ベース用オーバードライブの音作りのコツや良音なおすすめモデル

音を「歪ませる」といえば、真っ先にロックギターのイメージが思い浮かびますが、現代のポップミュージックにおいては、エフェクトを駆使したベースサウンドは一般的になっており、歪んだ音もその内の一つです。

また歪みエフェクターの中には音質を整えるEQ・ブースター的に使えるものや、ライン出力することが多いベーシストには嬉しいD.I. / プリアンプ的な機能を持ったペダルもあります。

今回はベース用オーバードライブペダルに注目し、使用方法や音作りのコツ、おすすめのモデルなどご紹介します。

エフェクターのオーバードライブとは

オーバードライブエフェクターの基本コンセプトは、「真空管アンプのヴォリュームを上げた時のナチュラルな歪みをペダルで再現する」という点です。

ですので、オーバードライブ単体で深く、エグく歪ませるというよりはナチュラルでウォームな歪みを得たり、アンプの歪みや他の歪みペダルとの組み合わせで音を作ったりするのが主な用途です。

ベース向けに作られるものには、ヴィンテージの真空管アンプをドライブさせたようなクラシックな音、ベースの原音を損なわないナチュラルな歪みを目指した製品が多い印象です。

ベースにおけるオーバードライブの使い方、音作りのコツ


オーバードライブの使い方は大きく分けると以下が想定されます

  • 歪みエフェクターとして使う
  • ブースター、EQなどサポート的、音を整える目的で使う
  • プリアンプD.I.として使う

があります。それぞれ見ていきましょう。

1. 歪みエフェクターとして使う


音を歪ませるためという、オーバードライブの最もストレートでシンプルな使い方ですね。

各モデルごとに歪みサウンドのキャラクター、歪みの深さと幅広さが異なるので、色々試して好みのサウンドを探りましょう。

注意点として、ベースは低音楽器ということもあり、アンサンブル内での音ヌケ、帯域被り、客席への聞こえ方などギターよりもシビアになってくる面が多いです。

歪ませすぎると音は痩せて低域はなくなり、抜けないサウンドになってしまいます。

Xotic X BlenderBOSS LS-2のようなペダルで原音をミックスする方法も非常に有効で、現代のプロベーシストにはそのような音作りをしている方も多くいます。

2. ブースター、EQなどサポート的、音を整える目的で使う

オーバードライブ単体ではほとんど歪まない、もしくは歪ませて音量も上げる設定にして、少し音をプッシュしたい時のブースターとして使用することも可能です。

控えめに弾きたい時はオフ、ここ一番目立ちたい時にはオンといった具合です。

他にも、ペダルについてるEQを使ってアンプでは補正しきれない音作りを追い込んだり、「曲の一部分だけトレブリーにしたい」といった場面で踏んだり、音の補正を一瞬だけかける用途にも使えます。

3. プリアンプとして使う


そのペダルが持つサウンドが気に入った場合、サウンドキャラクターを取り入れるために常時ONにしてプリアンプ的に使うのもアリです。

基本的にベースの信号はアンプの前にDIに入力され、その信号がPAに送られます。つまり、アンプでの音作りはPAに反映されないことが多いということです。

その点において、ペダルで音作りをしておけば音作りをした後の信号をPAに送れる、というメリットがあります。

そのような用途のペダルとしてはSansamp Bass Driver DIAkima and Neos Wild Stompなどが人気があります。

ベースにおすすめのオーバードライブ


基本的にベースもギターも信号の種類は一緒なので、ベースでしか使えない、ギターでしか使えない、というペダルはありません。

そんな中で、マーケットを狭める危険性を持ちながらあえて”ベース用”とうたうエフェクターも多くあります。

こちらではそんな、ベース用オーバードライブについて、おすすめのモデルを紹介します。

BOSS / BB-1X

ギターエフェクターはもちろん、ベース界でも定番の製品を作り続けるBOSSのおすすめオーバードライブがこちら。

特徴としてはベースアンプに繋ぐ通常のアウトプットと、PA等に直接信号を送るラインアウトの2系統出力を備えており、コンパクトサイズながらよりプリアンプ的な使い方が可能なところ。

2バンドEQに、原音と歪み音のブレンド調整による音作りの追い込み加減もプリアンプ的です。

オーバードライブとしては歪みの幅も広く、しかし原音のニュアンスを活かした音作りが可能なため、単体の歪みペダルとしても、プリアンプとしても、幅広いポテンシャルを備えたモデルとなっています。

ELECTRO-HARMONIX / Bass Soul Food


ヴィンテージペダルとして有名なKlonのケンタウロスを元にしたギターエフェクターのベース版。

単体で深く歪ませるというよりは、原音を損なわない芯のある野太い歪みで出音のクオリティを引き上げてくれる印象。

-10dbスイッチ側はさらに歪まなくなるので、原音補正のクリーンブースターとしても優秀です。

価格もお手頃かつ小型軽量で使いやすいペダルなので、一台持っておいて損はないモデルです。

One Control / Hooker’s Green Bass Machine

小型ペダル派にはおすすめの一台がこちら。バリエーション豊かなミニペダル製品で人気のワンコントロールのベース用オーバードライブです。

超小型のサイズに反して音の良さに定評のあるペダルです。コントロールもシンプルで使いやすく、このサイズで電池駆動にも対応というのが嬉しいポイント。

ベースケースにポンと入れて持ち運んだり、気軽にボードに追加したり、とにかく導入のストレスが少ない上に音が良いぺダルとしておすすめです。

XOTIC / Bass BB Preamp


Xoticはギターやベース、エフェクターなどを展開するブランドで、特に同社のブースター製品群は登場以来ギターのブースターペダル界の大定番になっています。

こちらはその定番ブースターBB Preampのベース版。

歪み方としてはベース本体の良さを損なわずに、しかし歪ませようと思えばしっかりと歪んでくれる懐の広いペダルです。

さらに特筆すべきは2バンドEQの効きの良さで、コンパクトペダルながらこれを音作りの中心に据えることもできます。

ゲインを下げた状態でも音を太くしてくれるのでかけっぱなしのブースターとしても非常に優秀。

まとめ


今回はベース用オーバードライブについて見てきました。

音を歪ませるという基本の役割はもちろんですが、音を作るという面でも活躍できるモデルが多いことが分かっていただけたかと思います。

ぜひ色々試してお気に入りの一台を見つけて下さい。

大手楽器店での販売、修理業務やプロベーシストのローディー経験の後に海外向けの小売業に従事。その後ベースショップGeek IN Boxを立ち上げ、現在はGeek IN Boxの運営の他にベースマガジンなどでの執筆を多数担当。Twitter : @SAxGA

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