ベースだと3弦の6フレットが最も低い音になりますが、若干腰高になってしまいがちです。そこで1オクターブ低い音でルート音を弾ける5弦ベースを使うことでより現代的な音楽においてベースらしいポジショニングができるようになります。
これは現代のミュージックシーンにおいては非常に重要な要素ですね。
飛躍的に高まるプレイヤビリティ
今やセッションミュージシャンのほとんどは5弦ベースをメインにしていると言っても過言ではありませんが、彼らのように音楽的な瞬発力が求められる現場にこそ、5弦ベースはまさにピッタリなのです。
単純に弦が増えることで左手のポジションを変えることなくほとんどのコードに対応できます。このスピード感は譜面を見ながらの現場やセッションの現場では重宝される特徴でしょう。
また、例えば3弦をルートにして4弦を絡めたリフは数え切れないほど存在しますが、そのリフは当然4弦ベースの4弦をルートにしてはできません。ところが5弦ベースの場合にはそれが可能なのです。
そう考えて実際に弾いてみると、このメリットを確かに感じられるかと思います。
4弦とは質感の違うサウンド
5弦ベースは4弦ベースに比べてネックの質量は大きくなります。また、ネックの強度を上げるためにいくつかの木材を貼り合わせたり金属をネックに仕込んだりされることも珍しくはありません。その結果、5弦ベースは4弦ベースに比べてダークでタイトなサウンドになる傾向があります。そのようなサウンドは現代の音数の多いアンサンブルや激しく歪んだギターの中でも消えない抜けの良さを持ち、これもまたセッションミュージシャンが5弦ベースを愛用する理由の1つになっていますね。
逆に、5弦ベースでは4弦ベースのようにオープンで明るいサウンドを得るのは難しいです。トラッドなフェンダートーンを求めるミュージシャンはやはり4弦のフェンダーを使うしかないですね。
5弦ベースのデメリット
ここまでメリットをたくさん紹介してきましたが、もちろんデメリットもあります。
重量が重い
ペグは1個増えるし、ピックアップやブリッジは大きくなるし、当然ネックも大きくなります。4弦ベースでは多くは見られない、4kg台後半の重量も珍しくありません。これは長い時間ベースを演奏するミュージシャンにとっては問題になりうる点かもしれません。
値段が高い
量産体制が整っていなかったり、パーツが特殊だったり、何かと高いんです。人気もあるので中古市場も4弦ベースと比べて高くなりがちですね。
当然弦も高いです。(例 4弦エリクサー → 4298円 5弦エリクサー → 5702円 ※価格は参考価格)
種類、本数がない
最近はいくらか改善されていますが4弦ベースほどのバリエーションがないために選択肢が少ないですね。さらに本数自体も4弦ベースよりは少ないので何本も弾き比べるような選び方が難しいです。
5弦ベースを愛用するミュージシャン
Paul Turner (Jamiroquai)
Andrew Gouche (Session Musician)
鈴木渉(Session Musician)
KenKen(RIZE)
まとめ
もはや業界ではスタンダードと呼んでも差し支えのないくらいに市民権を獲得している5弦ベース。愛を持ってオススメします。
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