日本だけに留まらず、世界中で多くの愛用者を持つBOSSのエフェクター。
長い歴史の中で数々の名機が生産され、プロミュージシャンのサウンドメイキングにも欠かせないペダルとして今なお高い人気を誇ります。
ミュージシャンであれば誰もが一度は目にし、聴いたことのあるものになっています。
こちらの記事ではその特徴や歴史を解説し、2019年時点で手に入るおすすめのモデルをご紹介します。
BOSSの概要と歴史
BOSSの歴史とは、ペダル型エフェクターの歴史そのものといっても過言ではありません。
1976年に開発された世界初のコーラスペダルCE-1を皮切りに、1977年の世界初のオーバードライブペダルにして名機OD-1、1987年にこれも世界初のリバーブペダルRV-2を発表するなど、常に時代をリードしてきたのがBOSSのエフェクターです。
それまで主流であったラックタイプからよりプレイアビリティを重視したペダルタイプの登場によって、主にライブパフォーマンスに大きな影響を与えました。
今でこそエフェクターといえばペダル型が一般的にイメージされるようになりましたが、これはBOSSのエフェクターの歴史の功績と言えるでしょう。
近年ではその培った音響技術、モデリング技術を利用してアンプシミュレーターなども発表しています。
BOSSのエフェクターの特徴
BOSSのエフェクターの特徴として、耐久性、インターフェースの使いやすさ、サウンドキャラクターの多様性、汎用性とコストパフォーマンスが挙げられます。
BOSSのコンパクトエフェクターは全てダイカストボディを採用し、「踏まれること」を前提に作られているので非常に頑強です。
さらにペダル部分が電池ケースの蓋を兼ねているためにメンテナンスしやすく、踏みやすいのも特徴です。
UIは直感的に操作しやすく、多彩なエフェクターのラインナップがあるにも関わらず全てを同じような感覚で操作できることも特筆したい点です。
音質はクリアでわかりやすく、ミュージシャンにとってもリスナーにとっても明快なものになっています。
ローランドのエフェクターの特徴
BOSSブランドは、元々rolandのグループ会社として発足しました(2018年に再統合)。
ペダルエフェクターのイメージが強いBOSSに対し、ラック型エフェクターやアンプ、スピーカー、シーケンサーやオーディオインタフェースなど、ラインナップが幅広いのが特徴です。
40年以上の歴史を持ち、また時代に先駆けてデジタル技術に注力してきたrolandだけあり、エフェクターには独自の技術COSMを搭載しています(BOSSのマルチエフェクターにも搭載)。
これにより、アナログ回路が持つ独特の空気感や音質の再現性と精度、さらに操作性が非常に高く、近年主流になっているDTM環境との相性がよいことが特徴です。
おすすめのモデル
BD-2 Blues Driver
多くのギタープレイヤーにとって最初に買うエフェクターはいわゆる「歪み系」でしょう。
BOSSの歴史の中でも間違いなく3本の指に入るコンパクトペダルの名機がBD-2です。
クリアでありながらコシがあり、甘さの中にもきらびやかさがあるといった対極的な音質を見事に再現した音色はこのエフェクターにしか出せません。
キャラクターの幅も広くゲインを絞ればブースターに、開ければヘヴィなディストーションのような使い方も可能です。
どんなギターにも合いますが特にシングルコイルのギターと合わせると存在感が際立ち、非常におすすめです。
GT-100
汎用性とコスパの良さではNO.1のマルチエフェクター、GT-100。
COSM技術を用いたアンプモデリングは再現性が高く、シミュレーターの弱点であるレスポンスの悪さを感じさせません。
BOSS製らしい操作性のよさも相まってライブパフォーマンス、レコーディングとも一台でこなせる万能モデルです。
マルチエフェクター選びに迷っている方はとりあえずこれを選べば間違いありません。
BB-1X Bass Driver
ベース用のプリアンプ/オーバードライブペダルとして評価の高いBB-1X。
歪み系ペダルの弱点である音痩せが起こらず、それどころか厚みが増すためトーンコントロールのレンジの広さも相まって非常に汎用性の高いペダルです。
何よりこのサイズでプリアンプとして使用できることが驚きです。
まとめ
BOSSのエフェクターの歴史や特徴を解説し、システムにぜひ組み込んでおきたいおすすめのエフェクターをご紹介してきました。
低価格でありながらプロミュージシャンの使用に耐える品質を持ち、さらに初心者の方でも操作しやすい懐の広さを持ったBOSSのエフェクター。
ぜひその魅力を味わってみてください。
最新情報をお届けします
Twitter でGeek IN Boxをフォローしよう!
Follow @Geek_IN_Box