DI及びライン出力の重要性については何度か過去か取り上げてきました。今回はDIの機種によって音にどのような違いが出るのか、比較してみたいと思います。下記3機種を弾き比べした動画も作成したので、宜しければご覧下さい。
RADIAL / J48 MK2
ライブハウスやレコーディングの現場で広まり、DTM系の雑誌でも最近よく取り上げられているRADIALのアクティブタイプのDI。原音重視のため、DIそのものによる目立った色付けはないが、ベースのアタックに必要な高音がしっかりと再生され、メリハリのある太いサウンドが特徴です。
ミキサー側でゲインを上げなくても充分なくらいゲインが大きくとれるので、元気なサウンドをそのまま出力できます。原音を重視しつつ、ベース本体のいいところを引き伸ばしてくれるイメージです。BOSS DI-1、COUNTRYMAN TYPE85と並び、新たな定番となったRADIAL J48 MK2。個人所有するベーシストも多く、今後間違いなく触れる機会が多くなるDIでしょう。
下記の記事でも詳しく取り上げているので、よろしければご覧ください。
AVALON DESIGN / U5
ベース用として開発された訳ではありませんがベース用のDIとしてプロの現場で高く支持されており、ベーシストの間にDI自体の認知度を高めた機材です。U5を通すことで分かりやすく音がまとまり、安定感のあるサウンドになります。ここまで音が整うと、DIの機能面よりサウンドキャラクターの付加を目的に使用されるケースも多く、現代的なベースラインがはっきり見える音作りをするならコレを連想します。
収録テイクではプリアンプなしとTONE No.4を使って聴き比べしてます。プリアンプなしの状態で、すでに音作りが完結されていて、TONE No.4は低音のプッシュ感とピッキングのニュアンスが強調されたドンシャリサウンドを作ることが出来ます。スラップ時にベースの力強さ、存在感がぐっと増していますね。
MXR M80 Bass D.I.+
上記のPA系2機種とは違い、ベース用エフェクターとして積極的に音作りを行うDIとプリアンプを兼ねたタイプ。M80 Bass D.I.+のXLR OUTからレコーダーへ繋ぎ、EQをフラットの状態でエフェクトをオンにするだけでは特段大きな音質変化はありません。しかしCOLORスイッチを押せば、ミドルがカットされた感じが良く分かるドンシャリ系で硬めなサウンドになります。効きのいいEQもついていて、無機質になりがちなライン出力でもしっかり音作りが出来ます。
ディストーションはザラザラとした細かい質感で、ゲインを抑えめにしてソフトなドライブサウンドにしてもいいですし、しっかり歪ませて攻めた感じの歪サウンドもしっかりラインで完結出来ます。動画終盤のベースのリードパートで歪ませておりますが、アンサンブルと合わせると馴染んでいて、いい味付けになっています。下記の記事でも詳しく取り上げているので、よろしければご覧ください。
動画
まとめ
以上となりますが、いかがでしょうか? MXR M80 Bass D.I.+のフルフラットと比べるとRADIAL JK48 MK2の方が全体的に持ち上がった感じがあり、AVALON U5はより太く、パワフルなサウンドでした。ライブ中心に活動しているベーシストでも、ベースはライン出力で取り扱いされることが圧倒的に多いため、1台はDI機能をもった機材を持っておきたいところです。
下記の記事も合わせて読んでもらうとよりベースのライン出力が重要であることがよく分かりますので、参考にしてみてください。
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