ギターシールドを自作~Dual-Core編~

こんばんは、嵯峨です。

 

現在当店で販売しているBelden8428を使ったオリジナルケーブル。

おかげさまで評判も良く、多くの方に手にとって頂いております。

 

 

Contents

【new】Belden 8428 3m SL ハンドメイドケーブル

 

 

今回はBelden 8412 や 8428 などの2芯シールドケーブルでのみ可能な、「Dual-Core」構造のシールドの作り方を説明します。

もちろん、Single-Core構造のシールドもこの記事に沿って作業すれば作れるのでご安心ください。

 

 

Dual-CoreはSingle-Coreに比べて深いローエンドと広いレンジが特徴です。

コッテリラーメンとアッサリラーメンといった具合でしょうか。

 

構造自体は珍しいのですが、自作する事自体は難しくありません。

 

必要なものは以下の通り。

・シールドケーブル

・半田

・カッター

・半田ごて

・ニッパー

・ペンチ

(・千枚通し)

(・ワイヤーストリッパー)

(・ライター)

 

 

 

 

・まずは欲しい長さにケーブルを切りましょう!

出来るだけ断面がまっすぐになるようにきれいに切ってください。

そうすると後々作業が楽です。

 

 

シールドケーブルの構造は何層かに分かれています。

まずは一番外側のゴムの部分をカッターで切って剥きましょう。

 

ゴムを剥いて現れる紙のような質の層をニッパーで切ると、シールド線の層が現れます。

 

 

次はこのシールドの層を丁寧にほどきます!

 

写真の道具は千枚通しと呼ばれるものです。

細いドライバーとかでも良いと思います。

 

ほぐしていくと・・・

 

 

こんな風にシールドの中の層もパラパラとほぐれてきます。

 

こいつらをよけるようにシールドの層を撚ってください。

 

 

そうしたら、この糸のような層は邪魔なので、切ってしまいましょう。

細かい部分はライターで軽くあぶると簡単に処理ができます。

遂に2本の芯線が出てきましたね。

 

いよいよはんだごてを使っていく段階です。

プラグの上の部分に白と黒の芯線、下の部分にシールド線を半田づけします。

 

ちなみにここで芯線のどちらかを下の部分につけるのが所謂「Single-Core」です。

 

まずは予備半田をします!

 

芯線のビニール被膜を剥いて、2つを1つに撚り合わせ、予備半田をつけます。

(ビニール被膜を剥くのにはワイヤーストリッパーと呼ばれる工具が便利です。が、なれたらニッパーでできます。)

 

予備半田は非常に大事で、これをする事でスムーズな作業が可能になります。

 

シールド線にももちろん予備半田。

シールド線は丁度いい長さに切ってください。

 

そしてプラグの下の部分にも予備半田です。

 

次にいよいよプラグに半田づけ!

 

・・・の前に必ずスリーブとカバーをシールドに通してください。

よく考えたらわかりますが、カバーをシールドに通す前にプラグに半田づけをしてしまうとカバーを取り付けられなくなります。

(これシールド作ったことがある人全員が100%やってるミスです。むしろミスして学びましょう。)

 

 

さて、プラグの上と下、どちらの端子を先に半田づけするかは好き好きですが、お勧めは上、下の順番です。

 

まずは上の穴に1つに撚り合わせた芯線を入れ、半田づけします。

 

次に下の部分。

たっぷり予備半田を入れた部分とたっぷり予備半田を入れたシールド線をペンチではさみ、半田ごてで丸ごと温めてください。

 

すると、半田で固まっていたシールド線の半田が溶けて、平べったくなるのが感触でわかるはずです。

それくらいしっかりつけてください。

半田づけがしっかりできたらプラグのはしっこの爪をペンチで適度に絞めます。

 

そのあとにスリーブ、カバーをつけて完了。

 

 

どうでしょう?

音、出ました?

 

自作すれば市販品のものよりもはるかに安く、高いクオリティのシールドケーブルを手に入れることができます。

 

まずはチャレンジしてみましょう!

 

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