現代では多くのベースアンプメーカーが存在しますが、そんな中でも昔からミュージシャンたちを支え、現在でも愛されているメーカーはいくつかあります。
今回はそんなクラシックなベースアンプメーカーの製品のサウンドをマイク、そしてラインでレコーディングして比較しようと思います。
比較するメーカーはAmpeg, SWR, Gallien Kruegerの3社。
アンプヘッドのDI OUTからライン録りを行い、同時にスピーカーキャビネットからの出力をマイク録りしました。
また、本記事のYoutube版では波形を見ながら音を聴き比べられます。
こんな感じで
下部にもリンクを貼るので、記事を見る前や後にご覧になってください。
ラインとマイクの音の違いも以前検証したのでよろしければそちらもご覧ください!
[動画有]レコーディング方法によって違うベースの音を比較【マイク DI アンプ シミュレーター】
使用機材
アンプヘッド
その他機器
- Marshall JCM800 BASS CAB 10×4
- SHURE 57 BETA
- Fender Japan JB75
なおミックスではこれら2つを半々でブレンドし、動画内の楽曲のような「ロックベース」に合うアンプならではの迫力あるサウンドに仕上げています。
AMPEG SVT-400T
AMPEGと言えば真空管アンプをイメージする方が多いかと思いますが、本アンプはトランジスタアンプとなっています。
ギラッとしたキャラクターが特徴のAMPEGですがこのモデルはスッキリとしていて、低音から高音までフラットに出力されている印象です。
大型のトランジスタアンプのためレンジが広く、演奏ダイナミクスがしっかり反映されるので、力強くピックで弾いた時のニュアンスがそのまま伝わるのがいいですね。
波形を見てもこのアンプはライン出力も含めて素直な音なので、ベース本体のキャラクターを生かした音作りができます。
詳細な説明文や写真はこちらから
SWR Studio 220
古き良きプリチューブハイブリッドアンプ。
今回使用したベースがアッシュボディにメイプル指板・ネックのジャズベースということもあり、このアンプの煌びやかなキャラクターと相まってシャキッとしたシャープなサウンドが出せました。ドンシャリ傾向にありますが、音にまとまりがあって非常に扱いやすいです。
また中央の4 band EQはフリケンシーがノブで、ブースト/カットがスライダーという珍しい構成。
可変できる周波数帯域が31hz〜1.6khzまでと数値的に高音域はあまり広くないように見えますが、その点は独自のエンハンスコントロールによりピッキングのアタック成分が際立っていて、抜けが良いです。
嫌味に感じない程度の華のあるトレブリーなキャラクターが演奏してて非常に爽快です。
和音を絡めたベースラインはハッキリ聞こえ、クリアなサウンドであることがよく分かります。
立ち上がりが速く、ローエンドがしっかり出ているので、ロック系以外にもフュージョンでバリバリスラップしたり、5弦ベースを繋いでワイドレンジに演奏するのにも向いているでしょう。
詳細な説明文や写真はこちらから
Gallien Krueger 1001RB
リハスタなどで触れる機会も少なくない定番モデルの一つです。
EQがフルフラット状態で中低音にパンチがあり、キャラクターの強さが伝わってきます。
バスドラムのやや上あたりの低音に密集度があり、E弦でリフを弾いている時に最も安定感がありました。
ドラムのツーバスやハイゲイン系のギターアンプがバンド内にいたとしてもパワー負けしない頼もしさを感じます。
このゴリゴリとしたサウンドキャラクターは同社の象徴と言え、ピック弾きでは特にその威力を発揮しています。
詳細な説明文や写真はこちらから
動画
まとめ
以上となりますが、いかがでしょうか?
ギターのキャビネットのようなルックスのMarshall JCM800 BASS CAB 10×4、こちらもベースらしい低音が鳴りベース本体・各アンプのいいところを引き出していました。アンプヘッドが変わるだけで、楽曲の印象がガラッと変わりましたね。ラインとマイク両方で収録したサウンドをじっくり聴くことで、Geek IN Boxで取り扱いしているベースアンプの魅力が伝われば幸いです。
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