Electro Harmonix のエフェクターの特徴や歴史、オススメモデル

先鋭的なデザインとサウンドキャラクターで、今なお根強い人気を誇る孤高のカリスマ、electro harmonix(通称エレハモ)。

使いやすいとは言い難い強烈な個性を持ったエフェクターも多く、それゆえハマった人には唯一無二のサウンドを実現する頼もしい相棒となるでしょう。

そんな独特の魅力を放つelectro harmonixのエフェクターの特徴や歴史を解説し、ぜひシステムに組み込みたいおすすめモデルもご紹介します。

Contents

electro harmonixの概要と歴史


electro harmonixの歴史は1968年、奇才マイク・マシューズによってニューヨークから始まりました。

サウンドの特徴は一言でいうと「やりすぎ!」

その他多くのペダルエフェクターでは設定できないほどピーク値が高く、極端なエフェクト効果を持つペダルが多いことが特徴です。

プレス成型による金属感剥き出しの無骨な筐体と、そこに描かれたポップでサイケデリックなペイントのコントラストがサウンドキャラクターと共に強烈な個性を生み出し、ファンクやロック系のアーティストを中心に人気に火が付き、ポップスやジャズまでその人気は広がりました。

近年では新モデルの他に、名機のリィシューモデルも積極的に手掛け、多くのアーティストに支持されています。

electro harmonixのエフェクターを使用するアーティスト

カート・コバーン


1991年、「グランジ」というジャンルを世界に知らしめ、衝撃を与えた後そのまま駆け抜けてしまったニルヴァーナのボーカリスト兼ギタリスト、カート・コバーン。

凶暴さと繊細さを併せ持った彼の世界観を構築するファクターの一つに、electro harmonixのSMALL CLONEというコーラスペダルが挙げられます。

カルロス・サンタナ


1969年、伝説的なロックフェス「ウッドストックフェスティバル」に出演、一躍世界的な評価を手にし、今なお現役で活躍するカルロス・サンタナ。

聴けば一発で彼とわかる甘くも憂いを帯びたサウンドメイキングには、electro harmonixのFUZZペダルBIG MUFFが重要な役割を果たしています。

ジミ・ヘンドリックス


説明不要のレジェンドオブレジェンド、ジミ・ヘンドリクス。

彼の特徴的なサウンドを作るペダルとしては「FUZZ FACE」が最も有名ですが、electro harmonixの創始者マイク・マシューズは彼にプロトタイプの BIG MUFFを提供しそのサウンドをフィードバック。

これが後の歴史的成功に繋がったといわれています。

おすすめのモデル

BIG MUFF


electro harmonixの歴史を語る上で外せないのがBIGMUFFです。

モデルチェンジを繰り返しながら50年近くに渡り今でも現行モデルが生産され続ける名機です。

特徴はサスティーンの効いたウォームで粘りのあるFUZZサウンド、またピーキーであるにもかかわらず「汚らしい音」にならない点です。

反面どんな機材を使ってもBIGMUFFの音になるほど個性が強く、好き嫌いがはっきり分かれるでしょう。

SMALL CLONE


前述したカートコバーンも愛用したコーラスペダル。

じゃじゃ馬揃いのelectro harmonixのエフェクターにあって、珍しく素直で太いエフェクトが特徴です。

とはいえモード切替のデプススイッチを装備し、幅広いサウンドメイキングに応えてくれるでしょう。

HOLY GRAiL


ワンコントロールのシンプルな操作性、アナログと間違えるような太く自然な反響からスペイシーで変態的(?)なリバーブまで多彩なサウンドキャラクターと、electro harmonixの魅力を存分に凝縮したリバーブペダルです。

ジョン・フルシアンテの愛器としても有名です。

まとめ


electro harmonixのエフェクターの魅力や特徴を解説し、おすすめのエフェクターもご紹介してきました。

イロモノ扱いされがちなelectro harmonixですが、その根底には長い歴史で培われた確かな技術力が光ります。

一風変わったサウンドを求めるプレイヤーだけでなく、クリアでナチュラルなエフェクターを求めるプレイヤーもぜひ一度手に取ってみてください。

 

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