ベースを選ぶとき、意外と見落としがちなのが重さです。ライブや長時間の練習では、数百グラムの差が肩や腰への負担として大きく効いてきます。一方で「重いベースのほうが音が良い」という話を聞いたことがある方もいるでしょう。
この記事では、ベース専門店Geek IN Boxのオンラインショップに掲載されたベース1,757本の実測重量データをもとに、ベースの平均的な重さやモデル別の傾向、重さと音・弾きやすさの関係を解説します。

Sadowsky / ML21 VJ4 ASH BLACK(3.632kg)(Geek IN Box取り扱い品)
エレキベースの平均的な重さは約4.2kg
Geek IN Boxのオンラインショップに掲載されたベース(新品・中古を含む1,757本)の重量を集計したところ、平均は約4.20kg、中央値も約4.20kgでした。
| 重さ | 割合 |
|---|---|
| 3.5kg未満 | 約5.6% |
| 3.5〜4.0kg | 約24.0% |
| 4.0〜4.5kg | 約47.9% |
| 4.5〜5.0kg | 約19.0% |
| 5.0kg以上 | 約3.6% |
※Geek IN Boxオンラインショップの商品ページに記載された実測重量をもとに集計(2026年10月時点)。
半数近くが4.0〜4.5kgに集中しており、これが一般的なエレキベースの重さの目安と言えます。4.0kgを切ると「軽め」、4.5kgを超えると「重め」と考えてよいでしょう。
モデル・タイプ別の重さの傾向
同じデータから、代表的なモデルやタイプごとの平均重量をまとめました。
| モデル・タイプ | 平均重量(集計本数) |
|---|---|
| Fender Precision Bass | 約4.09kg(116本) |
| Fender Jazz Bass(4弦) | 約4.23kg(88本) |
| Sadowsky | 約3.97kg(108本) |
| YAMAHA | 約4.24kg(114本) |
| Music Man StingRay | 約4.41kg(117本) |
| Atelier Z | 約4.42kg(113本) |
| Fodera | 約4.52kg(37本) |
| 5弦ベース全体 | 約4.41kg(217本) |
全体として、5弦ベースは4弦より平均で約0.2kg重く、ボディが大きめのStingRayや、硬い木材を組み合わせることの多いハイエンドベースも重めの傾向があります。一方で、同じモデルでも個体差が大きく、たとえばPrecision Bassでも約3.5kgから5kg超まで幅があります。

Fodera / Imperial 5 Elite(5.020kg)(Geek IN Box取り扱い品)
重さを決める要素
ボディ材
重さに最も影響するのがボディ材です。一般的に、アッシュやメイプルは重め、アルダーやバスウッドは比較的軽めと言われます。ただし、同じ樹種でも木材ごとの密度に差があるため、個体差が生まれます。
ボディの形と大きさ
ボディが大きいほど木材の量が増えるため重くなります。反対に、ヘッドレスベースのようにボディが小さくヘッドがないデザインは、3kg前後と大幅に軽くなります。
弦の本数とネック
5弦・6弦ベースはネックが太く、ペグも増えるため重くなりがちです。また、ネックの材や太さもバランスと重さに影響します。
パーツ
ブリッジやペグなどの金属パーツも重さに関わります。最近は軽量ペグを採用するベースも増えており、総重量だけでなく後述する「ヘッド落ち」の軽減にも役立っています。
重いベースと軽いベース、音の違いは?
「重いベースは音が太い」「軽いベースはよく鳴る」といった話はよく聞かれますが、重さだけで音の良し悪しが決まるわけではありません。傾向としては次のように言われることが多いです。
- 重めのベース:サスティン(音の伸び)が長く、芯のあるタイトな音になりやすい
- 軽めのベース:生鳴りが大きく、レスポンスが速く、空気感のある音になりやすい
実際の音は木材の質、ネックとボディの組み合わせ、ピックアップや電装系など多くの要素で決まります。重さはあくまで判断材料のひとつとして考え、実際に音を出して確かめるのがいちばんです。
重さと弾きやすさ(体への負担)
長時間の演奏なら4kg前後が目安
立って演奏する時間が長いほど、重さは肩や腰への負担として効いてきます。体格や筋力にもよりますが、長時間のライブや練習が多い方は4kg前後を目安に選ぶと負担を感じにくいでしょう。
重さだけでなく「バランス」も重要
同じ重さでも、ヘッド側が重いとストラップで吊ったときにネックが下がる「ヘッド落ち」が起き、左手に負担がかかります。購入前にはストラップで吊った状態のバランスも確認しましょう。
ストラップで負担を減らす
重いベースでも、幅が広くクッション性のあるストラップを使うと、肩への負担を大きく減らせます。GIB BASICのNeofit Strapのように、重量を分散させる設計のストラップもおすすめです。
まとめ
Geek IN Boxの販売データでは、エレキベースの平均重量は約4.2kgで、半数近くが4.0〜4.5kgに収まっていました。5弦ベースやハイエンドベースはやや重め、ヘッドレスベースは大幅に軽めの傾向があります。
重さは音と弾きやすさの両方に関わる大事な要素ですが、最終的には実際に抱えて、音を出して選ぶのがいちばんです。Geek IN Boxのオンラインショップでは、全商品に実測重量を記載しています。重さで迷ったら、お気軽にご相談ください。
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