よく語られているのは木材から水分が抜けること、塗装が完全に硬化しきること、PUのマグネットが減磁されること、あたりですよね。いずれも経年変化です。当時の製造の質が高いから、という論説もありますが僕はちょっと懐疑的です。木材の質についても同様に現在使われる高価なものが悪いとは言えないなと思います。

ちょっと興味深いのは、当時の製造コストと同じように作られているのがAmerican StandardやAmerican Vintage（とその後それらを継いだライン）ですが、それらよりもCSやMBSのラインの方がよりヴィンテージが持っている、皆さんが評価する特性をより強く持っていますよね。これはつまり再現可能な範囲がある程度あるということで、全く同じものを作ることは不可能ですがある程度までは突き詰められる部分なのだろうと、個人的には考えています。