LAKLANDの創始者が始めた新たなブランドD.Lakin Bassesを紹介します

リー・スカラー、ジョー・オズボーンといった一流ベーシストが愛用することで知られるレイクランドの創設者、D.LAKINが新たなブランド”D.LAKIN Basses”を立ち上げたことはご存知でしょうか。

創設者であるD.LAKINについて、D.Lakin Bassesがどんなブランドなのか、どんなベースを作っているのか、どんな価格帯なのか、そういった情報を記載いたします。

D.LAKIN の歴史

ダンは1976年、11歳の時にベースを弾き始め、高校時代までにはジャズを学びましたがその後ロックベーシストとして活動しました。

1991年、ダンはベース専門の売買会社を設立します。
この会社は”Dan Lakin Basses”と名付けられ、毎月のメーリングによってビジネスが展開されました。

この時の会員数は1000人を超えます。

1991-1994年の間、ダンは市場にあるほとんどすべてのベースに触れる機会を得られましたが、多くのベースはリペアが必要でした。
そこで出会ったのがリペアマン、ルシアーのヒュー・マクファーランドです。

ヒューは高い技術を持ち、特に彼のフレットワークは多くのミュージシャンの仕事を支えました。
なぜなら、ヒューは80年代にDean Guitarの工場での勤務経験があったからです。

1994年、ヒューとダンは新たなハイエンドクラスのベースの開発をスタートします。
それまでにあったハイエンドベースはフェンダースタイルではなかったため、彼らはフェンダースタイルに照準をあわせました。

そのスタイルは今レイクランドを代表するもので、ジャズベースとスティングレイをあわせたスタイルです。
ワーウィックのDolphinからヒントを得たそれは、接続方法によってジャズベースにもスティングレイにもなります。

ダンはネックとエレクトロニクスについての意見を提供し、ヒューはそれを形にしました。
1994年の1月から開発をスタートしたそのベースが完成したのは1994年の7月のことです。
同年、彼らは世界最大のギターショウNAMM Showに参加します。

1995年、彼らはベースの製造場所をヒューのワークショップから、ダンの家族のタイヤリサイクルのための工場内に移します。
翌年、ヒューはレイクランドを離れますが彼の弟子であるカールペディゴが仕事を引き継ぎました。

2013年、3年間の競業禁止契約が終わったダンはD.Lakin Bassesを立ち上げます(恐らく2010年にレイクランドを離れたということでしょう)。
当初、USA HIPSHOT製品を使用して韓国にて製造が行われましたが2017年にはこの生産ラインは終了しました。

そして2019年、ダンはレイクランドの元従業員であるKirk HunterとDan StrackをD.Lakin Bassesに招き入れます。
カークはデザイナー、ダンはビルダーとしてレイクランドで働いていました。

そうしてD.Lakin BassesのUSA製造ラインがスタートしました。

D.Lakin Bassesのベースの特徴

「レイクランドで最も好きだった仕事は新しいベースをアーティストと作ることだ。今は中間業者を排して全ての顧客に対して直接の提案が出来るよ。」とダンは語ります。

D.Lakin Bassesにおいて全てのオーダーは会話(電話、手紙、メールなど)によって始まります。
また、全ての要素はカスタマイズ可能、最良のマテリアルを使用されます。

それだけ、1人1人の顧客に寄り添ったモノづくりをしているのがD.Lakin Bassesだということでしょう。
さらに、もしも顧客が出来上がったベースに満足がいかなければ全ての料金は返金することを保証しています。

現在ラインナップされているのはトラディショナルなプレシジョンスタイルとジャズベーススタイル、これに加え大型のハムバッキングPUを搭載した1930というプロトタイプが2020年の夏向けに登場したばかり。

特筆したいのは、スケール違いでの展開が目立つことです。
プレシジョンタイプは5734と5730、ジャズベースタイプは6034と6030の2パターンずつの展開ですが、お察しの通りこれらは34インチと30インチのスケール違いになっています。

以下は彼のウェブページからの引用です。

About Scale Length

ベースにはベースらしい音を出すのに必要な弦長(スケール)が必要です。
スケールが長くなるほど音程感は明瞭に、クリアなサウンドが得られます。

34インチは非常にクリアなサウンドですが、音楽はクリアな音がだけが必要なわけではありません。
より短いスケールはより大きく、ワイドなサウンドをもたらします。

もしもあなたがクリアでフレッシュなサウンドを求めるのであれば、おすすめは34インチスケールです。

言うまでもなく、30インチと34インチはどちらがベターだと一概に言えるわけではありません。シンプルにそれらは違うものです。

また、ネック材には基本的にはクオーターソーンメイプル、グラファイトバーが使われ、ローズウッド指板使用時のドットにはバーズアイメイプルが使われます。
この点はレイクランドベースと同じですね。

ボディのフィニッシュにはニトロセルロースがオススメされていますが、ウレタンの指定も可能です。
ただし、ウレタンでのフィニッシュには100USDの追加料金が必要です。
通常ラッカーフィニッシュに追加料金が必要だと考えている我々にとってこの点は少々不思議です。

基本的なプライスは3250USD~とのこと。
現在のレイクランドUSAのプライスを考えると破格です。

D.Lakin Bassesのモデル一覧

5734, 5730

プレシジョンのスタイルをモチーフとしたモデルです。
BISONICピックアップでのオーダーも可能とのこと。

ネック幅はプレシジョンスタイルの1.75インチでも、ジャズベーススタイルの1.5インチでもオーダーできます。

6034, 6030

ジャズベースをモチーフとしたモデルです。

1930

ショートスケールのベースを愛するダンが考えたショートスケール専横モデル。

Novak Bisoniピックアップを使用し、ボディはショートスケール専用にアレンジされています。

まとめ

読んで頂いてわかった通り、まだまだ新しいブランドで生産ラインも韓国からアメリカにうつったばかり。
新しいモデルも来夏の発売とドンドン新しい情報が出てきます。

また価格も調査しましたがソースによってまちまちでした。
もしかしたらまだテスト期間でハッキリとした価格設定をしていないのかもしれません。

レイクランドで多大な功績を残したダンの新たなブランドですから、ベーシストてきにはマストでチェックです。

ソース:D Lakin Basses – D Lakin Basses

大手楽器店での販売、修理業務やプロベーシストのローディー経験の後に海外向けの小売業に従事。その後ベースショップGeek IN Boxを立ち上げ、現在はGeek IN Boxの運営の他にベースマガジンなどでの執筆を多数担当。Twitter : @SAxGA

 

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