フェンダー ジャズベース の歴史と特徴

Geek IN Boxの嵯峨です! 先日プレシジョンベースの記事を書いたら結構面白くて、ツイッターでもみんないい反応をしてくれました。ですので今度はジャズベースについて、仕様の変化や歴史についてまとめてみようと思います! よろしくお願いします!

関連記事フェンダー プレシジョンベース の歴史と特徴

目次

  • ジャズベースのはじまり
  • 一歩前に進む先進的な仕様
    • ネックシェイプ
    • ボディシェイプ
    • エレクトロニクス
  • ウッドマテリアル
  • 仕様の変化、歴史
  • まとめ

ジャズベースのはじまり

Fenderさん(@fender)がシェアした投稿


1939年にK&F社としてスタートしたフェンダーは1946年、FENDER Electronic Instruments Co.と名を変え、1950年にエスクワイヤーを、1951年にプレシジョンベースをトレードショーで発表します。

エスクワイヤー(テレキャスター)、プレシジョンベースで一定の成功を収めたフェンダーは次のギターの開発を進めます。それが1958年のジャズマスター、1962年のジャガー、そして1960年に発表されたジャズベースです。ジャズマスターから始まったオフセット(左右非対称)のボディはジャガー、ジャズベースにも採用されました。

ジャズベースのネックのシェイピングやエレクトロニクス、ジャガーやジャズマスターの仕様を見ると当時のフェンダーがいかに先進的なプロダクトを開発しようとしていたのかが垣間見えます。

一歩前に進む先進的な仕様

Fenderさん(@fender)がシェアした投稿


ここでは販売当初、最初期のジャズベースの仕様について説明します。

ネックシェイプ

ジャズベースはプレシジョンベースよりも更に高いプレイヤビリティを求め、細めのネックが採用されました。例えばナット幅はPBの場合は42mmでしたが、JBでは38mmを採用。わずか4mmの違いですが弾き比べてみるとその違いは大きい事がわかります。

グリップ自体もスリムになっており、これはサウンドにも影響を与えます。ネックの質量が増えれば増えるほどサウンドはダークになる傾向があり、細いほうがオープン。

ボディシェイプ

ジャズマスター、ジャガーと同様にオフセットの少し大振りなボディが採用されました。ストラップで抱えたときのバランスを考慮して低音弦側のホーンは長く伸びています。ひじや体にあたる部分はフィットするように滑らかにシェイピングされ、これらはエルボーカットやコンターと呼ばれます。このボディシェイプは現代でも寸分たがわず同様のデザインが採用されています。非常に完成度が高いデザインです。

フィニッシュは標準で3トーンサンバースト。

エレクトロニクス

シングルコイルピックアップを1基のオリジナルプレシジョンベース、スプリットコイルピックアップを1基の57年以降のプレシジョンベース、それまではピックアップを1基搭載するのがフェンダーのベースでしたが、ジャズベースではシングルコイルピックアップを2基搭載しました。2つのポールピースが1本の弦の下に配置されており、それぞれのピックアップは逆巻きのコイルと逆磁極のマグネットを使う事で、ハムキャンセル効果が得られるようにデザインされました。

コントロールは各ピックアップに対してボリュームとトーンが1つずつ取り付けられ、トータルで2ボリューム2トーンのコントロールが形成されます。これらは2軸2連ポット(スタックポット)でワイヤリングが行われ、ルックスも現在スタンダードな3ノブタイプとは異なります。

関連記事ジャズベースをスタックノブ仕様に改造!

ウッドマテリアル

Fenderさん(@fender)がシェアした投稿


ボディ材はアルダー、ネック材はメイプル、指板材にはローズウッドが使われました。50年代のフェンダーはボディにはアッシュやポプラ、バスウッドをメインに使っていましたが57年頃からはアルダー材が使われ始め、60年のジャズベース発表当時にはほぼ完全に移行していた形ですね。

この時代の、アルダーボディにローズ指板というコンビネーションは定番の組み合わせとして現代でも変わらずに採用されます。豊かな倍音に支えられたミドルと特徴的なサウンドのピックアップの組み合わせは万人に受け入れられ、音楽の歴史を支えてきました。

ちなみに60年代前半のローズウッドに使われたローズウッドはハカランダ、別名ブラジリアンローズウッドと呼ばれ、大変貴重な木材とされています。ハカランダは現在ではワシントン条約により保護、輸出規制がされる木材となってしまいました。(お金を払えばハカランダ指板のベースは普通に手に入るので怪しいもんですが。)

仕様の変化、歴史


ジャズベースはプレシジョンベースと同じく、細かいマイナーチェンジが繰り返されています。そのため、ルックスの変化も激しく、それぞれの年代に熱狂的なファンが存在します。以下にモデルチェンジの遍歴をまとめます。

1961年

コントロールが2ボリューム1トーンになり、ノブはスティール製から黒いプラスチック製に変更にされる

1966年

ネックにバインディングが施され、ポジションマークがブロックインレイに変更される。バインディングとブロックインレイは高級感を持たせるための装飾的な意味合いがありました。初期の頃はメイプル指板にはブラックのバインディングとブロックインレイが使われ、74年を過ぎてからはブラックではなくパーロイドに変更になります。

1969年

CBSロゴに変更される。

1970年代前半

レギュラーカラーにナチュラルが加わり、ボディ材にアッシュが使われるようになる。

1972-1973年

リアピックアップのレイアウトがブリッジ寄りに変更される。

1974-1975年

ロッドナットの位置がネックエンドからヘッド側に変更され、ナットはブレッドナットと呼ばれるタイプに変更される。

ネックのジョイントは3点止めになり、マイクロティルトアジャストメントと呼ばれるネックの仕込み角度を調整する構造が導入される。

まとめ

せわしなく仕様が変わり続けるジャズベース、このようにまとめてみなければ僕たちでも把握しきれない部分があります。また、それぞれの仕様にはそれぞれの良さがあり、ファンも存在します。あなたが一番好きなジャズベースはどの年代のジャズベースでしょう?

人気のレビュー記事

【レビュー】fulltone BASS-DRIVE MOSFET

【レビュー】EBS MultiComp まるで魔法の箱? 通すだけで良い音に

【レビュー】BOSS MS-3 マルチエフェクトスイッチャーがBOSSから登場! 価格 や 機能 まとめ

【レビュー】ZOOM B3の後継機、B3nの機能やB3との違いについて徹底解説!

大手楽器店での販売、修理業務やプロベーシストのローディー経験の後に海外向けの小売業に従事。その後ベースショップGeek IN Boxを立ち上げ、現在はGeek IN Boxの運営の他にベースマガジンなどでの執筆を多数担当。

More columns

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でGeek IN Boxをフォローしよう!