
はじめに
5弦ベースは、低音域を広げてくれるだけでなく、音楽的な自由度を大きく押し広げてくれる存在です。
特に近年は、ファンク・R&B・ポップスを中心に5弦を前提とした楽曲も増えており、「これから始めるなら5弦から」と考える人も珍しくありません。
今回は、ベース専門店「Geek In Box」が2025年の最新在庫の中から、日本製5弦ベースを5本ピックアップしました。
それぞれが異なる個性と背景を持ちながらも、どのモデルも「音・設計・つくりの良さ」に裏付けられた確かな一本です。
初心者からプロ志向まで、5弦ベースを検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. Freedom Custom Guitar Research / Rhino 5st
東京の工房・Freedom Custom Guitar Researchが製作するRhino 5stは、100年使えることを目指した堅牢な構造が特徴のジャズベーススタイルのモデルです。
「arimizo & one point joint」と呼ばれる独自ジョイントは、ネックとボディを1点で固定しながらも、高精度な噛み合わせで剛性を確保。
締め具合によって鳴りが変化するため、よりタイトな音を出したいとき・空気感を含んだ音を出したいときでセッティングを調整できるのが魅力です。
フレットにはステンレスフレットを採用。通常のフレットに比べて酸化しにくく、長期間にわたってピカピカの状態が維持されるため、音質の劣化やフィーリングの違和感を感じにくいのもポイントです。
また、バッテリーボックスはGOTOH製のプッシュ式ではなく、トラブルを避けるためにあえてスナップ式を採用。
こうした細部の配慮からも、「壊れにくさ」「扱いやすさ」に対する姿勢が伝わってきます。
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2. sugi guitars / NB5
長野県のsugi guitarsは、ビルダー杉本氏が率いる国内屈指のブランドです。かつてFender社の品質低下時にサポートを要請された経験もあり、製作技術の高さと信頼性の面では申し分ありません。
NB5は、モダンジャズベースを基にした設計で、24フレット・滑らかなネックジョイント・5ピース構造など、現代的な仕様がしっかり詰め込まれています。
特にネックの剛性が高く、まさに質実剛健なベースといえます。
ピックアップやプリアンプは控えめながら、素材と構造そのものの響きで勝負する、まさに職人の仕事といえる1本です。
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3. Kikuchi Guitars / Custom Bass 5st
Sadowsky TYOやMetrolineなど、かつての高品質日本製Sadowskyを支えていた菊地氏が立ち上げた新ブランド。
Custom Bass 5stは、これまでの経験を活かしつつ、日本国内で丁寧に仕上げられた1本です。
パーツ構成も本格的で、DiMarzio製ハムキャンセルPU/EMG設計プリアンプ/HIPSHOTのハードウェアといった安心のセットアップ。
トーンは非常にスピーディで、Low-B弦もしっかり響き、セッティング次第で幅広いジャンルに対応可能です。
特筆すべきは「弦高の許容範囲の広さ」で、ローアクション派にもミディアム派にも応える懐の深さがあります。
極めて速いスピード感のある弾き心地が特徴的。
それでありながら十分な低音の量を備え、倍音豊富でトレブリーなサウンドに仕上げられています。
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4. momose / MPJ・Five 1-STD GIB Custom
momoseは、BacchusやHeadwayなどを手がけるディバイザー系列のハンドクラフトブランド。
このモデルは、GIBが過去に扱った中古個体の完成度に感動し、カスタムオーダーをかけた特別仕様です。
フレットにはJescar製のワイドフットタイプを採用し、過去に課題として指摘されていた「フレット浮き」を構造的に解決。
ネックプレートは埋め込み構造、フレット端は見えないよう処理されており、見た目と快適性を両立しています。
ボディカラーもGIBオリジナルで、マッチングヘッドが可愛い印象を与えつつも、設計は実用本位。
近年、ヨーロッパ方面からかなり注目されておりこの値段で購入できるのも今のうちかもしれません。
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5. xotic / XP-1T 5st Black Heavy Aged
xoticはアメリカ発のブランドですが、XP-1Tは日本製で仕上げられた上位モデル。
特徴は、ウッドカバー付きのピックアップによるタッチノイズの少なさと、手元の操作性の高さです。
プリアンプは、かつて「tri-logic」としても知られたxoticオリジナル設計で、細かいニュアンスまで拾える素直なチューニングが魅力。
パーツにはHIPSHOTのウルトラライトチューナーや専用設計ブリッジが採用されており、ハードウェア面の信頼性も高い1本です。
全体的に派手さは控えめながら、演奏面ではしっかり応えてくれる完成度の高さが、スタジオ系プレイヤーからも高評価を得ています。
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まとめ
どのモデルも一貫しているのは、「構造的な完成度」と「弾いたときの納得感」。
木材やジョイント、電装系、フレット処理といった細部に手が入り、使い込んでいくほどにクオリティの高さを実感できるベースばかりです。
GIBでは、発送前の調整・購入後の永年メンテナンス無料サービスがあります!
気になるモデルがあれば、ぜひチェックしてみてください。
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