数あるエフェクターメーカーの中でも指折りの名門として知られるブランドがMXRです。
MXRはギタリスト・ベーシストを問わずに人気が高く、ラインナップの幅も非常に広いです。
今回はそんなMXRのエフェクターの特徴や歴史、オススメモデルを紹介します。
MXRの概要と歴史
MXRの創業は1972年のこと。
創業当初から革新的な機能やサウンドを持つエフェクトペダルを次々にリリースします。
多くの特徴がありますが、中でも当時革命的だったのがサイズです。
それまでのエフェクターと比べると格段に小さいサイズでペダルをデザインして、現在ではMXRの筺体サイズを指して”MXRサイズ”と呼ばれています。
もう1点特筆したいのが、名機”distortion+”です。
このペダルは世界初の”ディストーション”として発売され、その名は現在では”ディストーション”というジャンルとして定着しています。
それまでポピュラーだったファズとは180度異なる回路を持ち、アンプをオーバードライブしたサウンドを再現したのがdistortion+です。
当然ながら、このペダルは当時のロックサウンドや後発メーカーに大きな影響を及ぼしました。
MXRのエフェクターの特徴
MXRのエフェクターの特徴は優れたコントロール、サイズの小ささ、扱いやすいサウンドです。
初期の多くのエフェクターモデルではコントロールノブが一つもしくは二つで作られていることからもわかるように、少ないコントロールのお陰でサウンドの調整は直感的に操作しやすく、それでいてサウンドのバランスも非常に優れています。
カバーするカテゴリもディストーションやコンプレッサー、モジュレーション系、空間系など非常に広く、またそれぞれで定番と呼べるペダルを持ちます。
ギタリストやベーシスト、エフェクターのカテゴリに限らず優れたペダルを取りそろえているのがMXRです。
おすすめのモデル
M102 DYNA COMP
簡単に説明すると、音量を均一化させるのがコンプレッサーというエフェクターの役割です。
こちらのダイナコンプは定番のコンプレッサーの1つで、パコパコと強烈に効く特徴的なコンプレッションサウンドは多くのプレイヤーの支持を得ています。
クリーントーンでのカッティングにはこれ以上ないほどにはまるサウンドです。
効果が伝えづらいペダルではありますが、実際に試してみるとCDで聴いたことのある音がアンプから聴こえてくると思います。
M101 PHASE 90
位相の揺らぎを作るモジュレーションペダルがフェイザーですが、このPHASE90はフェイザーを代表する定番モデルです。
そのサウンドはあらゆる作品で聴かれるもので、実際に試してみるとその意味がわかると思います。
クリーンサウンドにもドライブサウンドにもマッチする幻惑的なサウンドは一度試す価値あり。
M169 CARBON COPY ANALOG DELAY
アナログ特有の暖かなサウンドが特徴的で、シンプルなコントロールと相まって多くのプロミュージシャンに絶大な人気があります。
ディレイにモジュレーション効果を加えられるのも特徴の1つで、シンプルながらも幅広い守備範囲を持ちます。
ディレイタイムは最大600msまでのロングディレイが可能で、この長さはアナログディレイとしては驚異的。
あらゆるシチュエーションで活躍する定番モデルです。
M104 DISTORTION+
DISTORTION+は80年代に登場するやいなや、世の中にディストーションという名前を広めた歴史的名機。
アウトプットとディストーションの二つのシンプルなツマミながらディストーションゲインを絞ると、ウォームなオーバードライブサウンドに、ゲインを上げると粒の荒いディストーションサウンドまで幅広くカバーします。
ゲインを上げても音痩せが少なく、他の歪みエフェクターと繋いでブースターとしても使うのもグッド。
非常に使い勝手の良い定番ディストーションです。
M133 MICRO AMP
ゲインツマミのみのシンプルなブースターです。
オンにすると音に張りや太さが出るとされており、ブースターとしてはもちろん踏みっぱなしにしてベーシックな音作りのためにも用いられます。
ゲインツマミを上げていくことで少し歪みがプラスされ、サウンドキャラクターは少しずつ変化します。
インピーダンスを下げる、バッファーとしても有用ですね。
まとめ
いくつかのおすすめモデルを取り上げましたが、そのどれもがジャンルを代表する定番モデルとして知られています。
この点からも長い歴史の中でコンスタントにユーザーに愛されるペダルを作り続けていたメーカーの偉大さが垣間見えるのではないでしょうか。
こちらでは紹介しきれなかったマニアックなペダルも多いので、もしも新たなエフェクターや面白いエフェクターを探しているのであればぜひMXRをディグってみてください。
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