ベースを弾く前に必ず行うのがチューニングです。しかし、「チューナーの針が安定しない」「合わせたはずなのにすぐズレる」「5弦や半音下げのやり方が分からない」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ベース専門店Geek IN Boxがベースのチューニングの基本から、5弦・半音下げ・ドロップDのやり方、チューニングが合わないときの原因と対処法までを解説します。

Fender / American Vintage ’62 Precision Bass(Geek IN Box取り扱い品)
ベースの基本のチューニング(レギュラーチューニング)
4弦ベースのレギュラーチューニングは、太い弦(4弦)から順にE(ミ)・A(ラ)・D(レ)・G(ソ)です。ギターの低い4本の弦と同じ音名で、それぞれ1オクターブ低い音になります。
| 弦 | 4弦 | 3弦 | 2弦 | 1弦 |
|---|---|---|---|---|
| 音名 | E(ミ) | A(ラ) | D(レ) | G(ソ) |
5弦ベースの場合は、4弦のさらに下にB(シ)の弦が加わり、B・E・A・D・Gとなるのが一般的です。
基準の音(A=440Hz)について
チューナーには「440Hz」「442Hz」などの基準音の設定があります。一般的なバンドや録音ではA=440Hzが基準です。ピアノや吹奏楽など、ほかの楽器と合わせる場合は442Hzを使うこともあるので、一緒に演奏する相手に合わせましょう。
チューニングのやり方
チューナーを使う方法(おすすめ)
最も確実なのはチューナーを使う方法です。チューナーには主に3つのタイプがあります。
- クリップチューナー:ヘッドに挟んで振動を拾うタイプ。手軽で、自宅練習に便利です。
- ペダルチューナー:エフェクターボードに組み込むタイプ。ライブでも正確に合わせられ、音のミュートもできます。
- チューナーアプリ:スマートフォンのマイクで音を拾うタイプ。無料で使えますが、低音を拾いにくく、周りがうるさいと反応しにくいのが弱点です。
チューナーの種類や使い方は、チューナーの使い方やタイプ別特徴の記事でも紹介しています。
合わせるときのコツ
- 音を「低いところから上げて」合わせる:目標の音より少し低くしてから、ペグを巻き上げて合わせると、弦がペグにしっかり固定されてズレにくくなります。
- 弦は軽く弾く:強く弾くと、弾いた直後に音程が少し高くなり、チューナーの表示が安定しません。軽く弾いて、音が落ち着いてから表示を確認しましょう。
- 最後にもう一周確認する:1本合わせると、ネックにかかる張力が変わって他の弦が少しズレることがあります。全弦を合わせたら、もう一度確認するのがおすすめです。
チューナーがないときの方法(5フレット法・ハーモニクス)
基準となる1本の弦(たとえば4弦のE)が合っていれば、残りの弦を耳で合わせることもできます。
- 5フレット法:4弦の5フレットを押さえた音と、3弦の開放弦の音を同じにします。同様に、3弦の5フレットと2弦の開放、2弦の5フレットと1弦の開放を合わせます。
- ハーモニクスを使う方法:4弦の5フレットのハーモニクスと3弦の7フレットのハーモニクスを鳴らし、音のうなり(「ウワンウワン」という揺れ)が消えるように合わせます。音が伸びるので、5フレット法より合わせやすい方法です。
5弦・半音下げ・ドロップDのチューニング
| チューニング | 音(太い弦から) |
|---|---|
| レギュラー(4弦) | E・A・D・G |
| レギュラー(5弦) | B・E・A・D・G |
| 半音下げ(4弦) | E♭・A♭・D♭・G♭ |
| 全音下げ(4弦) | D・G・C・F |
| ドロップD(4弦) | D・A・D・G |
半音下げ
すべての弦を半音ずつ下げるチューニングで、ロックやメタルのバンドでよく使われます。チューナーでE♭(D#)、A♭(G#)、D♭(C#)、G♭(F#)に合わせます。チューナーによっては♯表記で表示されるので、同じ音だと覚えておきましょう。
ドロップD
4弦だけを全音下げてDにするチューニングです。4弦と3弦を同じフレットで押さえるとパワーコードのような響きになり、重いリフが弾きやすくなります。曲中で切り替えたい場合は、ヘッドに取り付けるDチューナーという便利なパーツもあります。
チューニングを下げるときの注意点
半音〜全音程度なら同じ弦のままで問題ありませんが、大きく下げると弦の張りが弱くなり、ビビりや音程の不安定さにつながります。ダウンチューニングを常用する場合は、太めのゲージの弦に替えるのがおすすめです。弦のゲージについてはベース弦のゲージの違いの記事をご覧ください。
チューニングが合わない・すぐズレるときの原因
弦が新しい
張り替えたばかりの弦は伸びやすく、しばらくはチューニングがすぐ下がります。張り替え後に弦を軽く引っ張って伸ばし、何度かチューニングし直すと安定します。弦交換の手順はベースの弦交換ガイドで解説しています。
弦が古い
反対に、長く使った弦は振動が不安定になり、チューナーの表示が定まらなかったり、ハイポジションで音程が合わなくなったりします。チューニングしてもすっきりしない場合は、弦の交換を検討しましょう。
温度・湿度の変化
寒い屋外から暖かい室内に移動したときなど、温度や湿度が急に変わると、弦やネックが伸び縮みしてチューニングがズレます。環境が変わったら、楽器を少しなじませてからチューニングしましょう。
開放弦は合っているのにハイポジションで音程がズレる
開放弦がチューナーで合っていても、12フレット付近で音程がズレる場合は、オクターブ(弦長)の調整がずれている可能性があります。ネックの反りが原因のこともあるため、気になる場合は楽器店で点検してもらうと安心です。
まとめ
ベースのチューニングは、4弦ならE・A・D・G、5弦ならB・E・A・D・Gが基本です。チューナーを使い、低いほうから上げて合わせる、全弦を合わせたらもう一周確認する、という基本を押さえるだけで、チューニングの精度は大きく上がります。
チューニングがどうしても安定しない場合は、弦やネックの状態に原因があるかもしれません。Geek IN Boxでは、ベース本体から弦、チューナーまで幅広く取り揃えています。お気軽にご相談ください。
















