【令和元年】全ベーシストにおすすめしたいベースブランド10選

ベースを続けていると、いずれは本格的な1本を手にしたいと考える人は多いでしょう。

現在は国内外限らずにサウンド、演奏性に優れたベースブランドは多く、多種多彩な選択肢があるためにどれを選ぶべきか迷うのではないでしょうか?

今回は令和元年、ベースのオススメブランド10選ということでちょっと頑張れば買えそうな20万円台のオススメベースを10モデル紹介します。

ATELIER Z

Kenken氏を始め、イギリスの老舗アシッドジャズバンド、Incognitoのフランシス・ハイルトン氏や人気上昇中の飯テロバンド、打首獄門同好会のJunko氏など国内外で幅広く支持されているATELIER Z。

Beta 4 Deluxe Customはアッシュボディにメイプルネック、メイプル指板というATELIER Z王道のウッドマテリアル。

24フレット仕様でハイポジションへのスムーズなアクセスを可能としたボディシェイプとした人気機種のBETAを元に、そのサウンドキャラクター、質感はそのままにコストパフォーマンスを追求したモデルです。

ネックは一般的なジャズベースと比べると太めで重量感もあるため、ローエンドに力強さを感じます。

またATELIER Zオリジナルのピックアップ、JZ-4はワイドレンジなサウンドと低ノイズなところが特徴です。

アクティブのジャズベースらしいタイトさ、パワー感を持ち合わせ、ゴリゴリとしたサウンドが病みつきになる1本。アクティブのジャズベースを探している方にオススメしたいです。

http://www.atelierz.co.jp/product/bass/beta/index.html


Freedom Custom Guitar Research

AA=の上田剛士氏やUVERworldの信人氏など多くの有名アーティストが使用するFreedom C.G.R.。

同社は日本古来の建築技術をネックのジョイント部に応用したARIMIZO ONE POINT JOINTなど高い技術力とハイクオリティな製品を多数取り揃えており、2018年のNAMM ShowではBest in Showを受賞しています。

AnthraはFreedomが元来大切にしてきたベーシックな部分に立ち返ったシリーズ。

ジョイントはARIMIZO ONE POINT JOINTではなく、4点止めのボルトオン構造でシンプルなジャズベースタイプです。

しかしステンレスフレットや極薄半艶塗装、オリジナルピックアップの「Bell Bottom」などにより形成されたそのサウンドは力強く、パッシブなのにプリアンプを通したようなパワーを感じます。

フェンダーライクなガチッとした高音とバランスのとれた中低音が特徴。非常にまとまりがよく、芯の太いサウンドです。


Fender

Fenderは日本製のMIJモデル、USAの特別なCustom ShopやMaster Builtなど様々なモデルがラインナップされていますが、Fender American Professionalは従来のFenderらしさを大切にしつつ、モダンにブラッシュアップしたシリーズです。

中でも今回オススメしたいのが、Fender American ProfessionalのPrecision Bassです。

ネックシェイプは63年製を採用。プレシジョンらしいネックの太さは感じるものの、従来のものよりわずかにスリムで、丸みが強い印象です。ネックの太さを保ちつつ、演奏に優れています。

またFender独自のベース弦の裏通し加工により、弦のテンション感を上げ、ハリのあるサウンドが得られます。

そしてピックアップデザイナーの名匠、ミシェル・ダンプ氏によって設計されたV-Modピックアップはプレシジョンベースらしい暖かさ、太さが健在。

プレシジョンベースのいなたいキャラクターと、現代的なベースに求められるレスポンスの速さを融合し、トータルバランスに優れた1本です。

エレキベースのパイオニアメーカーが作る現代版のプレシジョンベース。プレシジョンベースをお探しの方に、はじめに弾いて欲しいです。


MOMOSE


MOMOSE Custom Craft Guitarsは長野県松本市にある飛鳥工場のシニアマスタービルダーである、百瀬恭夫氏の名を冠したトラディショナルエレクトリックギター/ベースブランドです。

MJB1-STD N/Jはスタンダードなシェイプ、仕様ながらも、日本人に合わせた細身のネックシェイプで演奏性に優れた1本。

どんなプレーヤーにもフィットしやすいオールマイティなところが特徴です。

21フレット仕様であるため、一般的な20フレットのジャズベースよりスケール的に有利であるところもいいポイントですね。

Bacchusのベースのようなアタックの強さ、シャープな切れ味が特徴です。

フェンダー系のギラッとした感じとはニュアンスが少し異なり、若干中音域よりに高音のピークが感じられます。

そのため、高音を強調しても、嫌味なキャラクターにならず、バランスに優れたサウンドを出力することができます。

「材の個性に応じた加工により材の鳴りをそのまま引き出す」という百瀬氏の理念の元、楽器自体に強い鳴りが感じられます。

本格的なジャズベースを探している方にぜひ一度弾いてみて欲しいです。


SGテクノロジーズ

先日のサウンドメッセでも大きく存在感を示していたSGテクノロジーズ。

その理由として運搬に特化したベース、SGT-3DPEB(3 Dividable Portable Electric Bass)が展示されていたからです。

ヘッドレス構造で、ネック、ボディ、ブリッジを3分割することで、専用ハードケースに収納してコンパクトに持ち運びできる革新的なベースです。

ヘッド側、ジョイント部、ブリッジ側に脱着用のノブが付いており、これらを回すだけで簡単に取り外しが可能です。

従来の小型ベース、ポータブルベースはボディの質量が通常のベースに比べて少ないことから音が軽く、ストラップを装着して構えた際にもバランスが悪い印象でしたが、本ベースはサウンド、演奏性共に良好です。

通常のベースと同様のしっかりとした鳴りをベースアンプから聴くことができ、プロベーシストからの評価も高いとのこと。

さらに3.5万円追加することで、フレット付きのネックに加え、フレットレスのネックをつけることができます。

つまりフレットあり、フレットなし2種類のネックを1つのベースで演奏することができるという画期的な発想のベースです。

価格はフレット2種類付きでプレシジョンベースタイプ(SGT-3DPEB01PB)の場合、278,000円。ジャズベースタイプ(SGT-3DPEB01JB)の場合、301,760円。


Stem

サーモウッドやラップ塗装など、様々な観点から新しい楽器作りに挑戦するSago New Material Guitarsが2019年3月からスタートさせた新ブランド、Stem。

カスタムオーダーのSagoブランドとスチューデントモデルのSeedブランドの中間の価格帯ブランドで、仕様を限定し、木工を外注することでより手にしやすい価格帯を実現したとのこと。

Stem Oveはジャズベースタイプですが、スリムなボディ、Gotoh製軽量ペグにより、一般的なジャズベースに比べると軽量で、取り回しが良いところが特徴です。

ウッドピックアップカバーや蓄光素材であるルミンレイをサイドポジションマークに搭載しており、Sago ver.と同様の演奏性が楽しめます。

マスターボリューム、バランサー、トーンという構成であるため、フロント/リアピックアップ寄りに音作りした場合でも、そのバランスを保ったまま演奏中の音量調整が容易です。

サウンドはSago ver.のOveと比べるとスッキリとしていて、バキンとしたアタックが特徴的です。

またハムスイッチにより、シリーズ/パラレル接続をワンタッチで切り替え可能。パラレル接続時はジャズベースらしい歯切れよさに、密集した中低音が加わり、パワフルなサウンドが得られます。

そしてカラーやピックガードはレギュラーラインナップから選択可能。Sagoのお家芸、ラップ塗装も選ぶことが出来るため、ルックスにこだわるベーシストにとって嬉しいポイントでしょう。

価格は23万円(税別)、ラップ塗装の場合は24万円(税別)。

なおSagoについては下記の記事でも取り上げています。
Sago New Material Guitars のベースの特徴、ラインナップ、サーモウッドについて


WARWICK


WARWICKの中でも人気の高いシリーズであるStreamer Stage I。

まず注目したいのはベース本体の形状。ボディ中央にかけてやや曲線的なカーブボディシェイプとなっており、座って弾いても、ストラップを構えても身体への密着度が高いです。

さらにスルーネックを採用しており、ハイポジションへのスムーズなアクセスと高い演奏性を持ち合わせています。

さらにMECのPJタイプピックアップと、Bass、Trebleの2バンドEQにより、パワフルにサウンドメイクが可能。

このゴツゴツとしたキャラクターと、レスポンスの速さはラウドなジャンルとの相性の良さを感じます。

指板のウェンジ材やオリジナルのブリッジなど随所にWARWICK独自のアイディアが盛り込まれており、サウンド、ルックスにおいて唯一無二の存在感。

なおWARWICKのベースはONE OK ROCKのRYOTA氏やDREAMS COME TRUEの中村正人氏など一流プレーヤーをはじめとし、多くのアーティストに愛用されています。

フェンダー系のベースをすでに持っていて、キャラクターの異なったものを探している方にぜひオススメしたいです。


Wood Custom Guitars

滋賀県東近江市に工房をかまえるWood Custom Guitars。

社名の通り木材へのこだわりが強く、アルダー、メイプル、アッシュなどの定番の木材は最上級のものがストックされており、エキゾチックウッドと呼ばれる豪華なルックスの木材も幅広く取り扱いしています。

Vibe Standard 4はシンプルに扱いやすいジャズベースタイプですが、カッタウェイを広く設計されています。

ジョイント部も一段落とし込みされており、最終フレットの21フレットへのアクセスは良好です。

またヘッド落ちしないよう低音側のホーンの形状も調整されており、ストラップをつけてベースを構えた時にバランスが良いです。

本ベースは2ボリューム、1トーンのパッシブ仕様ですが、アクティブのような積極的なサウンドキャラクターを目指したとのこと。

元気のいいサウンドで、高音にパワーを感じます。特にスラップのプルでパキっとした切れ味が爽快です。

ヤバイTシャツ屋さんのしばたありぼぼ氏がWood Custom Guitarsのベースを使用しており、関西のメーカーとして新たに注目されています。

価格は24万円(税別)。

https://www.woodcustomguitars.com/vibe-double-cut

Xotic Guitars


味わい深いマルチレイヤードを採用し、ビンテージな風格漂うXoticのcalifornia core series。

その中でも今回取り上げたいのが、プレシジョンベースタイプのXP-1Tです。

フェンダーをリスペクトした力強いフォルムと分厚いネック。

演奏性は王道のプレシジョンベースへ寄せていますが、フレット数は21フレットと幅があります。

アクティブ仕様となっていますが、プリアンプがフルフラットだとナチュラルなプレべサウンド。

プリアンプをブーストさせると、プレシジョンベースが持つ音の厚みが増し、ハイパワーに。さらにミドルは400・800hz、トレブルは6・12khzと取り扱う周波数帯域をミニスイッチで変更可能です。

プレシジョンベースはパッシブ仕様でボリュームとトーンのシンプルな構成のものが多いですが、XP-1Tではこの3 Band EQにより積極的な音作りを可能としています。

なおXoticのトレードマークであるウッドピックアップカバー。

親指を置いた際、フィットしやすいよう加工されていて、2フィンガーピッキングする際に重宝します。


YAMAHA


日本を代表する楽器の総合メーカー、YAMAHA。ベースの代表的なモデルといえばBBシリーズです。

BBP34はPJスタイルのベース。PJスタイルはフロントPタイプのスプリットコイルの太さがリアJタイプのシングルコイルを加えることによって削られてしまい、何とも言えない中途半端なサウンドになってしまうイメージがあります。

しかしBBシリーズのベースはそのようなことはなく、それぞれのピックアップのキャラクターが見事に融合し、太さとレスポンスの速さを兼ね揃えています。

このハイブリッドなサウンドを可能にしているのは、YAMAHA独自の技術にあります。

まずボディはアルダー/メイプル/アルダーの3層構造になっています。中心に一番硬い木材を配置する事で、音の芯の強さを形成しています。

そしてその木材を機械で振動させるI.R.A.(Initial Response Acceleration)処理により、新品であるはずなのに弾き込んだような状態になります。

さらにベース弦を斜め45度から張ることで弦振動のロスを防ぎ、斜め45度からジョイントするマイターボルディング方式を採用したことで、ボディ、ネックの密着度を高めています。

現代的なベースで求められるパワー感、ハイエンドがよく見えるクリアさを兼ね揃えていて、下記写真(YAMAHA player)の通り、多くのアーティストが使用しています。

最近ではSirent Sirenのあいにゃん氏もBBのベースを取り入れており、演奏性にも優れているので女性プレーヤーにもオススメです。

価格は21.5万円(税別)

まとめ

以上となりますが、いかがでしょうか?

今回は価格面以外に新しいスタイルのベースを中心に紹介させて頂きました。

各社時代に合わせてサウンドや演奏性を追及しており、1本1本に高い品質と個性を感じました。

高い買い物になるため、長く使えるベースを手にしたいところですが、この記事が参考になれば幸いです。

大手楽器店での販売、修理業務やプロベーシストのローディー経験の後に海外向けの小売業に従事。その後ベースショップGeek IN Boxを立ち上げ、現在はGeek IN Boxの運営の他にベースマガジンなどでの執筆を多数担当。Twitter : @SAxGA

 

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