【レビュー】TC ELECTRONIC RH450 名門が手掛ける軽量Dクラスアンプ

アンプヘッドの小型化が進み、リーズナブルな価格の製品が増えました。そのため、ヘッドアンプを所有してライブハウスやスタジオに持ち込むベーシストも珍しくはありません。

多くの製品が存在する軽量Dクラスアンプの中でも一際高い人気を獲得したTC ELECTRONICのヘッドアンプ、RH450をレビューします。

目次

  • 1. ライブでの使用を想定した高い汎用性
    • ポータブル性
    • 3チャンネルの音色切替
    • チューナー機能
    • ヘッドホンアウト
  • 2.抜群の音作りをアシストするコントロール
    • 周波数帯域の可変自在な4 BAND EQ
    • モダンな歪効果が得られるTubeTone
    • 音のまとまりを良くするSpectraComp
  • 3.使用感

1. ライブでの使用を想定した高い汎用性

ポータブル性

275×290×66mmとコンパクトなサイズ、4kgとアンプヘッドとしては軽量です。正面から見て左側に本体と一体型のハンドルがついており、ポータブル性の高い仕様となっています。スタジオやライブ会場に持ち運んで使用することを一番に考慮しています。

・3チャンネルの音色切替

このアンプの最大の特徴である3チャンネルの音色設定とフットスイッチによる切替。好きな音色を設定し、「MENボタン」を約2秒間長押しすれば保存完了。そして3チャンネルまで音色設定ができ、リモート・フットスイッチ:REMOTE RC4(別売)で切り替えが可能です。

ギターアンプではMarshall等でこの様な使い方が既に存在していますが、ベースアンプにおいては少し珍しい機能です。メインの音色以外に、ブースター、歪と言った感じでアンプだけで瞬時に様々な音色が呼び出せるのでライブでは特に有効でしょう。

・チューナー機能

アンプに高精度フル・クロマチックチューナーを内蔵。アンプのフロントパネルに加え、リモート・フットスイッチ:REMOTE RC4にチューナー情報が表示されます。別途チューナーを経由する必要がなく、余計な接続やセッティングが不要になることは大きなメリットと言えます。ちなみにチューナーはミュートのオンオフに関わらず常時作動します。

・ヘッドホンアウト

スピーカーアウト、バランスアウト、プリアンプアウト以外にヘッドホンアウトを完備。ヘッドホンでベースの音をモニター出来るため、自宅での練習にもオススメです。更にAUX INも搭載しており、iPodをつないでメトロノームアプリや音源に合わせて演奏することも可能です。

2.抜群の音作りをアシストするコントロール

・周波数帯域の可変自在な4 BAND EQ

Treble、High-Mid、Low-Mid、Bassの4 BAND EQ。中心周波数をそれぞれ1,600hz, 800hz, 400hz, 280hzとし、ローエンドは71hz、ハイエンドは6,300hzまでカバー。

SHIFTボタンを押すとパラメトリックEQが作動し、中心周波数を任意のポイントに調整出来ます。このイコライザーはピンポイントに周波数を割り当てられるため、ベース本体の特性や音楽ジャンルに合わせた音作りに対応でき、非常に万能です。

・モダンな歪が得られるTubeTone

このTubeToneは温かみのあるモダンな歪サウンドを簡単に作ることが出来ます。チューブ・プリとチューブ・パワーアンプ部それぞれのセクションを再現し、上質なオーバードライブを鳴らせます。設定値を上げ目にするとインパクトのある強い歪を体感できます。

ベースにおいても多彩なサウンドキャラクターが求められる中で、アンプ本体で歪サウンドが作れることは非常に大きなメリットです。

・音のまとまりを良くするSpectraComp

ロー、ミドル、ハイにそれぞれ独立したコンプレッションを行うマルチバンドコンプレッサーです。スレッショルド値、レシオ、アタック、リリースをそれぞれの帯域の特性に合わせてセッティングすることにより原音のニュアンスを崩さず、スムーズなコンプ効果が得られます。

SHIFTボタンを押した状態でGAINのツマミを回すことで、コンプのかかり具合を調整出来ます。ナチュラルでタイトな仕上がりになるため、1ランク上の音作りが出来ます。

3.使用感

ベース本体のキャラクターをそのまま出力できるストレートでサウンドです。立ち上がりも良く、高い解像度によりアンサンブルでは存在感があります。そして上記で述べた汎用性の高さと充実した音作りの機能により、ライブ、レコーディング、スタジオでのバンド練習に個人練習と様々なシチュエーションに活用できます。

音作りを突き詰めることがベースアンプを購入する一番の理由だと思いますが、そこに究極なまでの利便性を加えることにより、非常に付加価値の高いアイテムとなっています。

さらに自動感知型パワーサプライを搭載しており、90Vから240Vの範囲でヒューズ交換なしに電源を自動的に切り替え出来るので、ワールドツアーを行うプロユーザーにとっても心強いでしょう。そして文字盤やツマミがオレンジに光るので、このデジタルなルックスはステージでもひと際目立つことでしょう。

・TC ELECTRONIC RH450(ベースアンプ、出力:450W/4Ω)
参考価格:¥78,000(税抜)
http://www.tcelectronic.com/ja/rh450/
・Remote RC4(リモート・フットスイッチ)
参考価格:¥17,800(税抜)

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