ベースのブリッジ、ペグに使われる金属の種類とサウンドの傾向

こんばんは!Geek IN Boxの嵯峨駿介です!

亜鉛アルミブラス、昨今では多くの種類の金属がベースのパーツに使われています。それぞれでサウンドは違うんだろうけどそれぞれがどう違うのか、理解のしやすいものではありません。今回はハードウェアに使われる金属の種類や、サウンドの傾向についてわかりやすーくまとめてみようと思います。

目次

  • ハードウェアとは
  • 使われる金属とそれらの特徴
  • 質量とサウンドの関係性

ハードウェアとは

ベースは基本的に木材で作られますが、一部強度が必要な部分、つまりペグやブリッジには積極的に金属がつかわれます。これらの金属素材のパーツを総称してハードウェア、ハードパーツと呼びます。

ハードウェアのほとんどは金属がそのまま使われているわけではなく、メッキ処理が施されます。メッキ処理とは、劣化しやすい金属を劣化しにくい金属で覆う事を言います。また、金属の塗膜で表面を覆う事でエレガントな質感が得られます。メッキの種類には主にクロームメッキニッケルメッキの2種類が使われ、メーカーによってこれらの質感は異なります。

使われる金属とそれらの特徴

ハードウェアに使われる金属にはいくつかの種類があり、それぞれには特徴があります。

亜鉛 – そのまま使われる事は多くなく、銅やアルミ、マグネシウムなどと合わせた亜鉛合金として使われることがほとんどです。この素材は現在最もポピュラーでそのほとんどは液体を金型に流し込んで作るダイキャスト製法と呼ばれる方法で成型されます。
比重:7.14
使用例:ペグブラス:別名真鍮。亜鉛と銅の合金で、亜鉛合金に次いでポピュラーな素材です。亜鉛合金がダイキャスト製法で成型されるのに対して、ブラスの場合は加工性が良いので切削成型で成型されます。
比重:8.43
使用例:ブリッジ、ストップテールピース、イナーシャブロック

アルミニウムハードパーツによく使われる金属素材です。非常に軽量で柔らかいため強度を増すために合金として使われる事も多くあります。ジュラルミンと呼ばれる金属はアルミニウムと銅、マグネシウム、アルミニウムの合金です。
比重:2.7
使用例:ブリッジ、ペグ、ストップテールピース、イナーシャブロック

:ハードパーツに昔からよく使われるトラッドな金属素材。加工性は悪いのでダイキャストやプレスで成型されます。
比重:7.19
使用例:イナーシャブロック、ブリッジサドル

ステンレス:鉄とクロームの合金素材。クロームが表面に被膜を作るため錆びづらく、長く輝きを保ちます。切削性は悪いですね。
比重:7.93
使用例:ブリッジサドル、フレット

チタン:鋼鉄に近い強度がありますが、質量は半分程度と非常に軽量。震動のロスが少なく、音の伝達性に優れています。
比重:4.5
使用例:ブリッジ、ブリッジサドル

タングステン金と同程度、鉄の2.5倍ほどの比重があり、非常に硬質で高価な金属です。加工難易度はとても高く、切削性も当然悪いです。
比重:19.3
使用例:ブリッジサドル

比重とは物質の質量を示す重量比です。水を1としているので、当然比重が1を超えるものは水に沈み、1に満たないものは水に浮きます。大きいほうが重いってことですね。

質量とサウンドの関係性

ハードウェアは当然木材よりも質量が大きく、小さなパーツもギターやベースの鳴りには大きな影響を与えます。例えばブリッジは弦振動をボディに伝え、またボディの振動を弦に伝えます。そうして相互に振動が影響しあい、複雑な倍音構成が生まれます。そのブリッジの質量が小さい場合にはよりブリッジ、ボディにより大きい振動が生まれて倍音が豊富になります。逆に質量が大きいブリッジの場合には振動はしづらく共振による倍音の発生が抑えられ、共振による弦振動のロスが抑えられるためにサスティーンが伸びます。

また、ペグはその質量がヘッドの重さに大きく影響し、ネックの共振に大きな影響を与えます軽いヘッド(質量の小さいペグ)の場合は倍音が豊富になり、重いヘッド(質量の大きいペグ)の場合はサスティーンが伸びます。

まとめ質量の小さいハードウェア→倍音成分が豊富になる

質量の大きいハードウェア→倍音成分は抑えられ、サスティーンが長い

大手楽器店での販売、修理業務やプロベーシストのローディー経験の後に海外向けの小売業に従事。その後ベースショップGeek IN Boxを立ち上げ、現在はGeek IN Boxの運営の他にベースマガジンなどでの執筆を多数担当。

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