こんばんは、嵯峨駿介です。
最近ではメジャーになり、一つのジャンルとなったベース用エフェクター。
ベース用なんて銘打ってしまったがため、
ベースにはベース用エフェクターしか使えないらしい
ベースでギター用エフェクターを使うと壊れるらしい
ギターでベース用エフェクターを使うととんでもない低音が出るらしい
なんていうもっともらしい噂がありますが、これは嘘です。
ベーシストだってロシアンマフを踏めるし、クライベイビーだって踏めます。
ではなぜベース用エフェクターと呼ばれるエフェクターが存在するのか
当然ベースでの使用を前提に設計されているわけですが、具体的にどんなところがベース用なのでしょう?
そんなところを今回は考えてみようと思います。(またオタク記事になってしまう……)
あらゆる部分がベース向けにチューンされるわけですが、どんなエフェクトペダルを設計する際も、まずどこからどこまでの帯域を回路に入力して、そして出力するのかという部分を決めます。
当然低音側のレンジは広くとられますが、高域だって出したいのがベーシスト、ギターに比べるとワイドレンジでの入力、出力になっています。
基本的に必要のない帯域は入力段、出力段でカットします。
例えば100kHzなんかは絶対に必要ありませんよね。5Hzも同じくそうで、必要のない部分にまでレンジを広げる必要はありません。
必要のない帯域を出すほど、スピーカーの動きは鈍くなり、ハウリングは起こりやすくなり、と、デメリットばかりです。
入力段、出力段の他には歪みに対する意識の違いもギタリストとベーシストとでは全く違います。
ただでさえ歪みには敏感な上、昨今のベーシスト事情ではアクティブベースの台頭やスラップ奏法など、入力される信号が大きい場合も多いので、大きい信号を入力しても歪みにくいように作られている必要がありますね。
それと意外と違うのが求めているEQのポイントでしょうか。
各社のペダル型イコライザー、様々ありますが、EQのポイントは似ていたりします。
BossのGE-7とGEB-7を見比べてみましょう。
見ての通り、しっかり設定されています。
そういったベーシストのわがままに応えてくれている点がまさに「ベース用エフェクター」と呼ぶ理由ですね。
話は戻り、そう考えるとギター用エフェクターはベースに使えないじゃん!となりますよね。
でも例えばベースソロやベースイントロでベーシストがフィーチャーされる部分では分厚い低音は必要ない場合もありますよね。
そんな時なら低音を根こそぎドブに捨てるディストーションだってワウだって踏めます。
逆にそんなぶっ飛びペダルをベースで使っても成立するようにするモディファイが流行っていたりもしますね。
ぶっ飛びつつ、ベーシストが出さなきゃいけない帯域は確保しつつ、、、
わがまま放題の僕たちの面倒をみてくれるモディファイメーカーの方には頭があがりません。
しかも高いお金をかけてモディファイしたペダルの出番はあの曲のサビ明け2小節だけ……
(ベーシストの悲しいあるあるです……)
でもやっぱり、夢があるからお金も使ってしまう悲しき性ですね(笑)
それではまた。
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