フレットレスベースといえば、やはりJaco Pastoriousでしょう。
彼はFenderのジャズベースを愛用しており、そのサウンドはフレットレスベースの代名詞という言葉以上に大きなものです。
今回はHISTORYのジャズベースのレプリカモデルのフレットレス化加工、コーティングの依頼を承りました。
施工内容
初めにフレットを慎重に取りにぞきます。
フレットは指板から抜けることを防ぐためのタングと呼ばれる足がついています。
フレットを取り除く際にはこれが指板をめくれさせてしまうことがあるため、作業は慎重に、めくれた部分は補修をします。
フレットを取り除いた溝はメイプルなどの白い木材で埋めます。
ここは同系色を使うことで、最初からフレットがないフレットレスかのような仕上げにすることも可能です。
指板からはみ出た部分を削って、指板全体を整えます。
この際に指板修正を行うので、トラスロッドの効き幅の残りが少ないものなどはそれを回復させる方向で施工することもあります。
指板を磨き上げた後に、コーティングに入ります。
コーティングの硬化後、任意のシェイプになるよう指板全体を再度削ります。
荒加工の段階ではこのように艶はありません。
鏡面のような仕上げにするために、ここから丁寧に磨き上げます。
コーティングは透明なので、木材を仕上げる時よりも時間をかけて細かく磨き上げなければ仕上がりは美しくなりません。
この修理にはナットの交換が必須です。
もちろんこの作業も細心の注意を払って見た目、演奏性、サウンド、全てが高い質になるよう仕上げます。
最後にセットアップを施し、終了です。
料金
今回はフレットレス化加工、コーティング、ナット交換、セットアップを行いました。
これらで料金は61200円(税込)でした。
お問い合わせ
GIBへのリペアについてはこちらからお問い合わせをお願いいたします。
最新情報をお届けします
Twitter でGeek IN Boxをフォローしよう!
Follow @Geek_IN_Box