最注目エフェクター LINE6 HELIX シリーズ全モデル解説

KEMPER、Fractalに並ぶデジタルアンプ/マルチエフェクターのトップブランド、LINE6。

電子技術の飛躍的な向上に伴い、デジタルモデリングは音楽界におけるスタンダードにまで成長しました。

そんな群雄割拠の時代にあって、トップを走るLINE6のラインナップの中でも特に重要な存在であり、今注目を集めるのがHelixシリーズです。

こちらの記事ではHelixシリーズの概要、やモデル一覧、それぞれの違いや特色について比較・レビューします。

LINE6 Helixシリーズとは

Helixシリーズとは、LINE6がそれまでのデジタルモデリングの考え方を一度リセットし、6年もの月日をかけて完成させたフラッグシップモデルです。

旧シリーズとの最大の違いはその開発コンセプトそのもの。

HELIXは予算・開発期間・ターゲット層を一切想定せず、最高の技術を投入し、最高の製品を作るということのみを追求されたシリーズです。

高性能なデュアルDSPを搭載しHXモデリングと名付けられたその技術は、モデリングで最も大切な再現性の高さだけでなく、実機が持つタッチフィーリングや場合によっては各コントロール部の相互作用まで計算され、それまでの製品より圧倒的にリアルなサウンドを実現しています。

Helixシリーズ一覧

Helixシリーズはグレードや用途によって6種類が存在します(アタッチメント・コントロールを除く)。それぞれどのような違いがあるかを種類ごとにご紹介します。

1.Helix Floor

2015年、勢いに陰りが見えていたLINE6を再びトップに引き上げたHelixシリーズの最初期モデルであり最高峰モデルです。

他の5種類との違いは圧倒的なフレキシビリティでしょう。

様々な外部機器を自在にコントロールできる多彩な入出力端子を装備、マルチエフェクター/デジタルモデラーとしてだけでなく、大型のサウンドシステムのコントロール部、さらにはオーディオインターフェース・ミキサーといった役割も果たすことができます。

サウンドクオリティにおいてはいうまでもなく、1台のモデリングに1ヵ月かけたというアンプモデルを45種類収録、さらに30種類のキャビ、16種類のマイク、70種類のエフェクトが搭載されています。

また、タッチセンシティブ・フットスイッチや視認性のよい大型のLCDディスプレイが採用され、シンプルな操作性と相まってステージ/スタジオのどちらでも実力を発揮できる万能モデルです。



2.Helix Rack

2016年にリリースされたHelix Floorのラックタイプ。

Floorとの違いはフットスイッチがついていないこと、ワードクロックの入力端子を装備していること、安価なことの3点です。

つまり、ステージでの使用よりスタジオでの使用向けにチューニングしたモデルです。

とはいえ別売のHelix Controlを接続すればFloorと同じような汎用性を発揮でき、低価格な分スタジオワークをメインで行うプレイヤーにはこちらがおすすめです。



3.Helix LT

2017年にリリースされたHelix Floorのライトモデルです。

Floor, Rackとの最大の違いは使用目的を絞り込み、低価格化を実現したこと。

各種入出力端子(主に外部機器のコントロール関連)が大幅に削減されています。

ただし、サウンド面ではFloorと同じHXモデリングを搭載し、収録エフェクト/モデリングアンプ、設定方法などに違いはありません。フットスイッチも搭載されています。

市場価格がFllorよりも4~5万円程度安いことを考えれば、純粋にステージでデジタルモデラー/マルチエフェクターとして使うプレイヤーにとっては最適のモデルです。


4.HX Stomp

2018年にリリースされた後発のコンパクト・マルチペダル。他の種類との最大の違いはやはりコンパクトさと軽さです。

筐体の小型化・軽量化に伴い入出力端子は削られ、同時使用可能エフェクト数はFloorの8つから6つに減っています。

ただ、HXモデリングを搭載したサウンドクオリティは上位モデルと遜色なく、1キロをきる軽さとHelix Rackの半分程度の価格はこのモデルにしかない大きなアドバンテージです。

サイズもコンパクトペダル3台程度といったところなので、エフェクトボードに組み込んで使用したいステージメインのプレイヤーにとっては、心強い味方になるでしょう。



5.HX Effects

2018年にリリースされたマルチエフェクトペダル。

他の種類との違いは各種モデラーを一切排除し、代わりにマルチエフェクターとして特化したこと。

Helixシリーズに搭載されている全てのエフェクターに加えて、往年の名機も幅広く収録されています。

さらにHX Stompとほとんど変わらない低価格も魅力。

今までに構築したアンプやペダルボードのシステムに広がりを加えたいというプレイヤーは要注目のモデルです。



6.Helix Native

2017年にリリースされたHelixのプラグイン・モデル。

HXモデリングのテクノロジーはそのまま引継ぎ、PCでの操作に特化したフォーマットに変換されています。

トライアル版もリリースされているので、サウンドにこだわるDTMユーザーにはぜひ触れてほしいところ。

ユーザーのフィードバックを重視し、細かなファームウェアアップデートを提供してくれることもHelix全体の特徴です。

まとめ

Helixは「トップメーカーが本気を出すと大変なことになる」というのを実感させてくれるシリーズです。

また、グレードによってサウンドクオリティを落とすのではなく、機能的な制限を加えることで価格を調節し、それがニーズの異なるさまざまなユーザーを取り込むことに成功しています。

スタジオワークにもステージパフォーマンスにも、または上級者や初心者関わらずLINE6が提唱する新時代のデジタルサウンドを、ぜひ味わってみてください。

ソース:Line6 Japan

大手楽器店での販売、修理業務やプロベーシストのローディー経験の後に海外向けの小売業に従事。その後ベースショップGeek IN Boxを立ち上げ、現在はGeek IN Boxの運営の他にベースマガジンなどでの執筆を多数担当。Twitter : @SAxGA

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