【レビュー】新しいヘッドレスのスタンダードが誕生? Strandberg Boden Bass Prog 4st

こんにちは、GIBの嵯峨です。

こちらの記事では近年テクニカル系のギタリストを中心に大流行するStrandberg(ストランドバーグ)が2019年に発売した同社初のベース、Boden Bass Progをレビューします。

Strandberg(ストランドバーグ)とは

ストランドバーグはウーラ・ストランドベリさんがスウェーデンで2007年に創業したギターブランドです。

エルゴノミック(人間工学)に基づいたギターデザインが特徴的で、ファンドフレット、ヘッドレス、エンデュアネック、など一般的には珍しいデザインを多く採用しています。

まだ新しいメーカーではありますがMike Keneally、Paul Masvidalといった著名なギタリストたちに高い評価を得ており、信頼性の高さは折り紙つき。

ファンドフレットとは

ファンドフレットとは、単一の指板に対して扇状にフレットを打つことで弦によって異なるスケールを持たせるデザインを指し、1つの楽器の中に複数のスケールを持たせることからマルチスケールとも呼ばれます。(ほぼ同義で)

例えば、1弦では32インチ、5弦では36インチ、のように弦に対してより適したスケールを持たせられます。

通常エレキベースにおいてテンション感は1弦では強め、4弦では弱め、といったアンバランスな要素があります。

これを均一に近づけるためにゲージを調子したバランスドテンションと呼ばれる弦があったり、弦高などのセッティングを工夫したりします。

そのアンバランスな問題を根本から解決しようと試みているのがファンドフレットと呼ばれるデザインです。

メーカーやモデルによってスケール設定は様々で、そのために扇状に打つフレットの角度には緩いものからきついものまで幅があります。

例えばピアノはそれぞれの弦に対して異なる弦長を用いている代表的な楽器ですね。

ヘッドレスとは

ヘッドレスのデザインがポピュラーになったのは1980年代のスタインバーガー以降でしょう。

楽器全体の大きさが短くなり、ヘッドの重さが消えるお陰で”ヘッド落ち”はなくなるというメリットがあります。

弦の張力を調整するチューナーはブリッジ側に置かれ、一般にヘッドに取り付けるチューナーよりもより高精度なチューニングが可能です。

ヘッドの共振がなくなることでサウンドも変わり、そのタイトなニュアンスはヘッドレス特有のものと認識されています。

エンデュアネックとは

エンデュアネック(EndurNeck)はストランドバーグの独自のデザインで、ネックが台形のように角ばって、その中心はローポジションからハイポジションにかけて斜めにずれていきます。

ローポジションでは低音弦側、ハイポジションでは高音弦側にかけて台形の頂点が移動しているのですが、実際に弾いてみると当然のごとく違和感はなくむしろ弾きやすく感じると思います。

素材はメイプルとウォルナットのラミネートで、中にはカーボンが仕込まれています。

Boden Bass Prog 4st

ストランドバーグからはBodenとOriginalの2種類のベースが発売されていますが、今回取り上げるのはBoden。

見ての通り、ファンドフレット、ヘッドレスとストランドバーグの象徴的な仕様は採用され、グリップはもちろんエンデュアネックです。

スケールはG弦で33インチ、E弦で34.5インチとかなり緩め。

ピックアップにはNordstrand Big Rig Humbucker、プリアンプにはDarkglass Tone Capsuleとモダンなチョイス。

ボディはチェンバードデザインで、アッシュバックのフレイムメイプルトップ、サテンのポリウレタンフィニッシュ。

指板はエボニーでフレットはジェスカーのステンレスフレットです。

これらのスペックから、立ち上がりの速さ、均一的な鳴りを求めていることが分かります。

そうして作られた弦の振動を高性能なマイクで信号とし、アグレッシブなプリアンプで音作りをする、という全体を通して非常にロジカルで高精度なデザインが施されています(そう僕は思います)。

構えた時のバランスは良好で、特に弾きづらさは感じません。

24フレットということではありますが、ボディが軽い影響か嫌なタイトさが見られず非常にオープンな弾き心地。

また24フレットではスラップ時に弦が固すぎることがありますが、わずかに短くなった高音弦側のスケール設定の恩恵か弦がしなるようで弾きやすく感じます。

動画

まとめ

こちらに記事ではストランドバーグの新モデル、Boden Bass Progを紹介しました!

ヘッドレス、ファンドフレット、エンデュアネック……と多くのモダンデザインを取り入れるために相当な試行錯誤したことが予想されます。

そんな中でこの完成度の高さを導き出したメーカーのデザイン能力(製造ラインの立ち上げ含め)に感激。

要チェックです。




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