YAMAHAのBBは昔から続く名シリーズで、何十年もの間アップデートをくりかしながら世界中のトップミュージシャンに愛され続けています。
今回はそのBBのフレットレス化加工とコーティングの施工のご依頼をいただきました。
施工内容
まずはフレットを慎重に除去します。
フレットは指板から抜けないようにタングと呼ばれる足がついており、これが指板をめくれさせてしまいます。
指板がめくれないように慎重に作業は行いますが、めくれてしまった場合はその補修をしながら作業を進めます。
フレット除去後、メイプルなどの白い木材でフレットの溝を埋めます。
この木材は同系色を使うことでまるで最初からフレットがなかったかのような仕上げにすることも可能です。
指板からはみ出た部分を削りながら、指板全体を整えます。
この際に、多少の指板修正を行うので例えばトラスロッドの効き幅の残りが少ないものなどは多少の回復が望めます。
徹底して指板を磨き上げたのちに、コーティングを行います。
硬化後、設定したシェイプになるよう指板全体を再度削ります。
荒加工の段階ではこのように艶はありません。
ここから鏡面のような仕上げにするために、極限まで磨き上げます。
透明なコーティングなので、木材を仕上げる時よりも数段細かい部分まで磨き上げなければ美しい仕上がりにはなりません。
ネックのデザインを大きく変えるので、この修理にはナット交換が必須です。
もちろん最大限注意して、見た目、演奏性、サウンド、全てに配慮して高い質で仕上げます。
最後に全体を調整して完了です。
ちなみに、下記の画像は施工前のものです。
見た目も大きく変わってきますね。
料金
今回はフレットレス化加工、コーティング、ナット交換、セットアップを行いました。
これらで料金は61200円(税込)でした。
ちなみにこのかたはGIBで製造販売しているGIBベーシックブランドのフィンガーランプをご愛用いただいています。
お問い合わせ
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