ベースギターを始めるにあたって、最初に揃えるべきアイテムはどれも重要です。初心者に必要な基本的な道具を揃えることで、練習の効率が上がり、ベースの魅力を最大限に引き出すことができます。
この記事では、ベースギターを始める際に役立つおすすめのアイテムやどのくらい予算が必要なのかを詳しく紹介します。
必要なアイテム
ここではベースを始めるにあたって必要なアイテムをまとめていきます。
- ベース
- アンプ
- チューナー
- ストラップ
- ケース
- マルチエフェクター
- シールドケーブル
- メンテナンスアイテム
以上は最低限用意しておきたいアイテムです。それぞれ解説していきます。
ベース
一般的にスタンダードなタイプとして「ジャズベース」と「プレシジョンベース」の2種類から選ぶことが多いです。
ジャズベースの特徴
- ネックが細い
- 2基のピックアップを搭載しており、サウンドメイクの幅が広い
プレシジョンベースの特徴
- ネックが太い
- 1基のピックアップを搭載、パワフルでストレートなサウンド
ジャズベースとプレシジョンベースの違い
- ボディのシェイプ形状
- ネックの太さ
- ピックアップの種類、数
- 音(大まかに、シャープなサウンドがJBの特徴で、太いサウンドがPBの特徴です)
初心者向けのベース単体でしたら10,000〜20,000円前後で購入できるものがかなり増えています。
初心者におすすめのベース
アンプ
アンプはベース演奏にとって必要なアイテムの一つです。アンプがなければ、ベースの低音を十分に響かせることができず、その魅力を最大限に引き出すことができません。
まず、小型アンプは自宅練習に最適です。音量が控えめで、ヘッドホン端子が付いているものも多いため、夜間の練習でも周囲を気にせずに取り組むことができます。また、ベースに直接接続するとヘッドフォンで演奏音を聴くことができるヘッドフォンアンプも同様におすすめです。
アンプを選ぶ際には、音の好みや予算、使用する場所を考慮することが大切です。実際に楽器屋でいくつかのモデルを試してみて、自分の音に合ったアンプを見つけてみても良いでしょう。
初心者に適したアンプの選び方
初心者に適したアンプ選びの基準としては
- 出力10V~20V
適度な出力で、自宅での練習に十分な音量を確保しつつ、近隣に配慮した音量で使用できます。
- ヘッドフォン接続端子があること
ヘッドフォンを使って、周囲を気にせずに練習できる機能です。
- AUX IN端子があること
スマートフォンや音楽プレーヤーを接続して、練習中に好きな曲を流すことができる端子です。
これらの機能が装備されていると快適に練習できます。
価格は5,000円から20,000円ほど。
おすすめのアンプモデル
チューナー
チューナーにはヘッドに挟むタイプのクリップ式とシールドケーブルを利用して接続するタイプがあります。
クリップ式だとコンパクトで安価。接続タイプだとメトロノーム機能が搭載されている多機能なチューナーがあります。
最初に購入するものとして、価格は500円~2,000円程度で十分です。
チューナーの重要性
ベースの練習において、チューナーは非常に重要な役割を果たします。正しい音程でプレイすることは、楽曲の正確な再現や耳を鍛えるために欠かせません。
初心者にとっては、耳でチューニングするのが難しい場合も多いため、チューナーを使って正確な音程を確認することが大切です。これにより、基礎練習が効果的に行え、演奏の上達が期待できるでしょう。また、バンドやアンサンブルでの演奏時にも、全員が正確なチューニングをすることで、音の調和が保たれ、質の高い演奏が実現します。
おすすめのチューナー
ストラップ
ベース演奏には、しっかりしたストラップが不可欠です。立って演奏する際にベースを支えるためのもので、肩の負担を軽減するために適切な素材と幅のものを選ぶことが大切です。
予算は最低限の機能を持つもので1,500円ほど、ある程度のデザイン性のあるもので5,000円ほど、体への負担を減らしたり質の高い素材を使ったもので20,000〜50,000円ほどで考えるのがおすすめです。
ストラップの選び方(素材、幅、デザイン)
ベース演奏に適したストラップを選ぶ際は、素材、幅、デザインの3つのポイントを押さえるといいでしょう。
- 素材
ストラップの素材は快適さと耐久性に影響します。ナイロン製は軽くて安価で、普段使いに適しています。レザー製は高級感があり、耐久性が高いですが、やや重めです。キャンバスやメッシュ素材もあり、通気性が良く、長時間の演奏に向いています。
- 幅
幅広のストラップは肩にかかる圧力を分散し、長時間の演奏でも快適に使えます。一方、細いストラップは見た目がスリムで動きやすいですが、重いベースには向かないことがあります。
- デザイン
シンプルなデザインから、個性的な柄やカラーまで様々です。デザインの好みは個人のスタイルに合わせて選びましょう。また、ストラップの調整機能も重要で、自分の演奏スタイルや体型に合わせて長さを調節できるものを選ぶと良いです。
おすすめのストラップ
GIB BASICは、ギター・ベース関連アクセサリーを展開するオリジナルブランドです。ギター・ベース兼用ストラップは、肩への負担が少ないコットン素材を採用し、無段階で長さ調整が可能な金属製アジャスターを搭載。ヴィンテージ感を重視したデザインが特徴です。
Rosiéは、ミュージシャンの身体ケアを重視し、彼らが音楽に集中できる環境を提供するブランドです。こちらのベーシスト向けストラップは、軽量で柔らかいラムレザーを裏面に、強度のある牛革を表面に使用し、高級感と快適さを両立。幅は3種類あり、ベースの種類に合わせて選択可能です。
ケース
ベースを安全に持ち運ぶためには、ケース選びが重要です。ケースには主にソフトケース、ハードケース、セミハードケースの3種類がありますので、それぞれの特徴を紹介します。
予算は最低限の機能を持つもので2,000円ほど、ある程度の保護性能を持ったもので10,000円ほど、万全を期すのであれば25,000円ほどで考えるのがおすすめです。
ハードケース
ハードケースは頑丈で、衝撃や落下からベースをしっかり守ります。内部のクッションも充実しており、長期間の使用にも耐えます。一方で、重くて持ち運びに手間がかかり、価格も高めです。収納スペースも限られているため、長距離移動やツアーには向いていますが、普段使いには少し不便です。
セミハードケース
セミハードケースは、ハードケースよりも軽くて持ち運びやすいのが特徴です。一定の衝撃吸収力があり、日常の使用には十分な保護を提供しますが、ハードケースほど頑丈ではなく、激しい衝撃には不安があります。また、収納スペースがやや限られていることもあります。
ソフトケース
ベースのソフトケースは、軽量で持ち運びが簡単です。収納スペースも多く、ポケットが付いているものもあり、アクセサリーの収納にも便利です。しかし、保護性能はハードケースやセミハードケースに比べて劣るため、衝撃や落下からの保護は不十分です。普段使いや短距離の移動には適していますが、長距離移動には不向きです。
ケースの選び方
ベースのケースを選ぶ際は、移動の快適さと保護性能がポイントです。長時間の移動には、軽量で持ち運びが楽なケースが重要です。一方で、ベースをしっかり守るために、保護性能も欠かせません。理想的には、軽量でありながら十分な保護力を持つケースを選ぶと、快適で安心な移動が可能です。
おすすめのケース
ROSIÉブランドの第二弾としてリリースされたギグバッグは、AGS(Anti Gravity System)を搭載し、荷物が軽く感じられるのが特徴です。AGSはショルダー部分がバネのように動くことで体感重量を40%軽減。
さらに、重心が背中にフィットする位置にショルダーストラップを配置し、バッグの揺れを抑えて疲労を軽減します。ミュージシャンが移動中に疲れず、音楽に集中できるよう設計された最高のギグバッグです。
マルチエフェクター
エフェクターとは、ベースの音を変化させるための機器です。エフェクトを加えることで、音色を豊かにしたり、特定のサウンドを作り出したりします。エフェクトの種類は歪み、リバーブ、ディレイ、フェイザー、コンプレッサー、ワウ、ルーパーなど、さまざまです。
そのため、一台だけ買うなら、多機能のマルチエフェクターがおすすめです。多様なエフェクトを一台で使用でき、設定の保存や呼び出しも簡単です。さらに、コンパクトで持ち運びも楽なので、練習やライブに便利です。これらの機能が揃っているため、初心者からプロまで幅広く活用できます。
予算は20,000円ほどから。
マルチエフェクターの選び方
マルチエフェクターを選ぶ時のポイントを紹介します。
- 予算
価格帯に応じて機能やエフェクトの数が変わるため、予算内で最もコストパフォーマンスの良いモデルを選びましょう。
- エフェクトの種類と数
自分が使いたいエフェクトが揃っているか、またその数が十分かを確認します。多様なエフェクトが含まれていると、音作りの幅が広がります。
- 操作性とインターフェース
使いやすさも重要です。直感的に操作できるか、インターフェースが自分に合っているかをチェックしましょう。
- 内蔵アンプモデルとキャビネットシミュレーション
内蔵のアンプモデルやキャビネットシミュレーションが充実していると、アンプやキャビネットなしでも良い音を得られます。
- 接続端子
入出力端子、MIDI、USBなどの接続オプションが自分の環境や機材と適合するか確認しましょう。
- サイズと重量
使用する場所や持ち運びのしやすさを考え、サイズや重量が自分のライフスタイルに合ったモデルを選びます。
- ブランドと信頼性
よく分からないという方は評判の良いブランドを選ぶと、信頼性やサポート面で安心です。レビューや評価を参考にすると良いでしょう。
おすすめのマルチエフェクター
Valetonは、Hotoneの技術を活かして開発されたエフェクターブランドで、本モデルはコンパクトなベース用マルチエフェクトペダルです。チューナー、コンプレッサー、プリアンプを小さな筐体に搭載し、特にB弦でのチューニングも良好です。コンプレッサーはパンチのあるサウンドを提供し、プリアンプはサンズアンプ風のドライブサウンドが特徴。AUX INやヘッドホン端子も備え、練習にも最適です。
本モデルはコンパクトで実用的なベース用マルチエフェクトペダルです。小型筐体にチューナー、コンプレッサー、オクターバー、オートワウ、プリアンプを搭載し、幅広い音作りが可能です。特にオクターバーはOC2風の厚いサウンドが特徴で、プリアンプはサンズアンプのようなドライブサウンドを提供。さらに、豊富な出力端子を備え、ダイレクトボックスとしても使用できます。
シールドケーブル
ベースとアンプを接続する際に必要なケーブルです。様々な長さがありますが最低でも3mのケーブルを選びましょう。
最初に購入するものとして、価格は500円~2,000円程度で十分だと思います。
ケーブルの長さと材質の違い
ケーブルの長さと材質って、実は音に結構影響します。長いケーブルを使うと信号が弱くなり、音が少しぼやけたりすることがあります。ですので、自分が使う環境に合わせて適切な長さのケーブルを選ぶのが大事です。
材質も侮れません。例えば、酸素フリー銅(OFC)製のケーブルは音の伝わりが良くて、クリアな音が出やすいと言われ、プロでも愛用している方が多くいます。他にも被覆材の違いで、ケーブルの耐久性や柔らかさが変わってきます。使いやすくて長持ちするケーブルを選ぶと、ストレスなく演奏に集中できますよ。
おすすめのケーブルブランド
LAVA CABLEは、アメリカで注目される楽器用ケーブルブランドで、全てがミリタリースペックを満たす高品質な製品を提供しています。BLUE DEMON CABLEは、99.9%純度の銅とG&Hプラグを使用し、静電容量が23 pF/ftと非常に小さいため、高音域のロスが少なく、広いレンジを実現。耐久性も高く、ステージでの使用に最適です。
メンテナンスアイテム
ベースを長く良好な状態で保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。メンテナンス用品を使うことで、ベースの性能を最大限に引き出し、トラブルを未然に防ぐことができます。
予算はトータルで5,000円もあれば十分です。
必要なメンテナンスアイテム
最低限、これらのメンテナンスアイテムを揃えておけば自分で定期的なメンテナンスを行うことができます。
- クリーニングクロス
ベースのボディや指板を拭いて、ほこりや汚れを取り除くためのクロスです。定期的に使用することで、楽器の外観を保ち、性能を維持します。
- ストリングクリーナー
弦に付着した汗や汚れを取り除くための専用クリーナーです。弦を清潔に保つことで、音質の劣化を防ぎ、弦の寿命を延ばします。
- 六角レンチセット
ベースのネック調整やブリッジの高さ調整に使用する工具セットです。調整が必要な際に、適切なサイズのレンチで精密な調整が可能です。
おすすめのメンテナンスアイテム
上記で紹介したアイテムに加えて、これらのアイテムも用意しておくとより良いメンテナンスができるのでおすすめです。
- ハンドオイル
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まとめ
ベースギターを始める際には、必要最小限のアイテムを揃えることが大切です。基本的には、ベース本体、アンプ、ストラップ、チューナー、そしてケーブルが必要です。これらのアイテムがあれば、すぐに練習を始めることができます。
また、快適な練習環境を整えるために、ヘッドフォンアンプやケース、メンテナンス用品もあると便利です。これらを揃えることで、演奏の楽しさをしっかりと味わいながら、ベースの技術を磨いていけるでしょう。
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