アコースティックベースとは?エレキベースとの違い、特徴やおすすめモデルを紹介!

アコースティックベース

アコースティックベースは、ホロウボディを持ち、弦を弾いた自然な音色をそのまま楽しめる楽器です。アコベが生み出す温かな音色は、エレクトリックベースとは異なる個性を放ちます。

アンプを使わずに演奏可能なため、電源がない環境でも存分に楽しめます。ジャズ、フォーク、アコースティックポップなど幅広いジャンルで活躍し、音楽表現に新たなエッセンスを加えています。

この記事では、アコースティックベースの特徴や魅力、エレキベースとの違い、おすすめモデルなどについて紹介します。

Contents

アコースティックベース(アコベ)とは

アコースティックベースは、低音域の音を強調したベースギターの一種です。アコースティックギターのような空洞の箱状のボディを持ち、アンプなしで自然な音を奏でることができる楽器です。

その大きなボディと弦の振動が、深みのある音色を生み出します。アコースティックベースの特徴について解説します。

アコベの種類

アコースティックベースは、フルアコースティックとセミアコースティックの2つに分けられます。それぞれの特徴を見ていきましょう。

フルアコースティックベース

アコースティックベース

フルアコースティックベースは、ボディ全てが空洞になっていて、音を響かせる特別な内部構造を持つベースギターです。ボディ内の空間で音が反響しやすくなっています。アンプなしでも大きな音を出し、ジャズやアコースティックな音楽に向いています。

セミアコースティックベース

セミアコースティックベース

セミアコースティックベースは、フルアコースティックベースとは異なり、部分的に空洞になっているボディを持つ楽器です。特にセンター部分はソリッドになっています。この特殊なデザインにより、自然な共鳴とエレクトリックなサウンドが組み合わさっています。

アンプで鳴らした時のハウリングに強いために大きな音量が得られ、幅広い音楽ジャンルで使われる汎用性のあるベースです。

主に使用される素材


アコベによく使用される素材にも特徴が見られるので、紹介します。

トップ

アコースティックベースのトップ材は、一般的にスプルース(モミ)材を使用することが多いですが、さまざまな種類が用いられます。シダーやマホガニー、カオリン、メイプルなどがその一部です。

これらの材料はそれぞれ独自の音質や特性を持ち、演奏に個性を与えます。シダーはあたたかみのある音色を、マホガニーは中音域の豊かさを、カオリンは明るくクリアな音色を、メイプルはアタックの効いた響きをもたらします。トップ材の素材によってベースを選ぶのも良いですね。

サイド・バック

アコースティックベースのサイドとバック材は、音響特性と外観を考慮して選ばれます。一般的にはマホガニーやローズウッド、ウォルナットなどが用いられます。マホガニーは豊かな中音域を、ローズウッドは明るく鮮やかな音色を、ウォルナットはバランスの取れたサウンドを提供します。

指板

指板にはさまざまな種類の材料が使われますが、一般的にはローズウッド、エボニー、メイプルが多いです。ローズウッドは温かく豊かな音色を、エボニーは明瞭でハリのある音を、メイプルは明るいトーンを提供します。これらの材料は、指板上で弦を押さえる感触や音楽の表現力に影響を与え、演奏の楽しさや個性を引き立てます。

エレキベースとアコースティックベースの違い


電気のエネルギーを使って大きな音を出すエレキベースに対して、弦のみで音を奏でることを重視するアコースティックベース。これらの違いを詳しく見ていきましょう。

ボディ形状

エレキベースとアコースティックベースのボディ形状は異なります。エレキベースは通常、スリムで薄いボディを持ちます。これにより、演奏時の操作性や持ち運びが便利です。

一方、アコースティックベースは、音を響かせるように箱状になっているので、ボディが大きく、厚みがあります。この空洞になっている箱の部分は、音を豊かに響かせる効果を持ち、自然な音響を生み出します。ボディ形状の違いは、音の響きや楽器のルックスに影響を与えます。

演奏方法

エレキベースは指やピックを使い、アンプを介して増幅された音を出します。指弾きによるスラップやフィンガー奏法などが多用され、様々な音色やテクニックが魅力です。

一方、アコースティックベースはアンプ不要で演奏でき、自然な音響を生かします。アンプなしでも大きな音量が得られることも特徴的です。

ピックや指で弾くことが一般的で、どちらも音楽スタイルや個人の好みに合わせてさまざまなサウンドが得られます。シンプルでナチュラルな点が魅力的です。


アコースティックベースのメリット

アコースティックベースを演奏すると以下のようなメリットが得られます。

ステージ映えする見た目の良さ

アコースティックベースは、その特有の外観とデザインによってステージ上で目を引きます。大きなボディと独特な形状が存在感を与え、アコースティックな雰囲気を醸し出せるでしょう。

木目や塗装、装飾などの細部にこだわった仕上げは、個性的で魅力的なルックスを演出します。また、アコースティックバンドやライブセッションにおいて、他の楽器との組み合わせでも美しいアンサンブルを生み出す要素となります。

音が大きい

アコースティックベースの大きなメリットの一つは、その自然な音響による高い音量です。共鳴するための箱を持つことで、低音域の音が豊かに広がり、アンプなしでも十分な音量を持ちます。

これはピアノやアコースティックギターとのセッションやアンプの使用が難しい場面で特に有用です。演奏者自身の力強さやテクニックが、会場全体に迫るような響きを作り出し、より深みのあるサウンドを楽しめるでしょう。

アコースティックベースのデメリット

アコースティックアンプ
魅力たっぷりのアコースティックベースですが、いくつかのデメリットもあります。アコースティックベースを始める前にデメリットについても理解しておきましょう。

サイズが大きい

アコースティックベースのデメリットとして挙げられる一つは、その大きなサイズです。ボディが大きいため、通常のエレキベースよりも取り扱いや持ち運びが少し難しいことがあります。

特に移動や収納の際にスペースを必要とすることがあり、持ち運びの際には注意が必要です。また、小さなステージや狭い演奏スペースでの使い勝手も、時に制限を受けることがあります。そのため、演奏環境や用途に合わせて使い分けることが重要です。

ハウリングしやすい

アコースティックベースのデメリットとして、ハウリング(フィードバック音)が生じやすいことが挙げられます。アコースティックベースの大きなボディは、大音量で演奏する際に外部の音が楽器に戻り、それが原因で音が循環してハウリングが発生することがあります。

特にステージ上でアンプを使用する際や、音響環境が複雑な場面では注意が必要です。ハウリングを防ぐためには、適切なアンプの設定や音響調整、演奏位置の調整が重要です。


おすすめのアコースティックベース

ここからは、楽器店がおすすめするアコースティックベースを紹介します。

Bacchus BAB-660M/FL

アコースティックベース

長野を拠点とする日本のブランド、Bacchusのアコースティックベースです。

バッカスには価格帯ごとに幾つかのシリーズがありますが、本モデルは特に高いコストパフォーマンスを求めたユニバースシリーズの逸品です。

短いスケールらしくサウンドは野太く、アコースティックらしく心地良い響きが楽しめます。フレットレスタイプもあり、弾き心地によって選べるのも魅力です。

Ibanez AEGB30E

日本を代表するギターブランドIbanez(アイバニーズ)のアコースティックベース、AEGB30E。このモデルはエレクトリックアコースティックなので、アンプを使用することで大音量で演奏可能です。

コンパクトなボディデザインと高品質な材料を使用しており、快適なプレイアビリティと美しい外観を兼ね備えています。ステージやスタジオでの演奏に向いており、幅広い音楽ジャンルで活用できる魅力的なモデルです。


Aria FEB-F2/FL

トップにナトー、バック&サイドにマホガニー材を使用したボディが、豊かな音響を生み出します。ピエゾピックアップとプリアンプシステムを搭載し、エレクトリックな音を増幅しています。そのため、バンド演奏やステージでの使用に適しています。

プレイヤーにとって魅力的な外観とサウンドを兼ね備えており、アリアの信頼性と音楽性を体現する一台です。


Fender Kingman™ Bass

このベースは、フェンダーの伝統的なデザインとアコースティックな特性を融合させた魅力的な楽器です。トップにスプルース材、バック&サイドにサペリ材を使用し、パンチの効いた深いサウンドを奏でます。

エレクトリックベーススタイルのネックとピックアップを組み合わせており、エレクトリックなサウンドも楽しめます。ステージやアコースティックな演奏に適しており、フェンダーの品質とスタイルを持つ一台です。


まとめ

アコースティックベースは、ボディが空洞になっていることによる豊かな音響を特徴とし、エレクトリックなサウンドと自然な響きの融合が魅力です。その幅広いサウンドは、ジャズからフォークまで幅広いジャンルに適しています。

インパクトのある見た目と豊かなサウンドに魅了され、アコベを始める方も多いことでしょう。3〜4万円ほどのリーズナブルなモデルもありますので、初心者でも気軽に始められるのも魅力です。

気になる方は、ベース専門店Geek IN Boxへお問い合わせください。こちらの動画では、実際のモデルを使ってアコベの魅力について語っています。サウンドも確認できますので、ぜひご視聴ください。

 

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