ベースのスラップのやり方|サムピング・プルの基本と練習方法、向いているセッティング

Atelier Z M#265

親指で弦を叩き、指で弦を引っ張って弾くスラップは、ベースの奏法の中でも特に華やかで、多くのベーシストが憧れるテクニックです。ファンクやフュージョンはもちろん、ロックやJ-POPでも頻繁に使われています。

この記事では、ベース専門店Geek IN Boxがスラップの基本である「サムピング」と「プル」のやり方、練習方法、スラップに向いたベースのセッティングを解説します。

Atelier Z / M#265
Atelier Z / M#265(Geek IN Box取り扱い品)

スラップとは

スラップは、親指で弦を叩く「サムピング」と、人差し指や中指で弦を引っかけて弾く「プル」を組み合わせた奏法です。打楽器のような歯切れの良いリズムと、金属的で派手なアタック音が特徴です。1960〜70年代にLarry Grahamが広め、その後Louis JohnsonやMarcus Millerなど、多くのベーシストによって発展してきました。

サムピングのやり方

  1. 親指を伸ばし、手首を軸にする:親指を弦と平行に近い角度で伸ばし、ドアをノックするように手首を回転させます。
  2. 親指の関節の側面で弦を叩く:親指の第一関節あたりの骨の部分で、4弦(または3弦)を叩きます。
  3. 叩いたらすぐに離す:叩いた後に親指が弦に触れたままだと、音が止まってしまいます。ボールが跳ね返るように、すぐに離すのがポイントです。

叩く位置は、ネックの最終フレット付近が一般的です。ここで叩くと、弦がフレットに当たって、スラップらしい「バキッ」とした音が出やすくなります。

プルのやり方

  1. 人差し指(または中指)の先を弦の下に引っかける:主に1弦や2弦を使います。
  2. 弦を少し持ち上げて離す:弦を上に引っ張って離すと、弦がフレットに当たって「パチン」というアタック音が鳴ります。
  3. 引っ張りすぎない:強く引きすぎると音が汚くなり、弦を切る原因にもなります。軽く引っかけて離すくらいで十分です。

スラップの練習ステップ

ステップ1:開放弦でサムピングだけ

まずは4弦の開放弦をサムピングで、メトロノームに合わせて4分音符で叩きます。音量と音色がそろうまで繰り返しましょう。

ステップ2:オクターブ奏法

4弦の5フレット(A)をサムピング、2弦の7フレット(1オクターブ上のA)をプルで弾くオクターブ奏法は、スラップの基本フレーズです。左手の形を保ったまま、サムピングとプルを交互に弾く練習をしましょう。

ステップ3:ゴーストノートを入れる

左手で弦を軽く押さえてミュートし、音程のない「ッ」という音を出すのがゴーストノートです。サムピングとプルの間にゴーストノートを入れると、スラップらしい細かいリズムが生まれます。

ステップ4:ハンマリング・プリングを組み合わせる

サムピングの後に左手でハンマリングをするなど、左手のテクニックと組み合わせると、より滑らかで表情豊かなフレーズが弾けるようになります。

きれいに鳴らすためのコツ

  • ミュートを徹底する:スラップは音が大きく派手なぶん、余計な弦の響きが目立ちます。左手の指や右手の手のひらで、弾いていない弦をしっかりミュートしましょう。
  • 力を抜く:力任せに叩くより、手首のスナップを使って軽く叩くほうが、音の粒がそろいます。
  • ゆっくりから始める:速いフレーズほど、ゆっくり正確に弾く練習が重要です。

スラップに向いたベースとセッティング

  • 弦高は低め:弦がフレットに当たりやすくなり、スラップらしい音が出やすくなります。弦高の調整は自分でできる弦高調整の方法の記事をご覧ください。
  • 弦はステンレスがおすすめ:明るくきらびやかな音で、スラップのアタックが際立ちます。弦選びはベース弦おすすめの記事で紹介しています。
  • ジャズベースやアクティブベース:Jazz BassやStingRay、アクティブ回路を搭載したハイエンドベースは、スラップとの相性が良いとされています。
  • サムレスト・スロープ:ピックアップの間に板を取り付ける「スロープ」は、サムピングやプルを安定させるパーツです。当店でのスロープの製作事例もご覧ください。

アンプのEQは、BASSとTREBLEを少し上げてMIDDLEを少し下げる、いわゆる「ドンシャリ」が定番です。詳しくはベースアンプのセッティング方法の記事をご覧ください。

まとめ

スラップは、親指で叩いてすぐ離す「サムピング」と、指で軽く引っかけて離す「プル」が基本です。まずは開放弦のサムピングから始め、オクターブ奏法、ゴーストノートと段階的に練習していきましょう。

スラップに向いたベースや弦、セッティングについては、Geek IN Boxのスタッフにお気軽にご相談ください。ほかの奏法についてはベースの演奏方法の種類まとめでも紹介しています。

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