こんばんは、嵯峨です。今回は個人的に、ずっと愛用しているXotic XJ-1Tを紹介する記事を書こうと思います。
高橋佳輝さん、indigo jam unitのBJさん、森岡克司さんをはじめ、国外に目を向けるとChuck Rainey、Rhonda Smith、Travis Carltonなど多くの有名ミュージシャンが愛用するメーカーとしても知られています。
スーパーギタリスト菰口雄矢さんと、スーパーベーシスト高橋佳輝さんによるセミナーから。
(上手すぎます。)
(上手すぎます。)
高い演奏性と汎用性の高い出音、トーンコントロールの扱いやすさ。よく現場至上主義という言葉で形容される楽器ですが、まさにその通り。隅々まで紹介しようと思います。
まず、簡単に一般的なXJ-1Tのスペックから
- ボディ材 アルダー2P
- ネック材 板目メイプル1P
- 指板材 ローズウッド
- 指板R 10R
- フレット Jescar Fret Wire FW9665
- フレット数 22F
- スケール 34インチ(864mm)
- ピックアップ リンディフレーリン
- プリアンプ Tri-logic 1
- ペグ Hipshot Ultra lite
- ブリッジ Hipshot Style A Brass
- コントロール ボリューム、バランサー、パッシブトーン、トレブル、ミドル、ベース、ミドル周波数切り替えミニスイッチ×2
トラスロッドはネックエンドに。
もちろんピックガードは加工済み。
フェンダーのレプリカのようなビンテージモデルではネックを外さないとトラスロッドにはアクセスできませんが、この構造を採用する事でスムーズなリペアが可能になります。ローズを採用した指板はつば出しの22f
ブリッジにはヒップショットのStyle A、素材はブラス。
このヒップショットのStyle Aは弦間ピッチを微調整できます。XJは約18.0mm〜約19.0mmの調整幅。
XJのボディにはある程度ウェイトのある木材が採用されており、ブラスのブリッジと相まってどっしりとした、安定感のあるサウンドを志向しているのがわかります。
裏通しにも対応。
コントロールはパッシブJBプラス3EQと周波数の切り替えスイッチ×2
通常のJBコントロールプラスEQという非常に合理的なコントロール。パッシブベースに馴染んだベーシストでも違和感なくコントロールできます。
ミニスイッチはミドルの周波数を選択するためにあります。カットしたいミドルとブーストしたミドルは違ったり、現場によってはコントロールしたいミドルが変わったり、そこを選べるのはメリットですね。
また、ボリュームノブを引っ張ることでパッシブに切り替えることもできます。さらに、音量差を揃えるためにゲイン調整用の半固定ボリュームがコントロール内にあります。これはパネルを開けなくてもドライバーで調整できます。
アクティブとパッシブの音量差をなくすことも、逆に音量差を出してブースターのように使う事もできます。
電池は18V仕様。電池の消耗も早めですが、これにより広いヘッドルームとノイズの少なさを実現しています。(現行のTri Logic 2は電池の消耗が劇的に抑えられています)
XJは22fの指板を採用しクラシックなタイプよりも高い音域までアクセスができるようになっています。プレイヤビリティの向上のためにジョイントプレートは使わずにビス止め&ヒールレスカット。
ジョイントプレートを使うか、ビスで直止めにするかでサウンドも変わりますが、好みでしょう。プレートを使うとより高域に張りが出てパリッとした出音に。その代りにジョイントの自由度はさがります。
ペグは昨今ハイエンドメーカーの中で流行っているHipshot Ultra Light
多弦ベースではもはや必須の軽量ペグ。サウンド、プレイヤビリティ、両方の面でプラスに働いています。
XJはヘッド裏にシリアルが書かれたシールが貼られています。
例えば僕の所有するXJは102。これは102番目に作られたという意味ですね。また、この数字の隣には通常XもしくはLの赤いスタンプが押されています。これはピックアップの種類を示すもので、Xoticオリジナルなのか、Lindy Fralinなのか、というものです。
XJは今までに何本か販売もリペアもしていますが、平均値が高く、個体差が少ないのも非常に特徴的なメーカーです。愛を持っておすすめします。
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