【レビュー】機材レビュー Lakland 55-94 Standard

こんばんは、嵯峨駿介です。今回は写真を撮りまくって弾き込んだLakland 55-94 standardのレビューです。

Laklandは元々ハイクオリティのベースを作っていましたが、ひなっちさん、tetsuyaさんが使い始めて一気に人気が出ました。スタジオワーカー、セッションミュージシャンもよく使っていますね。

まずはヘッドから見ていきましょう。

lakland-55-94-standard-01

 

ちょっと違和感を感じませんか?

指板、はみ出てる……??

ちなみにこちら参考資料です。

 

なぜ指板がはみ出ちゃってるかというと、それはヘッドの厚さに理由があります。ヘッド厚を比べてみましょう。

Contents

一般的なJB 約15mm

Lakland 55-94  約18.8mm

約4mm厚いですね。

 

ヘッドの厚みがサウンドに影響する、ということでこのヘッド厚を採用しているようです。ヘッドに限らず、ネックの重さ、バランスは出音に大きく影響します。

ヘッドを厚くしたのはいいものの、その厚さのせいで通常のペグが取り付けられません。Laklandはどうやって解決したかというと……

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ペグのナットサイズにあわせてぴったりヘッドが落とし込まれています。

 

これは明らかに手間のかかる部分ですが、そうしてまでこだわったヘッド厚なわけですね。

このこだわり、素敵です。

 

 

そんなデザイン面はもちろん素晴らしいのですが、Laklandは木取りがとってもいいです。

lakland-55-94-standard-08

びしっとした柾目。

 

この木材のクオリティの高さがネックの精度を高め、高い演奏性の鍵となっています。

 

神は細部に宿る、なんてよく言われますが、Laklandは細部が美しいです。

 

例えば指板のドットインレイ

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バーズアイメイプルのバーズアイの部分を使っています。

もはややりすぎ。

 

続いてボディ

lakland-55-94-standard-06

 

ハイポジションへのアクセスも良好。

かつ破綻のないデザインで普段フェンダーを使っている人でもパッと弾ける整合性があります。

 

細部をみていきましょう。

まずはトラスロッドから。

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簡単にアクセスできるのはリペアマンにとっては非常にありがたい。

ちなみにLaklandのロッドは回し心地がとても良いです。

これはロッド自体の精度はもちろん、ロッドの仕込みの精度の高さを示しています。

1流のメーカーのベースはやっぱりロッドの回し心地、ビスの回し心地から違います。(本当です)

 

続いて特徴的なブリッジ

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1見してLaklandとわかる、トレードマークです。

余計な造形がないので手のひらでミュート(ブリッジミュートとかパームミュートと呼ばれる奏法)しても痛くありません。

 

これ、案外大事なんですよね。通な機能性です。

ちなみに裏通しにも対応◯

 

裏側もちらり。

 

かっちり5点止め、ギリギリまで攻めたネック、良い印象ですね。

(ちなみに真ん中のジョイントビスの締め具合で出音をコントロールできる説があります)

 

さて、次はエレキベースの心臓、電装系です。

 

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フロントにシングルコイルピックアップ、リアにハムバッキングピックアップのレイアウト。

 

以前はBartoliniピックアップを採用していましたが、現在はオリジナルピックアップになっています。

あくまでサウンドはトータルでのデザインですが、PUの印象としてはBartoliniに似ていて、ウォームでパンチがあります。

 

カバーされてポールピースが露出されていないタイプですね。

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コントロールはボリューム、バランサー、3EQとリアピックアップのコイルの切り替えスイッチ

このスイッチがとても良くできています。3wayのスイッチで、それぞれは以下のようになっています。

1- 60’sJBのサウンドをエミュレートするシングルコイル

2- ハムバッキング

3- 70’sJBのサウンドをエミュレートするシングルコイル

完全にやりすぎ君です。これが何かというと要はタップスイッチなのですが、2つあるコイルのうちどちらを使うかを選べて、それらのコイルがちょうど60’sJBと70’sJBのピックアップの位置関係にあるのでそれぞれのサウンドをエミュレート、ということです。

つまりJBスタイルで、リアピックアップの位置を選べるという解釈もできます。(マニアック……‼︎)

そしてそのどれもが使えるサウンドになっているのが素晴らしい点ですね。このサウンドの幅はとても有効で、スタジオワーカーにユーザーが多いのも納得できます。

続いてボディバック

パネルにビスが4つしかありません。外すのが楽。無駄にビスをつけてるメーカーは見習ってください。

そしてこちら。

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コントロールパネルはよくつけ外しが行われる部分なので、ビスの山がなめてしまい、ビスとして機能しなくなることが多々有ります。その点Laklandはボディにビスを受ける金属パーツが埋められています。素晴らしい。シールディング用の銅箔も美しく貼られていますね。

また、オリジナルのプリアンプも見逃せないポイントの1つです。これはミッドの周波数帯をスイッチで選ぶことができます。

内容はコントロールパネルの裏側に。

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邪魔な帯域をカットしたい人もいれば、美味しい帯域をブーストしたい人もいますから、この周波数を選べるのはありがたいですね。

新品だと結構高いけど中古なら比較的手を出しやすい価格帯になっているのも魅力の1つです。(どっちにしろ高いんですけどね)なかなか出物も多くないLakland、見かけたら弾いてみてください。驚きます。

それではまた。

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