ORANGE のベースアンプの特徴をまとめて実際に比較してみた【AD200B, TERROR BASS】

音楽大国の一つ、イギリスにはHiwatt, Marshall, Laneyなど有名なアンプメーカーが多数存在します。そんな中、今回取り上げたいのは一目で分かるオレンジ色が特徴のアンプメーカー、ORANGE AMPSです。ハイゲインなスタッグのエレキギターアンプを連想するかと思いますが、ベースアンプも非常に魅力的なブランドです。

今回はORANGE AMPSの歴史、そして代表的なベースアンプについて書きたいと思います。

ORANGE AMPSの歴史、発症

ORANGE AMPSとはイギリス、ロンドンを発祥としたエレキギター/ベース用アンプやケーブル、エレキギター/ベース本体などを製造しているメーカーです。

創設者でクリフ・クーパー氏で1968年、楽器店兼レコーディングスタジオとしてロンドンのウエストエンドでスタートしました。活気付いた街並みに反して、店内をブランドロゴと思われるサイケデリックな書体と明るいオレンジ色に塗装を施したがブランド名の由来とされています。

程なくしてすぐに人気が沸騰し、ビートルズジョン・レノンローリングストーンズキース・リチャードエリック・クラプトン氏など著名なミュージシャン達が店を訪れます。

レコーディングスタジオとしては、ザ・ビーチ・ボーイズブライアン・ウィルソン氏やスティービー・ワンダー氏などが利用したと言われています。

多くの楽器販売店が新しいビジネスを拒む中、革新的で優れた品質と独創性のあるサウンドにより早くから評判を築き上げた彼らは、自らがデザインした100W級の真空管ギターアンプ製造を皮切りにアンプメーカーとして名乗りを上げました。

最も有名なモデルは最上位機種のOR120で、ハイゲインなアンプを多数発表している現在のブランドイメージとは少し異なり、重みと粘りのあるサウンドです。

多くのブリティッシュ音楽を生み出したORAGNE AMPSのサウンドは一言で言うならばロック。

ORANGE AMPSのベースアンプの特徴

文字で説明しないPics Onlyというコントロール表記が特徴的

ORANGE AMPSといえば各コントロールを文字ではなくユニークなグラフィックで表記しているのが特徴です。

1973年に本格的なアンプメーカーとして参入し始めた頃、Pics Onlyと呼ばれる象形文字のようなアイコンで各パラメーターを説明することをデザインしました。

言語を問わず、どの地域のプレーヤーでも使いこなすのに困らないようにとORAGNE AMPSのマインドが現在の製品にも引き継がれています。

アグレッシブなサウンドはロックアンサンブルに最適

ORANGEのベースアンプにはいくつかのラインナップがありますが、共通して濃いローエンドやツヤや瑞々しさ、アンプらしいドライブ感が特徴的です。

フルチューブのスタイルの他にも、最近はDクラスの軽量アンプもラインナップされており、こちらも似た特徴を持ちますが非常に軽量でハイパワー。

クラシックなスタイルからモダンなスタイルまで、近年では幅広くカバーしており、多くのミュージシャンに愛されています。

実機レビュー

定番のフルチューブ AD200B


パワーアンプに4本、プリアンプに3本の真空管を搭載したフルチューブアンプヘッドのAD200B

本モデルの持つ密度の濃い低音、音の艶、瑞々しさはパワーアンプ、プリアンプ共に真空管を使っている恩恵が大きく、ロックベースで必要とされる低音の音圧、ドライブ感を存分に体感できます。

小さい音量でもしっかりと音圧を感じることができ、現代的な小型トランジスタ系アンプによる音抜け、クリアさを重視したサウンドとは異なり、非常にウォームなサウンドです。

またコントロールはゲイン、ベース、ミドル、トレブル、マスターボリュームとシンプル。

細かい機能は装備せず、余計な回路を通らないからなのか音が太く、ロックベースのアンプとして支持されているのが分かります。

小型・軽量・ハイパワー TERROR BASS


オレンジのテクニカルディレクターであるアドリアン・エムズリー氏による再設計で伝説のTERROR BASSが完全復刻。

プリアンプにはECC833(12AX7)真空管を搭載し、クラスDのMOSFETパワーアンプを採用した本格派小型プリチューブアンプです。真空管を通したのがよく分かる圧倒的にウォームな質感で、ローミッドを中心とした高い音圧を感じます。

コントロールはゲイン、3バンドEQ、ボリュームというシンプルで、細かい補正を必要と感じさせない力強いサウンドキャラクターが特徴です。

また当時のモデルから追加機能となるクリーンスイッチはヘッドルームを拡張し、スッキリとしたクリーンサウンドを出力することができます。

これはスラップやタッピングなどレスポンスの速さが求められる昨今のベースプレイのトレンドを意識した機能と言えるでしょう。

またアンプ背面にはレコーディングで必要とされるライン出力用のDI OUTや、コーラスやリバーブ等のエフェクト音とアンプの原音を調整する際に必要なセンドアンドリターン端子を搭載しており、シチュエーションを問わず幅広く活用することが出来ます。

軽量なうえに専用のソフトケースも付属しており、手軽に持ち運べるのもいいポイントですね。

ORANGE AMPSを使用しているミュージシャン

日向秀和(ストレイテナー)

 

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たなしん (グッドモーングアメリカ)

 

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MISA(BAND-MADE)

 

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まとめ

以上となりますが、いかがでしょうか?

真空管の質感が特徴的なベースアンプメーカーと言えば、他にはAMPEGやFENDERなどが挙げられますが、このORAGNE AMPSの見た目にも温かくて明るいサウンドキャラクターは音作りに個性を求めるベーシストにとって要チェックのブランドでしょう。

創立50周年を超えてなお愛され続けるORAGNE AMPS、この機会にぜひ一度そのサウンドを体感してみて下さい。

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大手楽器店での販売、修理業務やプロベーシストのローディー経験の後に海外向けの小売業に従事。その後ベースショップGeek IN Boxを立ち上げ、現在はGeek IN Boxの運営の他にベースマガジンなどでの執筆を多数担当。Twitter : @SAxGA

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