マグネティックピックアップの正体

みなさん、何気なく過ごしているマグネティックピックアップとの日々、無駄にしていませんか?

 

 

毎日過ごす相手だからこそ、もっと深く知ったらもっと楽しくなるはず。

 

そういうことなので今回はマグネティックピックアップの素材や構造について。

 

まずはこちらの画像を

001

 

ピックアップの構造自体はシンプルで、マグネット(ポールピース)の周りにコイルを巻いただけです。

(ちなみに右下はハムバッキングPUの説明。逆巻き逆磁極のピックアップを2つ組み合わせたものがハムバッキングPUです)

 

ポールピース自体がマグネットの物もあれば、磁力のないポールピースに別のマグネットを触れさせて磁性体にさせている物もあります。

 

ですので、ピックアップの特性を決定づける要素を挙げてみると、マグネットコイル

 

たったの2つです

 

どちらも説明してみます。

 

まずはマグネット

 

マグネティックピックアップの正体とか原理とか、説明します02

 

一般的に使用されるマグネットとしてポピュラーなのはアルニコ、そしてセラミックです。

 

アルニコはセラミックに比べて減磁しやすいために時間と共にサウンドは変化して、減磁の具合も環境に左右されるために大変不安定なマグネットと言えます。

 

また、アルニコには幾つかの種類があります。

 

名前 – 磁束密度 – 保持力

アルニコ1 – 720 – 470

アルニコ2 – 750 – 560

アルニコ3 – 7000 – 480

アルニコ4 – 5600 – 720

アルニコ5 – 12800 – 640

アルニコ6 – 10500 – 780

アルニコ8 – 8200 – 1650

 

 

こんなに種類があるのにピックアップに使われるのは、ほとんどがアルニコ2、アルニコ5です。

(もっと作ればいいのに・・・)

 

ビンテージタイプにはアルニコ2が、モダンなタイプにはアルニコ5が採用される傾向があります。

 

 

セラミックは世の中で最も一般的なマグネットでしょう。

鉄化合物の粉末を高温高圧で焼き固めて作ります。(って本に書いてました)

 

サウンドはアルニコに比べてレンジが広く出てくる傾向があります。PRSがよく使うので、ギタリストにはより馴染みが深いかもしれません。

 

サウンドはレンジが広い分少しのっぺりした印象があります。

 

その他のマグネットとしてはネオジウムが使われる事もありますが、あまり一般的ではありません。ピックアップよりも最近流行りの軽量スピーカーのマグネットとしてよく使われてますよね。Epifaniとかmarkbassとか。

 

 

さて、マグネットの次はコイルです。

 

マグネティックピックアップの正体とか原理とか、説明します03

 

コイルの素材はほとんどが銅線をエナメルで覆った、エナメル銅線と呼ばれる線材です。

 

ここで使用されるエナメル銅線はとても細くて、AWG42~43程度が一般的です。

AWGっていうのはここでいうと、線材の太さです。

 

ちなみにAWG42~43をミリに直すと

 

 

0.055mm~0.063mm

 

 

 

細っ!!!!

 

 

 

ちなみにギターの配線に使われるのは22AWG( 0.64mm)前後が一般的です。

 

それだって細いですよねー。

 

 

ちなみにちなみに人間が目測できる一番小さい単位が0.1mm程度だと言われています。

(僕の中で)

 

この線材の太さやエナメルの性質、厚さすらサウンドに影響します。

(やっぱり厚さ0.03mmとかのがいいんですかね。)

 

また、基本的にコイルの巻き数が多ければ多いほど直流抵抗値が大きくなります。

 

測り方はピックアップから出ている2つのリード線にテスターをあてるだけ。

 

一般的には10kΩ程度。

 

この抵抗値の数値は公開されている事が多いので、ピックアップを選ぶときは参考にしましょう。

 

ダンカンのデータ

http://www.espguitars.co.jp/seymourduncan/pickup/tonechart.html

 

 

コイルは巻けば巻くほど音量は大きくなりますが、ノイズは増え、高域特性は悪くなります。

 

 

また、サウンドに影響する他の要素としてはポールピースとコイルの距離も挙げられます。

 

これはほとんどの場合ピックアップの大きさで判断できます。

 

ポールピースとコイルの距離が近ければ近いほど高域をよく拾うため、細長いピックアップはサウンドがシャキッとします。

 

これが顕著なのがストラトタイプのPUと、P90 。

 

両方同じシングルコイルなのにサウンドは全然違いますよね。

昨今のベース用ピックアップでいうと、nordstrandのこれとか、そういうデザインなんじゃないかなぁ。

 

マグネティックピックアップの正体05

 

 

ハムバッキングピックアップは構造上磁界がシングルコイルとは大きく異なります。

 

広い範囲で弦振動を拾うため、比較的フラットな特性となりますがコイルが長くなってしまうので高域特性は悪いです。

(要因は他にもありますが)

 

また、2つのピックアップの信号が混ざるので、倍音構成もシングルコイルとは大きく違ってきました。

 

 

こんなに書きましたがまだ書き足りません。それくらいたくさんの要素がつまってます。

 

男心をくすぐるピックアップ、もうちょっと知って、楽しんで、ピックアップとの楽しい日々をぜひ。

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