ベーシストの相棒であるベース。サウンドはもちろん、自分の演奏スタイルに合ったものを選びたいですよね。昨今では把握出来ない程に多くのメーカーから様々なタイプのベースが発売されています。今回は2本目に買うのにおすすめしたいベースのメーカーを30社紹介しようと思います!
1本目や2本目にはコストパフォーマンスの高い中古品もオススメです。Geek IN Boxが販売する中古品は全てがプロの手によりセットアップ、クリーンアップが数十万円する高級機種と同じクオリティで施されます。下手に調整がされていない新品を買うよりも遥かに安心できるものだと自負しています。
ATELIER Z
KenKen氏や伝説のトランペッター日野皓正氏の息子日野 賢二氏など、スラップを得意とするベーシストからの人気が高いATELIER Z。ドンシャリでパワフルな音をイメージしていると思いますが、それだけではなくアッシュボディ特性を生かした甘めなサウンドも魅力的です。ハイフレットへのアプローチもしやすい、イコライザーがついたシンプルなアクティブのジャズベースを多く発表しています。
ジャズベースのスタイルで探している方には一度弾いてもらいたいブランドです。
FENDER CUSTOM SHOP
世界的に高名なマスタービルダーをはじめとする一流の職人が作るFENDERブランドの最高峰。厳選された木材をハンドクラフトし、ヴィンテージにこだわる為にあえて当時の製法を採用するなど、世界中のアーティストが憧れる究極の楽器と言えます。磨き抜かれたビンテージサウンド、ベースのルーツが体感できるので、一度は触れておきたいベースです。
IBANEZ
リーズナブルな価格で多弦ベースやアクティブベースを探している方にオススメのIBANEZE。薄めのネックと、細かい音作りが出来るイコライザーを搭載したベースはハードロックやメタルなどテクニカルなプレイが求められるジャンルでの需要が高いです。特筆すべきは癖のない扱いやすい音色であること。どのジャンルでもスッと馴染めるその音色は大きな武器になるでしょう。近年はファンドフレットの採用や、アコースティック構造の採用など、どんなシーンにも合う豊富なラインナップで注目されています。
LAKLAND
L’Arc~en~CielのTETSUYA氏やストレイテナーのひなっち氏などが使用していることで有名なLAKLAND。代表モデルの44-94、55-94はフロントPUにシングルコイルピックアップ、リアPUにミュージックマンタイプのハムバッキングピックアップ、そして3バンドのイコライザーを搭載しており、ストレートな音を元に幅広い音作りが可能です。スティングレイのような癖の強いサウンドやビンテージジャズベースのようなトラッドなサウンドなど、幅広いサウンドバリエーションが魅力的。
また5弦ベースでは張りのある綺麗なLow-B弦のトーンを得るために35inchのスケールを採用。薄めのネックは握りやすく、その高いプレイヤビリティ故に4弦ベースから違和感なく持ち替えられるため、5弦ベースの購入を検討している方にオススメのブランドです。
MUSIC MAN
元々レオ・フェンダーが立ち上げたブランドでしたが、 現在はErnie Ballの傘下のブランドとなっています。ブリッジ寄りに大きめのハムバッカーピックアップを採用。このピックアップは今では「ミュージックマンタイプ」と呼ばれるほどにポピュラーな存在になりました。また、当時としては非常に革新的であったアクティブサーキットの搭載により、独特のえぐみとうねりのあるサウンドを持つスティングレイはアクティブベースの代名詞と言えます。
Red Hot Chili PeppersのFleaやLouis Johnsonらによる攻撃的なスラップスタイルに貢献したベースではないでしょうか。
SAGO NEW MATERIAL GUITARS
特殊な熱処理で強制的に乾燥させた木材、サーモウッドを採用し、四季の激しい日本の気候でもびくともしないネックとビンテージライクなサウンドを作り上げることを実現したことで有名なSAGO。パッシブ/アクティブどちらのモデルも非常にまとまりがあり、アンサンブルでしっかり抜けることが考えられたベースです。
ラップ塗装や5弦/6弦ベースのLow-B弦のペグ落とし込みなど、様々な観点から新しい楽器作りに挑戦する姿勢が印象的です。UNISON SQUARE GARDENの田淵 智也氏や鶴の神田 雄一郎氏が愛用しており、スチューデントブランドのSEEDからは神田氏のシグネチャーモデルが発売されています。
SUGI GUITARS
IBANEZE、FENDER、EPIPHONE、YAMAHA、SPECTOR、G&Lなど様々なブランドのギター/ベースの製造に携わった杉本眞氏が2002年に立ち上げたブランド。希少性の高い豪華な木材とアクティブかと思わせるようなパンチが強く煌びやかなパッシブサウンドと速いレスポンスが魅力的。
ゲスの極み乙女。の休日課長が愛用しており、複雑なフレーズワークでも1音1音が隅々まで聞こえ、ベースの存在感の大きさを感じます。
SPECTOR
体にフィットするコンパクトで丸みのあるボディーシェイプとEMG製ピックアップ・アクティブサーキットを採用した低ノイズかつクリアなサウンドが特徴のSPECTOR。定番モデルNS-2はシンプルなコントロールと使い勝手の良さにより、開発されてから30年たった現在でもほとんどスペックの変更がないほどに完成度の高いデザインと言えます。
The policeのStingやPanteraのRex Robert Brownなど海外アーティストはもちろん、日本国内ではオフィシャル公認のファン・コミュニティがあるほど、支持の熱いブランドです。
WARWICK
近年、ドイツの本社工場でのオーダーメイドが身近になったことでも注目を浴びているWARWICK。SPECTORからインスパイヤされた身体へのフィット感を重視する独特のボディやゴツゴツとした音の立ち上がり、ローエンド寄りの重低音と瞬発力のあるハイが特徴。いかにもアクティブと思わせる強烈なキャラクターのサウンドです。
ONE OK ROCKのRYOTAやMetallicaのRobert Trujilloなど、ラウド系のアーティストはもちろん櫻井 哲夫氏、Jonas Hellborgなど、多ジャンルにわたって愛用される定評のあるブランドです。
YAMAHA
PJタイプのBBシリーズが近年のJ-ROCKシーンでよく見かけるようになったYAMAHA。BBシリーズのベースはプレべの肉厚さにシングルコイルのソリッドさを加え、ガツンとまとまりの良いPJサウンドが特徴です。またTRBシリーズの5弦、6弦ベースは高い演奏性と解像度の高いサウンドを兼ね備え、リーズナブルながら付加価値が高いです。
MAN WITH A MISSIONのKamikaze BoyやRADWINPSの武田祐介氏など、様々なアーティストが使用していることから、幅広いジャンルに対応できることを証明しているブランドです。
Fender
Fender(フェンダー)は言わずと知れたエレキギター・ベースのナンバーワンブランドです。ジェームス・ジェマーソン、ボビー・ヴェガ、マイケル・リーグなど、数えきれないほどのトップアーティストに愛されています。
プレシジョンベースは世界初のフレット付きのソリッドエレキベースとして登場し、瞬く間に世界中のベーシストを魅了しました。ノイズが少なく、パワフルなサウンドが印象的。
ジャズベースはプレシジョンベースの上位機種という位置付けでリリースされました。その鋭くクリアなサウンドは多くのベーシストに愛され、現代に至っても圧倒的な支持を受け、輝く存在感を放っています。
Bacchus
バッカスは長野を拠点とする日本のブランドです。飛鳥工場という大型のギター工場を保有するディバイザー傘下のブランドで、工場が自ら手掛けるからこその質の高さは多くのミュージシャンに評価されています。
ジャズベースやプレシジョンベースなどのクラシックなモデルから、モダンなスタイルのベースまで、さまざまなスタイルの楽器を提供しています。また、カスタマイズオプションも利用可能で、ピックアップの種類や回路設計のバリエーションが豊富なため、様々なジャンルに適したサウンドを楽しめます。
Xotic
Xotic(エキゾチック)は日本人ビルダーであるHiro MiuraさんがLAで興したブランドです。
多くのトッププロに愛されており、菰口雄矢、Allen Hinds、Kirk Fletcher(敬称略)など多くの有名ミュージシャンが愛用しています。
特に同ブランドでは日本製のアクティブベースである、ジャズベースタイプのXJ-1Tが人気があります。また、プレシジョンタイプのXPシリーズは近年のモデルで、モダンなデザインとサウンドを提供しており、特にロックやフュージョンベースのプレイヤーに人気があります。
Sadowsky
Sadowsky(サドウスキー)はマーカス・ミラー、ウィル・リーといった一流ミュージシャンを顧客にもつNYのハイブランドです。
Sadowskyは、異なるサイズ、スケール、ピックアップ構成、トーンコントロールなど、さまざまなオプションを提供しており、プレイヤーの好みに合わせてカスタマイズできます。
G&L
G&Lはレオフェンダーがフェンダー、ミュージックマンの後に作った第3のブランドとして知られ、多くのプロミュージシャンに愛されています。
G&Lのベースは、高出力なピックアップと、多彩なサウンドメイキングが可能なコントロールとスイッチを特徴としています。G&Lは、レオ・フェンダーが創り上げてきたベースの歴史を受け継ぎつつ、現代のニーズに応える革新的なベースを提供しています。
FGN(フジゲン)
FGN(フジゲン)は高い技術力と品質を誇る1960年に創業した日本の老舗ギター・ベースメーカーです。世界的に高く評価されており、フェンダーなど多くのギターブランドのOEM製造を行いました。
自社ブランドとしては、FUJIGEN, FGN, pupukeaの3つがあり、それぞれに特徴的なギター・ベース・ウクレレを展開しています。フジゲンのベースは、オリジナルデザインやクラシックデザインをベースに、現代のニーズに合わせた改良やカスタマイズが施されています。
Moon Guitars
moon(ムーン)は日本を代表する老舗ギターブランドです。多くのプロアーティストに高く評価されており、須藤満さん、ラリー・グラハムさんは同ブランドを愛用していることで知られています。
moonのベースは、フェンダーのジャズベースやプレシジョンベースをベースにしつつ、独自のデザインやサウンドを追求しています。moonのベースは、ローミッドに特徴のあるオリジナルピックアップや、極薄のニトロセルロールラッカー塗装などが特徴。
Rickenbacker
リッケンバッカー(Rickenbacker)は最も伝統的なギターブランドのひとつで、多くのミュージシャンから根強い支持を得ています。1931年にアドルフ・リッケンバッカーとジョージ・ビーチャムによって設立されました。
リッケンバッカーのギター・ベースは、セミアコースティックやソリッドボディなどの独自のデザインやサウンドが特徴で、ビートルズやオアシスなどの有名なアーティストに愛用されています。リッケンバッカーの主要ベースは4001, 4003などです。
Alusonic Aluminium Instruments
Alusonic(アルソニック)はアルミニウムをマテリアルに組み込んだギター、ベース、キャビネットを製造するイタリアのブランドです。
ヨーロッパらしく独自のデザインを各所に取り入れており、それらの整合性の高さは大きな特徴だと言えます。
ハードウェアの多くをオリジナルで開発しており、特にエレクトロニクスの独自性は特筆すべき特徴。いずれのモデルも整合性のある高いクオリティを持ちます。
Epiphone
Epiphone(エピフォン)は、1873年創業から長い歴史を持つギターブランドです。
現在はGibsonの廉価版ブランドのような位置づけですが、それでもそのクオリティの高さからファンは少なくありません。
ギブソンの傘下に入ってからは、レスポールやSG、カジノなどのギブソンの人気モデルを低価格で提供しています。Epiphoneのギターは、ビートルズやオアシスなどの有名アーティストにも愛用されており、高い音質とデザイン性を誇ります。
Sandberg
Sandberg(サンドバーグ)はドイツ発のベースブランドです。近年飛ぶ鳥を落とす勢いを見せ、日本に限らず世界中のベーシストを魅了します。
ギブソンやフェンダーなどの有名ブランドのモデルを参考にしながら、独自のデザインや機能を加えています。Sandbergの楽器は、高品質な素材とハンドメイドの工程で作られており、音質や耐久性に優れています。
AV Basses
AV Bassesはジャミロクワイのベーシストであるポール・ターナーが新たに使いだしたとして、大きな注目を浴びたチェコのハイエンドブランドです。
同ブランドはプロベーシストであるAles Vychodilが1990年代にスタートしました。当時、大手の楽器メーカーが数多くのベースを市場に供給しましたが、彼の要求に応えられるものはありませんでした。その自らのニーズを満たすために彼は自身の手でカスタムベースの製作を始めます。
2000年代には欧米のブティックブランドのOEM製造をスタートし、その製造技術の高さを世に知らしめます。
Bogart Bass
Bogartはドイツのユニークなベースブランドです。他とは違うオリジナリティあふれる物作りが特徴的で、カーボンやアルミなど、木材以外の素材を積極的に取り入れています。木材では絶対に得られないサウンドが得られ、そしてそのクオリティは多くのプロミュージシャンが愛用するほど。
彼らが最も得意とするスタイルはカーボンネックを使ったヘッドレスデザインです。このカーボンネックのクオリティはヨーロッパを中心に非常に高く評価されています。
de Gier(デ ヒア)
De Gier(デ ヒア)はSander De Gierが1996年に始めたオランダのブランドです。
彼は元々は個性的でモダンなベース・ギターをメインに作っていましたが、現在は主にフェンダー系のスタイルを押し出した製品がメインです。
彼らの大ヒット作であるBeBop5は、まさに我々がフェンダー系の5弦に求めて探し続けたものです。プロトタイプをMarcus Millerが購入し、そのあとすぐにRichard Bonaもオーダー。彼らのような本物のミュージシャンたちに高く評価され続けているブランドです。
Ulrich Bass Design
Ulrich Bass Designはドイツの小さなハンドメイドのベースブランドです。ビルダーのFlorian Hertzschはバイオリン製作家でもあります。
幅広く培ったクラシックの技法やスパニッシュギターの構造を採り入れながら、モダンなベースとして端正なバランスで仕上げられているのが本ブランドの大きな特徴です。
D’mark Guitars
D’mark Guitarsは1998年から続くブラジルのギターブランドです。南米を中心にその実力は高く評価され、近年は欧米にもその名は轟いています。
森林資源が豊富なブラジルらしく、上質な木材を自在に組み合わせて美しいスルーネックのベースとして仕上げられています。意外なほどにシャープでパワフルなサウンドも特徴。
Freedom Custom Guitar Research
Freedom(フリーダム)は日本国内のプロミュージシャンから圧倒的な支持を得て、近年ではその名が海外にも轟き始めている東京のギター工房です。
元はリペア系の仕事で高く評価され、現在は製造に注力しており、彼らの作品はその質の高さや合理的なデザインセンスによって多くのミュージシャンから愛されています。
自由な発想でギター作りを追求することをコンセプトにしており、オリジナルデザインやカスタムオーダーの製品を提供しています。Freedomは、100年の保証期間を設けており、それはあらゆる工程において一切の妥協を排し、確信を持ちながらギターを作るという表明でもあるでしょう。
Capurso Guitars
Capurso Guitarsはイタリアを拠点にハンドメイドで高品質なベースを製造するハイブランドです。日本ではベーシストの高橋佳輝さんなどが愛用したことで知られています。
ビルダーのAndrea Capursoが手がける楽器は共通して伝統的であり、実験的であり、そして音楽的。輝くコンセプトを堅実なスキルで楽器という形に仕上げます。
Infinite(インフィニット)
Infinite(インフィニット)は大阪のリペア工房であるハイエンドミュージックのプライベートブランドです。リペアにて培った多くの知見、高めたスキルによって製造するギター・ベースの確かに優れたクオリティは高く評価されています。
Infiniteの特徴は、『小菊ロジック』と呼ばれる接着方式で、ボディとネックの振動伝達率を高めることで、今までにない強烈な鳴りを実現しています。また、スケールは33.5インチを採用し、操作性や取り回しの向上にも貢献しています。
Sire
Sire(サイアー)はマーカスミラーが監修したベースをリリースしたブランドとして一躍有名になりました。彼らが製造するギター・ベースのクオリティは非常に高く、マーカスファン以外からも高く支持されています。
Sireは、プロの品質を常識外れな価格で提供することを目指しており、アクティブ回路やローステッドメイプルネックなどの高級仕様を採用しています。ジャズベースタイプのVシリーズやモダンスタイルのMシリーズなど、多彩なラインナップを展開していますので、お気に入りのベースが見つかることでしょう。
まとめ
以上ですが、いかがでしょうか。今回はオリジナルベースを製造しているメーカを中心に記載させて頂きました。この他にも素晴らしいメーカがたくさんあります。楽器店もいいですが、楽器フェアなど展示会ならメーカ担当者から直接ベースについての解説が聞けるので、参考になると思います。
予算の少ない1本目や2本目には高いクオリティのベースを安価に買える中古品をオススメします。
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