Dorian James Guitarsはカリフォルニアはロサンゼルスの小さなギター工房です。ベースになっているのは紛れもないフェンダーイズム。そこにグレッチ、ギブソン、モズライトといった50年代から70年代のギターのデザインをミックスしてモダンギターを製作しています。(彼の言葉を引用すると、”we aimt to keep that “Vintage Vibe” with modern features”とのこと)。
全ての切削、全ての成形、全ての組み込みは1人の職人の手作業によってロサンゼルスで行われ、ハードウェアには厳選した最高級品が使われています。コンポーネント全盛の今、あえてオールハンドメイドで製作されるDJGにはフレット1つ、ビス1本にいたるまでビルダーの情熱が注ぎ込まれています。
小さなブランドではありますが、ロサンゼルスのセッションミュージシャン、スタジオミュージシャンを中心に少しずつ評価を高まりつつあるブランドです。
BERTHA T BASS
1950年代のOriginal Precision Bassスタイルをモチーフにしたユニークなルックスのモデル。ウェストやエルボーのコンターカットはあえて施さず、ボディサイドとバックはブラックの塗りつぶし。さらにバインディングを採用することで凛としたルックスに仕上がりました。
ピックアップにはPrima Stacked ’51 P-Bassを採用。OPBはシングルコイルPUであるためにサウンドはディープでファットですがノイズが乗りやすいのが欠点です。しかし、本モデルではスタックスタイルのデュアルコイルデザインによってノイズはハムキャンセル。クラシックなルックス、パンチのサウンド、ローノイズと非常に優秀なプロダクトです。指板にはローズウッド。ポジションマークのレイアウト以外には目立つポイントはありませんが、フレットワークや指板の仕上がりなどは非常に丁寧であることが目に見えてわかります。ネックは厳選された本柾目のメイプルが使われます。DJGは上質なウッドマテリアルのみを使用することを前提としており、どれもがパッと見で上質だとわかるようなものばかりです。
上質なネックデザインでなければ得られない、濁りのないファットでディープなサウンドは美しく、北米産らしいカラッとしたレスポンス感はプレイヤーの完成を刺激します。シンプルであるからこそ、核心的で上質なサウンド。
THE JAY BIRD
The Jay Birdはジャズマスターのようなボディシェイプ、ギブソンスタイルのようなリッチなミニハムバッカー、スムーズなベンディングを可能にするビブラートユニットをフィーチャーしたDJGのフラッグシップモデルです。
ボディはアルダー、ネックは柾目のメイプル、指板には特別に12Rのエボニーを採用しています。フレットにはミディアムジャンボのジェスカーを採用。指板周りのシェイピング、細かなフレットワークは素晴らしくこの点は個人ビルダーによるハンドメイド作品だからこそでしょう。
ピックアップはMcNelly Gold foil Mini Humbuckersがチョイスされています。日本ではあまりポピュラーではありませんが、レンジの広さと良好な反応性が特徴的でエア感にあふれたユニークなサウンドはアメリカ国内のビルダーを中心に高く評価されています。特殊なラバーコートマグネットやゴールドのカバーなど、スペックも非常にユニークです。
サウンドはソリッドボディでありながらまるでセミアコースティックギターのようなエアー感が特徴的。歯切れの良さとトレモロブリッジらしいスムーズさが両立されており、特にクランチ気味のドライブサウンドとは抜群に相性が良いですね。弦1本1本までハッキリと聴こえる分離感の素晴らしさは本モデルのユニークなポイントで、歌いながらギターを演奏するスタイルのミュージシャンや、歌モノ現場を主戦場にするセッションギタリストに間違いなくおすすめです。
ARTISTS
Spencer Abbott (Citizens & Saints)
TIM 9HOUSE
Kellie Johnston (Bethel Church)
Aaron Gillespie
Hiroyuki Ninomiya (Core Church LA)
Kenji (my limit the universe)
PHOTOS
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