前回までの記事
前回の記事ではネックについて紹介しました。
今回はボディ部分について紹介したいと思います。
ボディはベースのサウンドを左右する重要な部分です。しっかり覚えておきましょう。
○ボディ
ベースのボディに使われる木材は、バスウッド・アルダー・アッシュ・マホガニーなどがポピュラーです。
それぞれに異なる性質があり、音の方向性を決めます。
ジャズベースには基本的にアルダー材が使われていますが、アルダーは中音域に粘りのあるサウンドが特徴です。
ドンシャリサウンドでスラップを好むプレイヤーは、硬質なアッシュ材を選ぶことも多く、ボディに使われている木材はベース選びにも大きく影響します。
現在ではトップ材と呼ばれるボディの表面を綺麗な木目の物で飾る高価なモデルが人気となっていますが、そのトップ材を貼り合わせる際にも同様にバック材としてアルダーやマホガニーなどが使われています。
○ピックアップ
ここではジャズベースをモデルに紹介します。
ジャズベースの場合、2箇所にシングルコイルピックアップが配置されています。
前後に配置されたシングルコイルピックアップは、各々独立した働きを持ち、ネック側のフロントピックアップではウォームなサウンドを、ブリッジ側のリアピックアップでは硬質なサウンドを特性として持っています。
それぞれのピックアップを組み合わせて、幅広いサウンドを作り込むことができます。
ジャズベースが多くのプレイヤーを魅了しているのも、こういった扱い易さからかもしれません。
シングルコイルは高音域が出やすく、どうしても「ノイズが乗りやすい」という欠点があります。
ジ―…というノイズはハムノイズ(誘導ノイズ)と呼ばれ、ジャズベースの場合はフロントとリアのピックアップのコイルを逆巻きに、マグネットを逆磁極にすることでハムノイズ(誘導ノイズ)を打ち消し合い、ノイズが乗りにくいように工夫がされています。
所謂ハムキャンセルの効果を得ているわけですね。
○コントロールパネル
3ノブのジャズベースの場合は、ネック側からフロントピックアップボリュ-ム ・ リアピックアップボリュ-ム ・ トーン、と並んでいます。
基本的にはボリュ-ムとトーンがついている場合がほとんどですが、モダンな仕様のベースにはバランサーがついているものやイコライザーがついているものがあります。
○おわりに
いかがだったでしょうか。今回は、ベースのボディについたパーツの紹介でした。
サウンドに直結するパーツですので、是非実際に触れてみて体感してください。
手元のつまみだけでサウンドキャラクターは簡単に調整ができます。
新しいサウンドがほしくなった時、まずは今あるベースでどこまで作ることができるのか試してみてからでも良いかもしれませんね。
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