ギタリストに比べると、ベーシストはエフェクターとは縁遠かったのは昔のことで現在ではギタリスト以上に広大なエフェクターボードを構築する方も少なくありません。
エフェクターを使うことで曲のイメージがガラッと変わったり、曲にスパイスが追加されたり、ベースでもエフェクターの奥深さに気づくと、あれやこれやエフェクターを試してみたくなってしまいますね。
今回はベースの「空間系エフェクター」の概要や使い方、おすすめのモデルを紹介します。
空間系エフェクターとは?
空間系エフェクターとはリバーブやディレイに代表されるエフェクトの種類です。
お風呂で歌う時のような響きを作るのがリバーブ、やまびこのようなリピート音を再現するものがディレイです。
ギターではよく使われていますが、ギターに比べるとベースでは需要は少ないように感じます。
ですがベースでも曲やフレーズによって空間系ペダルを使用することで、楽曲を魅力的に聞かせることができます。
空間系エフェクターの使い方
「音に奥行きや広がりを出したい」「敢えて音をぼかしたい」「タイトになりすぎないようにしたい」「ベースソロやメロディの演奏で美しい響きを出したい」
そんな時には空間系のエフェクターを使うのがオススメです。
ボーカルにリバーブをかけると美しい響きが作れるのと同じことがベースにも言えます。
また、テンポを半分に落としてゆったりと弾くシチュエーションや、イントロでベースもウワモノと絡むようなシチュエーションではゆったりとしたディレイが最適でしょう。
ベースにオススメしたい空間系エフェクター
BOSS / DD-7 (ディレイ)
デジタルディレイの定番モデル。
1msのショートディレイから、6400msのロングディレイまで幅広くカバーできるのはアナログディレイにはないデジタルならではのポイントです。
演奏を録音してループさせ、その上にさらに音を重ねるSOS(サウンドオンサウンド)機能を使ったホールドモードや逆再生サウンドを作るリバースモードも搭載。
デジタルディレイに期待する機能のほとんどを内蔵しているといえます。
BOSS / RV-6 (リバーブ)
BOSSのロングセラー・リバーブペダルRV-5の後継モデル。
ホールで演奏しているような広いニュアンスや、もう少し狭い部屋で演奏しているようなニュアンスなど、8種類のリバーブアルゴリズムを選択可能です。
そのリバーブサウンドは清流のように澄みわたり、無色であるはずの透明感を逆説的に色濃く感じられるほど。
ELECTRO-HARMONIX / Nano Holy Grail (リバーブ)
エレクトリックハーモニクスの数あるエフェクトペダルの中でも非常に人気の高い定番モデル。
ジョン・フルシアンテをはじめとして多くのプロミュージシャンに愛されたHoly GrailのNANO版です。
デジタルリバーブではありますが、そのサウンドは非常にリアルでブラインドテストでは本物のスプリングリバーブ特別がつけられないほど。
デジタルだからこそ、SPRING,HALL,FLERBと3つのモードを搭載しており、どれもが非常に実用的です。
コントロールはモード切り替えのスイッチとREVERBの量を調整するつまみの2つだけではありますが、どこまでも実用的なペダルです。
EBS / DYNAVERB (リバーブ)
ベース専用のエフェクターという切り口の製品開発のパイオニア、EBSのリバーブです。
当然ベース専用に設計されたモデルで、レンジやコントロールはベースの音域に最適化されています。
入出力はステレオに対応しており、リバーブのモードは8つ用意されています。
必要十分な機能を備えたベーシックモデル。
BOSS / ME-50B (マルチ)
少々趣が異なりますが、あわせて紹介したいのがこちらのモデルです。
多くのエフェクトが内包されたマルチエフェクターという種類で、リバーブやディレイの他に、コンプやオーバードライブ、ファズ、イコライザーなど一通りのエフェクターが入っています。
例えば最初のエフェクターとして何を買おうか迷っていたり、多くの種類のエフェクターが必要なのであればマルチエフェクターを1つ買ってしまうのも手ですね。
エフェクトのコントロールが一括で行えるので、ライブ派の方にもおすすめです。
まとめ
こちらの記事ではディレイやリバーブといった空間系エフェクターについての概要やおすすめモデルを紹介しました。
ベースで空間系を使うことはあまり多くはありませんが、それだけにここぞという場面で使えたら楽曲を劇的に彩ることになるのではないでしょうか。
使いどころが難しいとは思いますが、まずは試してみるのがおすすめです。
最新情報をお届けします
Twitter でGeek IN Boxをフォローしよう!
Follow @Geek_IN_Box