xoticのエフェクターの特徴や歴史、オススメモデル

ギター及びベース用のプリアンプ・エフェクターの製造メーカーとして名高いxotic(エキゾチック)をご存知でしょうか?

xoticはエフェクターブランドとしては比較的若い部類に入りますが、登場以来名だたるプロミュージシャンをうならせる品質で、エフェクターのトップブランドへと躍り出ました。

本記事では、そんなxoticエフェクターの特徴、歴史そしてベーシストのあなたに使ってほしいおすすめモデルを紹介します。

Contents

xoticの概要と歴史

1998年、xoticはアメリカ・南カリフォルニアの小さなガレージで産声を上げました。

たった一人のエンジニアが始めたこの小さなエフェクター会社は、他社製エフェクターとは一線を画す品質と機能を武器に、ギタリスト向けのエフェクターを製造することから始まっています。

ここ、日本にギタリスト向けのxoticエフェクターが入ってきたのは、2000年代に入ってからです。

当時の日本はハンドクラフトエフェクターブームであり、メーカーや個人製作家によるエフェクターが雨後の筍(たけのこ)のようにリリースされては消えていきました。

そんななか、xoticエフェクターはひと味もふた味も違うその魅力で、ファンを拡大していきます。

コンサートの為に来日する海外のトップギタリストのエフェクトボードにはxoticのエフェクターや、まだ開発段階のプロトタイプが並ぶようになり、雑誌で特集されるなどして人気を確実なものとしています。

現在xoticでは、飽くなき品質へのノウハウをギターやベースにも活かし、エフェクター製造会社から、ギターやベースまで製造する会社へと成長しています。

xoticの高品質なベースは特に、シビアなレコーディングの現場を渡り歩くスタジオミュージシャンに愛用されています。

xoticのエフェクターの特徴


冒頭でも触れたように、xoticエフェクターの特徴は、その「品質の高さ」にあります。

回路としての品質の高さ、高品質な部品の選定、過酷なステージに耐える耐久性、そういったエフェクターに必要な要素をできるだけ損失することなく、1つの筐体に詰め込んだのがxoticエフェクターです。

エフェクターに使われる電子部品等は徹底的にテストが繰り返され、ただのエフェクターとしての機能だけでなく、芸術性までもアーティストにもたらしてくれる稀有なブランドのひとつとなっています。

xoticエフェクターの代名詞といえば、下記でも紹介しているBooster、Preampでしょう。この2つが、xoticの名を不動のものとした機種と言っても過言ではないでしょう。

BoosterもPreampも特に真新しいエフェクターではありません。しかし、xotic製は革新的でした。

「バイパス機能」「優れたトーンコントロール性」「狙った帯域(20db~)の確実なブースト」これらの機能は、プロだけでなくアマチュアや初心者にも共通して受け入れられ、「xoticでなきゃ」といったフォロワーを生み出しています。

まさに品質革命を起こしたと言えるでしょう。発売から20年近く経ってなお選ばれ続けているエフェクターの一つ「RC Bootser」が、xoticとユーザーの関係を物語っています。

おすすめのモデル


xoticには残念ながらベース用のエフェクターはそれほど多くありません。

しかしながら、ベーシストがオーバードライブ選ぶ時のファーストチョイスが「TECH21:sans amp」であるように、「ベースブースターといえばxoticをまず試す」といった流れが出来始めています。

ベース界でもスタンダードとなり始めているんですね。

今回は、xoticエフェクターの代名詞:BoosterとPreampを紹介します。

共にベース用に開発された商品で、品質は折り紙付きです。

Bass RC Booster


Bass RC Boosterは、xoticのフラグシップモデル「RC Booster」ベース版です。

RC Boosterは、クリーンサウンドを音質を損なわず、且つ艶をプラスして音量を持ち上げたいギタリストの夢をかなえたエフェクターでした。

そのRC Boosterのベース版を待っていたベーシストも多かったことでしょう。

Bass RC Boosterはビンテージのベースを使うベーシストにも優しい設計となっています。

ベースのパッシブ・アクティブを選ばず、音の相性を発揮できる設計になっているからです。

バッファー機能を備え、クリーンサウドをそのままもちあげることも、トーンを自由にコントロールすることもできます。

特に、シールドケーブルの特性により、ハイやローが削れてしまった音を補正するには役に立つでしょう。

ACアダプターと9Vバッテリーで使用できます。


Bass BB Preamp


「太く、コシのある音」と称されるBB Preampです。

ベースは通常「パッシブベース」「アクティブベース」と別々の回路を持ち、エフェクターの選定にもベース自体の回路を計算する必要があります。

しかしxoticのBB Preampはベースの回路を問わず柔軟に対応できる広範囲のトーンコントロールがあります。

また、プリアンプにありがちな「極端な音質変化」はありません。

BB Preampはベース本来の音質を損なわずに自然にドライブをかけ、音量を持ち上げることに成功しています。

ソリッドステートアンプの無機質な音を、まるで真空管アンプを使っているような温かみのある音に変えることができる”隠し味”として、エフェクトボードに入れているベーシストも多いです。

ACアダプターと9Vバッテリーで使用できます。


X Blender

X Blenderは音を変化させるエフェクターではありません。

ギターやベースとアンプの間にエフェクターをセッティングする場合、エフェクターの数が多いほど、また、個々のエフェクターの品質により「音痩せ」「音抜けの悪さ」が顕著になります。

そんなときに活躍するのかがX Blenderです。

XBlenderでは、原音とエフェクターを通過した後の音をブレンドできるため、原音の音のコシや太さを残しながら、エフェクト音をミックスしてアンプに送ることができます。

この考え方により、「音痩せ」や「抜けの悪さ」をクリアにしているわけですね。

エフェクター使い必携のエフェクターと言えます。


Robotalk


Robotalkはフィルター系のエフェクターで、いわゆる「オートワウ」の一種です。

2つのフィルターチャンネルを持ち、非常に幅広い音作りを得意としているエフェクターです。

音の質は、古くからある「オートワウ然」としたサウンドというより、モダンでクリアな音質としてセッション系ミュージシャンを中心に人気があります。

ギター用に開発されたフェクターですが、現行のRoboTalk2では内蔵のディップSWを変えるだけでベースに対応できます。

ここぞ!というときの”飛び道具”としてエフェクトボードに忍ばせておきたいですね。


SP Compressor

音の粒を揃える役割のコンプレッサーですが、カッティングなどを多用するギタリストだけでなく、ベーシストにも人気です。

元来ベースは、音量をコントロールするのが非常に難しい楽器ですが、SP Compressorのようなコンプ系エフェクターにより、音の粒を揃え、バンド全体のアンサンブルを引き締める効果が狙えます。

特に歌ものバンドなどでは、低音がしっかりすると、ボーカリストも歌いやすくなります。

アンサンブル全体を考えた時に、是非導入しておきたいエフェクターのひとつです。

SP Compressorはコンプ系エフェクターの中でも効きが強いタイプではありませんが、狙った音域をしっかりまとめあげるにはこれ以上ない信頼性の高いエフェクターです。

「Hi-Mid-Lo」、「BLEND」、「VOLUME」の3つのパラメータだけで設定できる手軽さもうれしいですね。


まとめ

エフェクターは毎年のように新作・新鋭メーカーが現れては消えていく音楽界の激戦ジャンルです。

そんなシビアなジャンルで20年もの間トップミュージシャンに選ばれ続けるxoticエフェクターの魅力は伝わりましたか?

エフェクターの中では高額な部類に入るxoticエフェクターですが、品質と、演者のプレイに確かなレスポンスをくれる類まれなるエフェクターとして、ぜひ試してみてください。

”足元にxoticがあるだけで安心できる”

そんな思いを抱くギタリスト・べーシストの気持ちを、xoticはエフェクターとして返してくれます。

音質・品質だけでなく、ぜひそのエンジニアやメーカーの思いにも触れてみてください。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でGeek IN Boxをフォローしよう!