ベースで使うエフェクターとして、コーラスは非常にポピュラーな部類に入ります。ベースにコーラスを掛けることで、サウンドは美しく響き、フレーズを印象的なものにします。和音弾き、アルペジオなどハイポジションを使ったフレーズやスラップと特に相性がよく、ベースソロでコーラスを踏むという方も多いのではないでしょうか? 今回は初心者はもちろん、全てのベーシストにオススメしたいコーラスを4機種紹介します。
目次
- 1.BOSS / CEB-3
- 2.ELECTRO-HARMONIX / BASS CLONE
- 3.MXR / M83 Bass Chorus Deluxe
- 4.PROVIDENCE / ANADIME BASS CHORUS
- まとめ
1.BOSS / CEB-3
定番エフェクターブランド、BOSSのCEB-3は使い勝手の良いベース用コーラスです。エフェクトレベルのコントロールにより、原音とエフェクト音とのバランスを取ることができるほか、ローフィルターの調整によって倍音成分のみにコーラスを掛けることができます。ステレオアウトにも対応し、広がりのあるコーラスサウンドを出力できます。
コントロールはエフェクトレベル、ローフィルター、コーラスの深さを調整するディプス、コーラスの周期の速さを調整するレイトという構成。コーラスエフェクターに必要なものが全て揃っており、淡いコーラスから、ガッツリとコーラスが掛かったエフェクト色の強いサウンドまで幅広い音作りを可能としています。ベース用コーラスを比較する際はこのペダルが基準となるでしょう。
参考価格 (¥10,778 税込)
2.ELECTRO-HARMONIX / BASS CLONE
伝説的なコーラスペダル、SMALL CLONEをベース用に仕上げたペダル。SMALL CLONEと同様のコア回路を採用したアナログコーラスで、自然でまろやかな音色が特徴です。Crossoverスイッチによってコーラスサウンドの低音域をカットし、輪郭のあるクリアなベースの低音を出すことが出来ます。またBASS、TREBLEの2バンドイコライザーによりコーラスがオンの状態だと薄れてしまいがちな低音感や音抜けの悪さを補強することができます。
雑味がなく非常に綺麗な響きのコーラスなので、メロディを主体としたベースの独奏時に特にオススメです。
参考価格:(¥8,294 税込)
3.MXR / M83 Bass Chorus Deluxe
コーラスとしてだけでなくフランジャーとしても使えるMXRのベース用コーラス。音揺れを速さを設定するRATE、音揺れの深さを設定するINTENSITY、音揺れの変化幅を設定するWIDTHの3つのコントロールにより、コーラス自体の音作りが非常に幅広いです。X-overボタンをオンにするとエフェクト音の100hz以下がカットされ、明瞭なサウンドが得られます。BASS、TREBLEの2バンドのEQにより、コーラスをオンにした状態から音質を微調整できるのもいいですね。
フランジャーをオンにするとそれまで若干おとなしく感じていたコーラスにいい意味で過激さが加わり、ロングトーン一発で印象付けたい時などで有効ではないかと感じました。強めのジェットサウンドが楽しめます。
音痩せ、ノイズがほぼなく、常にかけっぱなしでベースコーラスを使う場合に特にオススメです。
参考価格(¥19,224 税込)
4.PROVIDENCE / ANADIME BASS CHORUS
ギター用コーラスのANADIME CHORUSをベース用に専用設計したコーラスペダル。アナログディレイなどに使われるBBD(Bucket Brigade Device、日本語訳ではバケツリレー方式)という遅延素子を回路に搭載しており、ハイの成分が落ち着いた、アナログらしい滑らかなコーラスサウンドを出すことが出来ます。またSPEEDを回すとペダル上部ある水色のLEDライトがコーラスの周期に合わせて点灯するので、視覚的に音作りがしやすいところがポイントです。
このコーラスペダルはエグく掛けた時のサウンドが特徴的で、コーラス効果を強くするDEEPスイッチをオンにして、DEPTHを深めにするとかなりアクの強いコーラスサウンドを出すことができます。もちろん薄く掛けるのもいいのですが、深く掛けた際のキャラクターが飛び道具として特に威力を発揮します。ハイパスフィルターにより、深くコーラスをかけても低音側にはコーラスが掛からないようにすることができ、コード弾きやローポジションからハイポジションへの移動が激しい場面でも、ルート音を見失うことはありません。
シンプルで分かりやすい操作感と存在感抜群のサウンドを兼ね揃えたコーラスペダル。コーラスにこだわるベーシストにぜひ試して欲しい1台です。
参考価格(¥23,760 税込)
まとめ
以上となりますが、いかがでしょうか?
ギター用コーラスと大きく違うのはベースの低音部分にはコーラスが掛からないようにするローカットフィルターが付いていることですが、メーカーによりローカットする帯域やアプローチが異なり、ベーシストによって好みが分かれる部分と言えます。またコーラスをかけてもベースらしい太い低音が共通テーマとなっており、アンサンブルの中でも頼もしさを感じるペダルばかりでした。ベース用コーラスの購入を検討している方は参考にしてみてください。
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