GIBの嵯峨です。
アクティブベースは最近とても人気がありますよね。
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皆さんは次に買うベースとして、アクティブベースの購入を検討していますか?(購入する可能性はありますか?)
— Geek IN Box (@Geek_IN_Box) March 1, 2021
しかし、購入を検討する方々は「かっこいい音がしそう」みたいなイメージでアクティブベースを選んでいる印象です。
もちろんその買い方は素敵で間違いではないのですが、アクティブベースの実態やメリットデメリット、パッシブベースとの違いを把握するとさらに良い買い物ができて、ベースをより楽しめると思います。
この記事ではアクティブベースを購入したり、扱う上で知っていてもらいたい知識を解説します。(本気で)
Youtubeにこの題材を扱った動画もあげていて、そちらではパッシブとのサウンドの比較も行っています。よかったら見てみてください。
アクティブベースとは
アクティブベースは簡単に言うと、電池を使っているかそうでないかで区別ができます。
種類としては2種類、ピックアップ自体が電池を必要とするタイプのものと、電池を必要とするプリアンプを組み込んだタイプがあります。
アクティブピックアップとは
アクティブピックアップとはEMGに代表されるもので、電池がないと音が出ません。
ピックアップとはマグネットの周りにワイヤーを巻いたものですが、このワイヤーを巻けば巻くほど音が大きくなります。
ただし、巻けば巻くほど出力される信号のインピーダンス(抵抗値)は高くなります。
インピーダンスが高い信号はノイズが乗りやすく、また劣化がしやすいです。
通常のパッシブピックアップはインピーダンスが高く、そのためにシールドを通る間に信号は劣化します。
劣化してレンジが狭くなったがゆえに、その分音が濃厚で太さが生まれます。
これがパッシブベースの魅力だと言えますね。
アクティブピックアップはそもそもワイヤーの巻き数を減らして、ノイズを最初から拾わない構造になっています。
そのままでは音が小さいので、電池の力を使って信号を増幅します。
これによって、ローノイズかつ大出力が得られるのです。
Pointアクティブピックアップの特徴
インピーダンスを低く抑えてノイズを混入させない
電池でブーストして出力を上げている
ちなみに、パッシブのローインピーダンスピックアップもあります。
当然出力は小さいです。こうしたものはアクティブプリアンプと組み合わせて使われます。
アクティブサーキットとは
現在主流なのは、パッシブピックアップとアクティブサーキットを組み合わせたものです。
通常ベースのコントロールは2ボリューム 1トーンなどですが、アクティブサーキットを搭載することでイコライザーが使用できるようになります(ほとんどの場合は)。
これによって、ベース単体で様々な音作りができるようになります。
アクティブピックアップを使わず、このスタイルを採用するメリットとしては電池がなくなったらアクティブサーキットをバイパスすることで音が出せるということです。
また、アクティブサーキットを使用したベースが出力する信号のインピーダンスは低く、音質の劣化は起きづらいです。
Pointアクティブサーキットの特徴
電池がなくなっても音が出せる
出力される信号が劣化しづらい
単体で多彩な音作りができる
アクティブベースとパッシブベースの違い
アクティブベースとパッシブベースは電池の有無で判断できますが、出力される信号のインピーダンスが基本的には違います。
そのため、ケーブルで取り回した結果の劣化具合が異なり、パッシブベースの方が劣化が大きく音のレンジ感が狭いために太く感じられると思います。
Pointハイインピーダンスだと、
ノイズが乗りやすい
音質劣化が起きやすい
ローインピーダンスだと、
ノイズが乗りにくい
音質劣化が起きにくい
アクティブベースのメリット
ノイズが少ない
出力される信号のインピーダンスが低いためにノイズが乗りにくいと言えます。
特にEMGなどのアクティブピックアップを使用している場合にはこの傾向が非常に強いです。
音質劣化が少ない
出力される信号のインピーダンスが低いため、シールドで長い距離を伝送しても音質の劣化が起きません。
パッシブベースと比べてハイレンジな音だと言われるのはこのためです。
多彩な音作りができる
アクティブサーキットを搭載したベースはほとんどの場合イコライザーによって多彩な音作りが可能です。
足元のプリアンプやイコライザー、ヘッドアンプのイコライザーへの依存度が減るため、様々な環境で安定した音作りができるのはメリットだといえるでしょう。
アクティブベースのデメリット
電池がないと音が出ない
電池が切れると音が出なくなってしまうため、ライブなどで事故が起きる可能性があります。
ただし、これは電池が切れる直前に音が少し小さくなる、歪む、などの兆候があるためにある程度対応は可能です。
また、アクティブサーキットをバイパスする機能をベースが持っている場合には切り替えてその場を凌ぐことも可能です。
電装系のトラブルが起こりやすい
パッシブベースに比べて電装系は複雑で、パーツの数が多いために配線トラブルなどが起きやすく、また復旧の難易度が高いです。
音が薄く感じる
音のレンジが広いために、相対的にベースらしくない薄い音に感じられることがあります。
これはパッシブベースの音が太く感じるという点と相対するものです。
動画
まとめ
アクティブベースのメリットデメリットやパッシブとの違いなどについて解説しました。
この知識があれば、ある程度アクティブベースについては理解ができていると考えて間違いがありません。
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