Made IN Japanの代名詞 フェンダージャパンの歴史

Geek IN Boxの若槻智哉です。

“フェンジャパ””フェンジャー”と呼ばれ多くのミュージシャンに愛され続けてきたフェンダージャパンブランド。2015年4月にフェンダー社と神田商会の契約終了とともにブランドも終了しました。

設立されてから35年経ち、初期のモデルは現在ではジャパンビンテージと呼ばれるようになりました。フェンダージャパンとは一体どんなブランドだったのか。なぜ愛され続けたのか。

1982年から2015年の軌跡をまとめていきます。

目次

  • Fender Japanの歴史
  • MADE IN JAPANとCrafted in Japanの違い
  • 工場の違い
  • 人気機種ついて
  • まとめ

Fender Japanの歴史

1980年代初頭、日本では高価なFenderよりも安価な海賊版が多く出回っていました。そこでフェンダーは1982年に日本製のフェンダージャパンブランドを設立し、安価なモデルの生産をスタート。

フェンダージャパンブランドはフェンダーとフジゲンを筆頭株主とした株式会社フェンダージャパンにより運営されました。
同時にSquierブランドも設立され、Fender Japan、Squierともにフジゲンが製造を手掛けました。

1997年にバブル崩壊の影響でフジゲンがフェンダージャパン社を売却。そこに目を付けた神田商会が本国フェンダー社とライセンス契約をし、Fender Japanブランドを再興し継続します。

2015年にフェンダー社が神田商会との契約を終了。それに伴いFender Japanブランドも終了しました。フェンダーは新たにフェンダーミュージック株式会社を設立し、日本製のフェンダーは「Fender Japan」としてではなく、「Fender」の1つのラインナップとなりました。

MADE IN JAPANとCrafted in Japanの違い

フェンダージャパンのネックのヒール部分にはMADE IN JAPANまたはCrafted in Japanと記入されております。

MADE IN JAPANは全ての工程を一つの工場で行っていることを示します。Craftedin Japanは木工・塗装等を他工場に依頼し、組み込みのみを工場で行っている表記です。

1982年~1997年がMADE IN JAPAN、1997年~2007年がCrafted in Japan、2007年~現在(2017年)がMADE IN JAPANの刻印がされています。

工場の違い

工場の違いはMADE IN JAPANとCrafted in Japanの表記の違いに関連します。

製造していた工場は、日本が世界に誇るギターメーカーフジゲン、そして数々の有名ブランドを手掛ける神田商会の子会社、ダイナ楽器の二つです。

どちらの工場も日本では高い技術を誇るメーカー・工場ですが、1982年から1997年までのフジゲンが製造していた個体が圧倒的な人気を誇ります。

その理由は、高い技術力が裏付ける楽器としてのクオリティの高さと独自のラインナップにあります。それらが現在の中古市場を高騰させていると言っても過言ではありません。

1997年以降はダイナ楽器製です。ダイナ楽器は組み込みのみを行っている時期と製造すべてを行っている時期があります。組み込み期は木工・塗装した物を東海楽器寺田楽器アトランシアから仕入れていました。

2007年に神田商会が設備投資を行った為、すべての工程をダイナ楽器で行うようになりました。

人気機種について

JVシリアルやEシリアルはクオリティが高いという評判を耳にした事があると思います。初年度のJVシリアルは本家に勝るとも劣らない品質だった為、本国フェンダーから”これではまずい”とツッコミを受けた後、品質を落としたという裏話もあります。

JV、SQの後のEシリアルは市場での人気は落ち着いてきましたが、それでも他のフェンダージャパンより高値でついている個体が多いです。

希少価値も非常に高いので、見つけたらチェックしてみてください。

また1986年~1994年に製造された上位機種EXTRADシリーズはブランド初のセミオーダーシステムの導入もありUSA顔負けのスペックで、現在市場でも20万円台後半で取引される程マニアの間で人気の高いシリーズです。

限定・少量生産と贅沢この上ない木材の使用で人気を博しています。こちらもショップ等で見かけたら是非チェックしてみてください。

まとめ

今となっては多くのブランドが手軽に手に入る時代となりましたが、そうでなかった時期に憧れのフェンダーが手に入りやすかった事や、数々の有名ブランドが関わっていたこと、品質が高かったことが愛される理由ですね。

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大手楽器店での販売、修理業務やプロベーシストのローディー経験の後に海外向けの小売業に従事。その後ベースショップGeek IN Boxを立ち上げ、現在はGeek IN Boxの運営の他にベースマガジンなどでの執筆を多数担当。

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1件のコメント

  1. 1993年〜1994年製のフェンジャパベースを持っていますがこれってジャパンヴィンテージ?

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