新たな定番? 最新ベースプリアンプおすすめ人気ランキング【ベース専門店監修】

この記事では、最新のベースプリアンプに焦点を当て、ベーシストに向けたおすすめの製品を紹介します。

ベースプリアンプの世界は進化し続け、新たなトレンドやテクノロジーが登場しています。今回は、その最前線に位置するプリアンプを取り上げ、その特徴やベーシストにおすすめのポイントを解説します。

ベースプレイヤーの皆さんにとって、新たなサウンド体験を提供するプリアンプばかりです。それでは、ぜひ一度試していただきたい最新ベースプリアンプを紹介します。

Contents

Beyond / Beyond Tube Preamp Bass Wired 2S

Beyond Tube Preamp Bass Wired 2S Blue LED

こちらは、ソニー出身のエンジニアを中心として創業された国産ブランド、Beyondのベース用真空管エフェクトペダルです。ベーシストのIgoさんが選ぶ、注目のペダル型プリアンプ10選にてご紹介いただきました。

開発にはGIB嵯峨が深く関わり、現代のベーシストに最適なデザインを採用しました。

コントロールは非常にシンプルで、Volume、Bass、Middle、Trebleの4つです。このEQの周波数帯域はBass: 65Hz、Middle: 500Hz、Treble: 4kHz。

この製品の特徴は、BassのEQ設定を通常の40Hzではなく65Hzに設定している点です。これにより、40Hzでのブースト時に生じる音のぼわつきを軽減し、ベースの存在感と低音域のプッシュ感を効果的にコントロールできるようになっています。

Middleは、ベースサウンドの締まり感を調整するために使用されます。500Hzの設定により、サウンドがクリアになったり、音量感が増したりして、ベースの抜け感を調整する役割を果たします。

Trebleは、通常のプレゼンス帯域をカバーせず、高音部分を調整します。これにより、弦の金属らしいニュアンスやタッチの繊細さを調整することができます。

それぞれの帯域はQの広さも細かく調整しています。
人によっては効きが悪いと感じるかもしれませんが、特にBassとMiddleについては効き方をあえて限定的にしています。

これらの帯域のQが広すぎると音量が変わりすぎる、輪郭がボワつく、などの問題が出ることが多いからです。

製品の設計において、サウンドの品質を優先し、コストを削減せずに性能を最優先しました。真空管にはElectro Harmonix 12AU7EHを採用し、他の電子パーツにおいても高品質な選択が行われています。

さらに、2Sモデルではオリジナルよりもヘッドルームが広がり、よりクリアで高品質なサウンドを提供します。サウンドの細かい調整に焦点を当て、ベース用として最も有用な性能を持ち合わせた、自信を持っておすすめできる製品です。

Asobi Effect / Bark Pre Bass Preamp

Asobi EffectはオンラインのベーススクールであるAsobi Bass Schoolを主宰するたかとさんのブランドです。彼自身がかなりのベースマニアで、自ら多くの物事をプロレベルでテストしており、その知見を製品に落とし込んでいます。

この製品は、イギリス製のOEPトランスを内蔵したベース用プリアンプで、OEPはNEVEレプリカで使われるCARNHILLの関連会社です。トランスの内蔵により、ライン特有の冷たさが薄れ、サウンドはよりウォームでスピーディで、少しコンプ感のあるものに変わり、有機的なニュアンスが加わります。この特徴が本製品の大きな個性を発揮しているように感じます。

コントロールはBASS、TREBLEのベーシックなEQに加え、FAT、COLOR、BOTTOMというユニークなEQを搭載。BASSは40Hzのブースト/カット、TREBLEは4.5KHzのブースト/カットが可能で、ブースト/カットの幅は±10dBです。FATはローミッドEQのような印象で、上げても飽和せず、嫌なミドルが出るわけではなく、少しファットなサウンドを提供します。

COLORはMXR M-80のCOLORスイッチをつまみにしたような印象。特定の帯域を-15dBまでカットし、ミドルレンジを保ちつつよりクリアな低音を得られます。Bartolini XTCTのミドルカットともよく似ているように思います。

BOTTOMはパッシブのハイカットトーン回路のよう。高音域のピークを調整し、異なるベースやピック弾きやスラップ弾きなどのプレイスタイルに対応します。

電源は9VのDCを使う仕様ですが、内部では24Vまで昇圧されています。
あくまで回路上はクリアなままで、歪みのないデザインです。

ベーシストがデザインしたからこそ、ベーシストの琴線に触れる良品。
特にJBなどのPUが2個ついているベースとの相性が抜群に良いと、個人的には感じます。

商品情報

価格:58,750円
Bark Pre Bass Preampの在庫はこちら

Markbass / VINTAGE PRE MAK-VPRE

現在世界で最も人気のあるベースアンプブランドの1つであるMarkbass。Michael League、 Marcus Miller、 Richard Bona、 Hadrien Feraudなど、世界中の本物のトッププレイヤーがMarkbassを愛用しています。

本モデルは満を持してリリースされた高品質なチューブプリアンプです。高い評価を得るヘッドアンプ、Little Mark Vintageのプリアンプを元にしています。

フレキシブルな4バンドEQ、3種類のプリセットトーン、クリーンミックス可能な2種類のオーバードライブ、6dbのクリーンブースターなど、ベーシストがプリアンプに求める全てを搭載。
フットスイッチは3つ用意され、オーバードライブのオンオフ(ホールドで種類の切り替え)、ペダル全体のオンオフ、ブースターのオンオフを自在に切り替えます。

基本的なサウンドはクリアでスピーディです。その上で、フレキシブルなEQやドライブによってヴィンテージライクなニュアンスからモダンなニュアンスまで広くカバーしています。

12AX7という真空管を使用しており、これがサウンドのコアになっています。
真空管らしくスピーディで豊富な倍音はすぐに感じられるはずです。
ライン出力にもこのキャラクターは反映されているため、宅録やマルチプロセッサの味付けにもおすすめ。

他に、AUX IN、ヘッドホンアウト、FX LOOP、DIアウト、デジタルアウトなども搭載し、これ一台で全てが完結してしまう完全なアイテムです。

商品情報価格:72,000円
VINTAGE PRE MAK-VPREの在庫はこちら

Ashdown / ORIGINAL VALVE PRE-DI PEDAL

Ashdownはイギリスのアンプブランドで、より高品質でより良い価格の実現を目指しています。彼らのエフェクターはJohn Myung(Dream Theater)、Stuart Zender(Jamiroquai)などのアーティストに愛用されています。

本モデルは真空管(12AX7)を内蔵したプリアンプ/オーバードライブで、ベースアンプヘッドをもとにデザインされました。5バンドのEQ(100Hz、340Hz、680Hz、1.6KHz、7KhZ)とSHAPEスイッチを備え、細かなサウンド調整が可能です。

このプリアンプの基本サウンドはクリーンで速い印象で、クリスタルクリアなサウンドが特徴です。しかし、VALVE DRIVEセクションにより、高品質のドライブサウンドも実現され、ベースらしいマッシブなサウンドが得られます。

そのままアンサンブルで使用する際にも適しており、サウンドが過度に歪まないため、非常に使いやすい印象を受けます。
プリアンプにはフットスイッチでオン/オフ切り替えが可能で、SHOWTIMEというスイッチはミュートボタンとして機能します。これらの状態はLED点灯で確認できます。

DIアウトはシステムの中核としての役割を果たし、PHONES端子とLINEIN端子も搭載されており、ヘッドフォンでの練習にも対応しています。さらに、楽器レベルの信号を提供するLINK OUT端子もチューナーなどとの接続を考慮して設計されています。Ashdownのプロ仕様のデザインと真空管の扱いによる高品質なプリアンプは、試してみる価値があります。

DIアウトを搭載しており、これはシステムの根幹としての役割を担うことを前提としているからです。
また、ヘッドフォンでの練習も想定しているためにPHONES端子、LINEIN端子を搭載します。

商品情報価格:68,200円
ORIGINAL VALVE PRE-DI PEDALの在庫はこちら

まとめ

この記事では、ベーシストを中心としたミュージシャンに向けて、おすすめの最新ベースプリアンプを紹介しました。真空管内蔵タイプ、1台で複数の機能を持ち合わせたマルチタイプなど、新しいサウンドを楽しめる製品ばかりでしたね。

ベースプリアンプは音楽制作やライブ演奏において重要なアイテムであり、その機能は常に進化しています。最新のプリアンプはサウンドの幅を広げ、クリエイティブなアプローチをサポートしています。

この記事が、皆さんが新しいベースプリアンプと出会うきっかけになれば嬉しいです。どのようなプリアンプを選べば良いか分からないという方は、お気軽にGeek IN Boxスタッフへお問い合わせください。

今回ご紹介したベースプリアンプをYoutubeでも解説しています。音の違いはぜひ、こちらからチェックしてみてください。




 

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