ベースは生音のクオリティが命ですが、たまにはエフェクトを駆使して一味違ったかっこよさを出したい時もありますよね! マルチエフェクターはそんな時に便利なアイテムです。今回はZOOMのコンパクトなマルチエフェクター、Multistomp MS-60B をレビューしてみます!
目次
- コンパクトエフェクターと同じサイズ
- 高いモデリング能力と豊富なエフェクト数
- ベーシストには嬉しいアンプモデリング
- 唯一の懸念点
- まとめ
○コンパクトエフェクターと同じサイズ
マルチエフェクターといえば、ボードのスペースの大半を占領する程大きなイメージですが、Multistompシリーズはコンパクトエフェクター1つ分のサイズ。これなら既にエフェクトボードを組んでいる方も、足りない音色を最小限のスペースで補うことが出来ます。
当然軽いので、持ち運びも楽チン。 ライブ前に運搬で疲れてたら元も子もありませんからね。ちなみに価格はサウンドハウスで9400円。コンパクトエフェクター価格です。
○高いモデリング能力と豊富なエフェクト数
ファームウェア・バージョン2.0が2017年6月2日にアップデート。新たに84エフェクトが追加し、トータル142種類ものベースエフェクトが利用可能になりました。最大4エフェクトを同時使用でき、配列もMS-60B内でワンタッチで変更出来ます。
ダイナミクス系ではMXR Dyna CompやApahex Punch Factory、dbx 160A、BBE Sonic Maximizerなど
フィルター系ではEH Q-tron、Moog MF-101、Z.Vex Seek wahなど
歪み系ではBoss ODB-3、EH Bass Big Muff、SansAmp Bass Driverなどと、多くの既存のエフェクターのモデリングを搭載。
ZOOMが元々得意なモジュレーション系やディレイ、リバーブについてはもちろん内蔵しており、高性能なDSPがリッチなサウンドを作り出します。驚くべきはモデリング能力の高さ! 例を上げると、ベースの歪ペダルの王道、BOSSのODB。 歪みの深さ、低音感、粗さや使用感がそっくり。実機を持っているのが馬鹿馬鹿しいくらいよく似ていて、思わずレッチリのAround the worldが弾きたくなります。(あのイントロの歪んだサウンドはODB-3で作られている、という噂です)
またエフェクトを重ねていくと「サー」としたノイズが発生しますが、これはもちろん対策されており、アウトプット側にZNR(ZOOM NOISE REDUCTION)を入れることで演奏していない時のノイズを軽減出来ます。もちろんチューナーも内臓! まさにマルチな存在です。
○ベーシストには嬉しいアンプモデリング
現在、スタジオにあるベースアンプはアンペグやハートキーが主流で、あまり多くのバリエーションはありません。MS-60Bでは現在、合計12機種のアンプヘッドが選択可能! Ampeg SVTやMarkbass Little Mar Ⅲ、AGUILAR DB750、などの人気機種の音が体感でき、音作りの幅が圧倒的に広がります。
またファームウェアのアップデートによりモダンなチューブサウンドのAmpeg B-15やギターアンプのような歪が作れるMarshall SUPER BASSなどベーシストが触れておきたい機種が追加されており、痒いところに手が届くラインナップが魅力的です。キャビネットも12機種あり、ヘッドとの組み合わせで、自分好みの音を細かく作り込むことが出来ます。
ちなみにデフォルトの設定ではMixが50%のため、アンプの特性を確かめるなら100%に変えましょう。これだけ出来てコンパクトエフェクター1台分の価格、コストパフォーマンスが半端ではありません。
○唯一の懸念点
良いこと尽くめのMS-60Bですが、このサイズによるデメリットを上げるのなら、3種類以上の音色を切り替える場合に少し面倒です。例えば、A:生音、B:歪、C:コーラスと使い分ける場合に
A→B→C→A
もしくはAと同じパッチ、A’を作って
A→B→A’→C→A
という感じになります。
つまり順番を決めて切り替えるしか方法がなく、タイムリーな音色選びが出来ません。また色んな音色をコレを1台で使い分ける場合は、切り替えの設定を都度変える必要があります。ライブで使う場合はセットリストを踏まえ、セッティングするタイミングを考えなければなりません。
まとめ
いかがでしたか?多くのエフェクトを内臓するMS60-Bはエフェクター初心者にはもちろん、ヘビーユーザーにもオススメできる、とても優れたベースギアです。一度試してみてはいかがでしょう。
ソース:ZOOM
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